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野球 コラム 2020年11月26日

ドラフト指名選手やプロ注目、そして元プロ選手が多数登場。都市対抗野球 11月27日(金)のみどころ

野球好きコラム by 大島 和人
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第3試合から2回戦に突入

11月22日に開幕した第91回都市対抗野球大会は、27日(金)が大会6日目。第2試合で、1回戦がついに終わる。

◆ヤマハ(浜松市)vs.日立製作所(日立市)

10時開始予定の第1試合はヤマハ(浜松市)日立製作所(日立市)の対戦だ。

横浜DeNA5位指名の池谷

ヤマハ(浜松市)はベテラン右腕、若手左腕とタイプの違う好投手がいる。エースはやはりフェリペ・ナテル。ブラジル生まれの31歳で、パワフルかつしなやかな好投手だ。池谷蒼大は高卒3年目の左腕で、横浜DeNAベイスターズの5位指名を受けている。制球がよく「速くて切れる」変化球がある実戦派だ。

曲者左腕の九谷青孝は東海予選こそ不調だったが、「120キロ台の速球」で打者を打ち取る異能。水野匡貴、近藤卓也と短いイニングで仕事をしそうな右の本格派も控える。

打線は青柳直樹、前野幹博、矢幡勇人らスケールの大きい、なおかつ経験豊富な野手が続く。横浜DenAに3年在籍していた網谷圭将は23歳とまだ若く、まだ「ひと伸び」がありそうな外野手。王子所属で元広島カープの船越涼太捕手、三菱重工名古屋のショート秋利雄佑らの補強もあり、魅力的なラインアップとなった。

日立制作所は2016年に準優勝、19年は4強入りを果たしている強豪。今回の北関東2次予選も第1代表として勝ち上がっている。

青野善行は2年目の右スリークォーターでエース。今大会は平川裕太(鷺宮製作所)、伊藤将司(JR東日本)と国際武道大学の同期が既に好投を見せており、彼もそれにあやかりたい。

岡直人は昨年の大会で若獅子賞(新人賞)を受賞している左腕。「数字以上」の球威がある速球を持つ。スバルから補強された3投手、高橋史典、手塚周、川上雄太朗もレベルは高い。

北関東2次予選で活躍したのが、入社7年目の吉田幸一郎。189センチ・101キロのスラッガーだ。他にも田中政則、大塚直人と「一発」があるタイプが多い大型打線だ。田中は地元・水戸商業高から入社して19年目の37歳。悲願の初優勝に向けた思いは、誰よりも強いだろう。

◆JR北海道硬式野球クラブ(札幌市)vs.NTT東日本(東京都)

14時開始予定の第2試合はJR北海道硬式野球クラブ(札幌市)NTT東日本(東京都)の対戦だ。

JR北海道硬式野球クラブは北翔大学から入社して2年目の右腕・伊藤宏太に注目。今大会は「地方の150キロ」が次々に登場しているが、伊藤も最速152キロの速球を持つと聞く。

投手陣は他にも北海道日本ハムで5年プレーした24歳の右腕・立田将太や、195センチの大型右腕・内沢航大などチェックしたい人材が多い。なお、今回は補強選手を起用せず、北海道予選と同じメンバーで戦う。

ライオンズ2位指名の佐々木

NTT東日本(東京都)も好投手が多い。左腕・沼田優雅は重要な試合で先発することの多い左腕。チェンジアップなど各球種のキレが素晴らしく、入社6年目の今もまだ成長を続けている。大竹飛鳥は勝負どころで頼りになる力投派のリリーフエースだ。佐々木健は埼玉西武ライオンズから2位指名を受けた最速152キロの本格派。他にも堀誠、稲毛田渉、小又圭甫とポテンシャル的には「プロ級」の人材がゴロゴロいる。

野手も好守のショート上川畑大悟、スケールの大きな外野手・向山基生らドラフト候補として名が挙がっていた。野手も人材は豊富だが、3名の補強枠には笹川晃平、小林勇登、楠研次郎と3名といずれも東京ガスの野手が呼ばれている。

◆三菱自動車倉敷オーシャンズ(倉敷市)vs.セガサミー(東京都)

18時開始予定の第3試合は三菱自動車倉敷オーシャンズ(倉敷市)セガサミー(東京都)の対戦だ。大会はここから2回戦に入る。

三菱自動車倉敷は16年ぶりの出場ながら、開幕戦で昨年度王者・JFE東日本を倒した。帝京大学出身のルーキー廣畑敦也は最速154キロの衝撃デビューを飾り、1失点完投勝利を挙げている。中4日と間隔があるため、廣畑の連投も当然あるだろう。

チームメートの矢部佑歩もやはり150キロ級の本格派、伯和ビクトリーズから補強された好左腕・平岡航もいる。予選6試合のうち廣畑の登板は3試合で、チームが彼に「依存している」ということではない。

打線はJFE東日本戦で8人が計9安打を記録し、満遍なく当たりが出ている。JR西日本から補強された田村強は侍ジャパン社会人代表の経験もある強打者だが、5番・一塁で起用され、初戦は2打点を挙げている。

セガサミーも開幕戦で強豪・トヨタ自動車を倒した。168センチの右腕・草海光貴が6回途中まで投げ、三宮舜、陶久亮太と3投手の継投で相手を零封している。右腕・森井紘斗は1回戦で登板してないが、最速152キロの速球と素晴らしいフォークを持つ高卒3年目。元巨人でやはり150キロ台の速球を持つ右腕・田中太一もいる。

打線は1回戦で8番・北阪真規が決勝2ランを放つなど「一発」の威力あり。澤良木喬之、本間諒の4・5番は1回戦でいずれも4三振を記録しているが、それだけ思い切った振りをしているということだろう。

1回戦で鮮烈な都市対抗デビューを飾ったのが2番・セカンドで起用された大内信之介。上武大学出身の社会人1年目で、JPアセット証券から補強された左打者だ。

大内はいい意味でセガサミーらしくない、守備と俊足で観客を魅了できるタイプ。1回戦はセーフティバントを2度試みて2度とも出塁に成功(※一つは記録上失策)しており、2回戦でも狙うことがあるかもしれない。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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