第2試合から準々決勝に突入、快進撃の西部ガスはベスト4進出なるか。都市対抗野球　11月30日（月）のみどころ

第2試合からベスト8が激突

第91回都市対抗野球大会は30日（月）が大会9日目、東京ドームでは2回戦の1試合と準々決勝の2試合が行われる。

◆ヤマハ（浜松市）vs. NTT東日本（東京都）

10時開始予定の第1試合は、2回戦最後の試合となるヤマハ（浜松市）と NTT東日本（東京都）の対戦。

ヤマハは1回戦で日立製作所（日立市）を9-0の大差で破った。先発のWBCブラジル代表のフェリペ・ナテルが6回を零封。その後は横浜DeNA5位指名の池谷蒼大が1回を3奪三振の快投を見せるなど、4投手で完封リレー。打っては3回に集中打を浴びせ5点を奪うと、5回には笠松悠哉の3ランでダメ押しと快勝だった。

15安打を放った打線では、三菱重工名古屋から補強された1番の秋利雄佑が3安打3打点、3番の矢幡勇人も3安打2打点、さらに8番川邉健司も3安打の固め打ち。活発だった打線が、NTT東日本の強力投手陣をどう打ち崩すかがポイントの1つとなろう。

対するNTT東日本は、JR北海道硬式野球クラブ（札幌市）と対戦。試合序盤はJR北海道のペースで進む。毎回のように走者を許すものの得点を与えず、NTT東日本は4回に1点を先制すると、6回に集中打で4点を奪い、結局、6-1で初戦を突破した。

NTT東日本は先発の堀誠が4回1/3を投げ、その後は熊谷拓也、飯嶋海斗、沼田優雅、大竹飛鳥とつないだ。東京都2次予選ではこの5人が、24イニングスでわずか1失点と抜群の安定感を誇った。さらに1回戦では登板機会のなかった、西武ドラフト2位指名の佐々木健の起用にも注目したい。

◆セガサミー（東京都）vs. NTT西日本（大阪市）

14時開始予定の第2試合は、セガサミー（東京都）とNTT西日本（大阪市）の対戦。ここから大会は準々決勝、ベスト8の激突となる。

セガサミーは1回戦でトヨタ自動車（豊田市）と対戦。広島カープのドラフト1位指名・栗林良吏から2回に北阪真規が、ライトスタンドの上段に打ち込む2ランで先制。投げては先発の草海光貴、明治安田生命からの補強した三宮舜、ベテランの陶久亮太と3投手で4安打の完封リレーで勝利した。

続く2回戦は、前回優勝のJFE東日本（千葉市）を破った三菱自動車倉敷オーシャンズ（倉敷市）と対戦。ここでも1回戦と同様、草海、三宮、陶久の継投で三菱自動車倉敷を6安打2失点と抑え、ベスト8進出を決めた。NTT西日本との対戦でも同様に継投となるだろう。

一方のNTT西日本は1回戦で東芝（川崎市）と対戦。先発のベテラン・濱崎浩大が8回を被安打2、四死球2の無失点と好投。打線も日本製鉄広畑から補強された西川雄大が4打点を挙げるなど中盤に火を吹き、6-0と勝利した。濱崎は中6日でセガサミー戦の先発が予想される。

また、2回戦はホンダ鈴鹿（鈴鹿市）と対戦。先制を許すが、9番の藤井健平が2ランを含む、3安打3打点。さらにライトから本塁へ好返球で走者を刺しており、攻守のヒーローとなった。投手では2回途中から登板した大江克哉が、6回1/3を安打1失点と好リリーフを見せており、濱崎との2枚看板が安定している。

◆ホンダ（狭山市）vs.西部ガス（福岡市）

18時開始予定の第3試合は、ホンダ（狭山市）と西部ガス（福岡市）の対戦。

1回戦、ホンダは大阪ガス（大阪市）と対戦。3回に11点を奪うビッグイニング、12-5で勝利した。2回戦は大会通算100勝を達成したENEOS（横浜市）と対戦。タイブレークの末、3-2のサヨナラ勝ちを果たした。

1回戦で11安打12点を奪った打線も、2回戦ではドラフト指名の好投手の継投もあって、9回までは5安打で1得点に封じられた。また、投手陣では1回戦先発の朝山広憲は3回0/3で4失点。2回戦先発の東野龍二は、7回1失点ながらも被安打が10とややピリッとしない内容。ベスト4進出は両投手のピッチングがカギを握る

一方、駒大苫小牧高校の監督として夏の選手権連覇を達成した香田誉士史監督に率いられた西部ガスは、1回戦で日本製紙石巻（石巻市）と対戦。投手戦となった試合は7回表に先制を許すも、その裏に足を使った攻撃で3点を奪い、3-1の勝利。5回目の出場で東京ドーム初勝利を挙げた。

勢いに乗る西部ガスは2回戦の鷺宮製作所（東京都）戦も2-1で勝利し、初のベスト8進出を決めた。2試合で先発した村田健が1回戦で7回、中3日の28日の2回戦では完投しているため、ホンダ戦では高椋俊平の先発が予想される。