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野球 コラム 2020年12月22日

【広島好き】躍進した若鯉たち 広島東洋カープ・坂倉将吾 捕手 「勝利に直結するポジションの責任感」

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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2020シーズン、一軍に欠かせない選手として急成長を遂げた4年目の坂倉将吾捕手。今季は初めてシーズンを通して一軍に帯同。打率.287、本塁打3、打点26をマークした。自己最多の81試合に出場し、打てる捕手として大きく飛躍。来シーズンから今季で現役を引退した石原慶幸氏の背番号「31」を継承し、更なる活躍に期待が高まる若鯉だ。

大きく飛躍した今シーズンを振り返り、「石原慶幸さんから受けたアドバイス」「捕手として大事にしていること」などを語ってもらった。

坂倉将吾捕手

―― 充実した表情をされています。
(坂倉)そうですね。初めて1年間、フルで一軍に帯同できたので良かったと思っています。

―― 2020シーズンを振り返っていかがですか?
(坂倉)ケガなく終われたことが、1年間出られた最大の要因だと思います。その中で使ってもらえる場面がすごく増えたので良かったです。

―― キャンプからキャッチャー、スタメンマスクというところにこだわっていたと思いますが・・・。
(坂倉)とにかく、キャッチャーで出たいという思いでやっていました。その結果、47試合先発で出られたことはすごく良かったと思っています。

―― どんなことを意識していましたか?
(坂倉)初めてでしたし、周囲の人に相談したり、聞いたり。自分でも予習・復習して、本当に色々やったと思います。

坂倉将吾捕手

―― アドバイスを貰った1人がユニフォームを脱いだ石原慶幸さんだと思いますが、石原さんはどんな存在でしたか?
(坂倉)聞いたら何でも答えてくれるし、ベンチでも試合中でも声をかけていただきました。前半戦は打たれることが多くて、すぐパニックになっていたので、「パニクってんじゃねえ!」と声をかけてもらいながらやっていましたね。

「打たれる、打たれない、いずれにしても必ず自分で考えて配球しなさい」と言われていました。そうしないと自分の実にならないし、覚えていかないから。「とにかく考えて、パニックになってもいいから、考えて考えて試合をしなさい」と言われていたので、それは一番印象に残っています

―― キャッチャーとして一番大事にしている部分はどこですか?
(坂倉)あそこに座れば、僕は勝ちたいという思いしかないので、大前提は勝つこと。自分が出た試合は絶対に勝つという思いで、今年1年はやりました。

―― 自己採点すると何点ですか?
(坂倉)(しばらく考えて)45点・・・。

―― その理由は?課題はなんでしょう?
(坂倉)いいことも浮かんできますが、悔しいことが一番頭に残るというか、少し考えると悔しいことがずっと出てきます。パスボールもしましたし、ワンバウンドをそらしましたし、配球ミスをしてホームラン打たれたこともありました。そういうところをなんとか減らしたいですね。

野球は確率のスポーツなので、“絶対”はないと思いますし、100%は難しいですが、とにかくミスを少なくしたい。まず、自分でどうにかできるミスは一番悔しいので、そこからだと思います。

―― 5年目の意気込みをお願いします。
(坂倉)優勝です。今年試合に出て、勝つうれしさ、負ける悔しさ、いろいろ経験しました。個人成績はいいものを残したいと常に思いますが、やはり勝利に直結するポジションを守らせてもらっているという意味では、たくさん勝って優勝したいというのが、今シーズンを終えて率直に思うことです。

坂倉将吾捕手

―― 最後に引退する石原慶幸さんにメッセージをお願いします。
(坂倉)現役生活、お疲れさまでした。プレーできたのは4年間、実質、僕が1軍にいた2年間しか、一緒にプレーできませんでしたが、キャッチングや配球、リードでもアドバイスをいただいて、本当に実になることが多くて、感謝しきれないぐらい感謝しています。

来年以降、石原さんの後を追って、なんとか石原さんを追い抜けるくらい成長したいと思っています。石原さんに教えていただいたことを糧にがんばっていきたいですし、チームのために必死にがんばりたいと思います。応援、よろしくお願いします。お疲れさまでした!

「広島東洋カープ 2020シーズンレビュー 躍進した若鯉たち」では森下暢仁投手・坂倉将吾選手の独占インタビューを交えて今シーズンを振り返ります。さらに解説者・達川光男氏が、新人離れした森下投手の究極のピッチングを徹底解剖!

放送/配信情報はhttps://www.jsports.co.jp/baseball/carp/

坂倉将吾捕手

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坂倉将吾(さかくら しょうご)プロフィール
1998年5月29日生まれ。千葉県印旛郡酒々井町出身。右投左打。日本大学第三高校から2016年のドラフト4巡目指名で広島東洋カープに入団し、2017年9月に一軍デビュー。2019年には捕手に加え、外野手としてもプレーし、開幕一軍を果たした。2020年は開幕直後の6月25日に初のスタメンマスクをかぶると、47試合で先発マスクを努め、81試合に出場。打率.287、本塁打3、打点26をマークした。

取材:J SPORTS

J SPORTS編集部

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