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野球 コラム 2020年12月2日

ベスト4激突、セガサミーvs.ホンダ、日本新薬vs. NTT東日本。都市対抗野球 12月2日(水)のみどころ

野球好きコラム by 大島 和人
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ベスト4が激突

東京ドームで11月22日に開幕した第91回都市対抗野球大会もいよいよ大詰め。12月2日(水)には準決勝の2試合が開催される。

◆セガサミー(東京都)vs.ホンダ(狭山市)

14時開始予定の準決勝第1試合はセガサミー(東京都)ホンダ(狭山市)の対戦だ。

セガサミーは2018年以来の4強入り。前回大会王者JFE東日本を筆頭にトヨタ自動車、日本生命、東芝と強豪が揃うAブロックから勝ち上がってきた。1回戦は中日ドラフト1位の右腕・栗林良吏が先発したトヨタ自動車を2-0で倒し、2回戦は三菱自動車倉敷オーシャンズ(4○2)、3回戦はNTT西日本(7○2)を退けている。

今季から就任した西田真二監督はPL学園高校出身で、広島カープなどで活躍した元プロ選手。彼の手腕が発揮されているのは、まず補強選手の人選と活用だ。セガサミーは東京都第3代表だったため、補強できるのは「7番手以降」だった。

それでも今大会は無名チーム、JPアセット証券から補強した2番・セカンドの大内信之介が走攻守で大活躍。また、小野田俊介(東京ガス)は3番ライトで起用され、13打数6安打2打点と好調だ。強肩で捕殺も記録しており、やはり攻守で欠かせない存在となっている。

技巧派左腕・三宮舜(明治安田生命)も全3試合に登板し、計6回を投げて無失点。準々決勝のNTT西日本戦は5者連続三振を記録するなど、27歳にしてブレイクを見せている。

既存戦力の用兵も成功していて、NTT西日本戦は今大会初先発の市根井隆成が3打数2安打、吉田高彰が2打数2安打を記録。西田監督の「打ち手」は当たりが続いている。2試合に先発した右腕・草海光貴、クローザー陶久亮太も好調。ホンダ戦に過去最高成績の期待がかかる。

ホンダは都市対抗を過去に2度制している強豪。今大会は1回戦で大阪ガス(12○5)、2回戦でENEOS(3○2/10回タイブレーク)、準々決勝で西部ガス(4○1)を退けて準決勝に勝ち上がってきた。

投手陣は右腕・朝山広憲が2試合、左腕・東野龍二が1試合に先発しており、右腕・福島由登と右サイドハンド橘朋晃もリリーフで好投を見せている。準決勝は間違いなく総力戦で、開田成幸・新監督は彼らをフル活用することになるだろう。

日本製鉄かずさマジックから補強されている右腕・橘朋晃は球速こそ130キロ台だが、左右に動く速球、フォークを駆使する曲者。ここまで2試合に登板し、インパクトのある内容を見せている。

打線は注目の外野手・吉田叡生が1番打者として打率.5割を記録。2番・津田翔希は打率.375、3番・井上彰吾は打率.429・7打点、4番・佐藤竜彦も打率.385・4打点と上位打線は全員が当たっている。また、千野啓二郎は3試合の通算打率が.600という「恐怖の9番打者」だ。

◆日本新薬(京都市)vs. NTT東日本(東京都)

18時開始予定の準決勝第2試合は日本新薬(京都市)とNTT東日本(東京都)の対戦に決まった。

日本新薬は26年ぶり2度目のベスト4入りだ。松村聡新監督のもと、TDK(2○1)、三菱重工広島(5○2)、ホンダ熊本(2○1)を退けてしぶとく勝ち上がってきた。ホンダ熊本との準々決勝は今大会初登板のエース榎田宏樹が先発し好投。ただし、バント処理で足を傷めて降板しており、状態に不安が残る。

とはいえ投手陣は1回戦からいずれも継投でしのぎ、どの試合も相手を2得点以下に封じてきた。特に小松貴志は3試合で5回3分の2を投げ、ここまで自責点ゼロ。小松と西川大地、岩本喜照の右腕3名は強力で、不安があるとすれば疲労だろう。

打線は4番・福永裕基が打率.333、2本塁打、4打点と好調。準々決勝では好守も見せていた。また、法政大学出身のルーキー1番・舩曳海が、準々決勝の9回裏にサヨナラ安打を放つなど乗っている。打線のもうひと踏ん張りが、史上最高成績の条件か。

NTT東日本はJR北海道硬式野球クラブ戦(6○1)、ヤマハ戦(11○1/7回コールド)、四国銀行戦(8○0)と快勝の連続で勝ち上がっている。1回戦と準々決勝は右腕・堀誠、2回戦は技巧派左腕・沼田優雅が先発しているが、準決勝に登板すると投球間隔が短くなる。

ただ、2回戦で好投した右腕・熊谷拓也のように長いイニングを投げられる投手が他におり、クローザーの大竹飛鳥も今大会の登板はまだ1イニングだけ。また、西武ドラフト2位の左腕・佐々木健も準々決勝で「慣らし運転」を済ませている。したがって投手陣のやりくりに不安はない。

打線も準々決勝の1番・向山基生、4番・火ノ浦明正、5番・笹川晃平らレギュラーの過半が打率.4割以上を記録する好調ぶり。2017年以来の優勝に向けて、視界良好だ。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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