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第1戦はドジャースが先勝
現地20日(日本時間21日)にアーリントンのグローブライフ・フィールドで開幕した2020年ワールドシリーズは、レギュラーシーズン最多勝のドジャースが8-3で初戦を勝利して先手を取った。
◆ワールドシリーズ第1戦 試合結果
TBR | 0 0 0 0 1 0 2 0 0 | 3
LAD | 0 0 0 2 4 2 0 0 X | 8
レイズ先発のタイラー・グラスナウと、ドジャース先発のクレイトン・カーショーの投げ合いで始まった第1戦は、ここ4シーズンで3回目のワールドシリーズ進出となるドジャースが大舞台での経験値の差を遺憾無く発揮。
投球(カーショーが6回2安打1失点8奪三振)、走塁(ムーキー・ベッツが2盗塁)、打撃(ドジャース打線全体で10安打2本塁打)の全てで相手を完全に凌駕する形で白星発進を遂げた。守備面でも、ドジャースはコディ・ベリンジャーがホームラン性の当たりをジャンピングキャッチするなど、随所にインパクトあるプレーを見せた。
なお、カーショーはこれでポストシーズンの通算奪三振数を歴代単独2位の201に伸ばしており、ジャスティン・バーランダーの持つ歴代最多記録のポストシーズン通算205奪三振の更新を視野に入れた。
一方、レイズは先発のグラスナウが今季ポストシーズンで見せてきたレベルのパフォーマンスを発揮できなかったことが、大きな誤算となった。ワールドシリーズ初制覇を目指すチームで大任を務めることとなった右腕は、4回1/3を投げ被安打3で8奪三振と、球威その物に問題はなかったが、与四球6と制球に精彩を欠いた。
特に相手はメジャー随一のチェイスレート(ボール球をスイングする確率)の低さを誇るドジャースとあり、グラスナウにとっては制球が不安定な日に最悪の相手と対戦する恰好となってしまった。
ちなみに、『MLB.com』でレイズを担当するフアン・トリビオ記者が試合後に投稿した記事によると、ワールドシリーズにおける投手1人による6四球以上は、2011年ワールドシリーズ第4戦のエドウィン・ジャクソン以来とのこと。
レイズ打線に関しては8番・中堅で先発出場のケビン・キーアマイヤーが、2点を追う状況でカーショーからソロ弾を放って、一時は1点差にするなど見せ場を作るも、試合後半には準主力級のドジャースブルペンを相手に好機であと一打が出ないなど、初戦は3得点に留まった。
それだけに、第2戦以降も引き続き、如何に投手陣がドジャース打線を抑えてロースコアのゲームに持ち込むかが生命線となりそうだ。
なお、前述の記事によると、これまでMLBのポストシーズンでベスト・オブ・セブン(4戦先勝)のシリーズで第1戦を勝利したチームは、181回中115回(64%)そのシリーズを制覇している。
だが、「レイズにとってポジティブな点は、これまでドジャースはワールドシリーズ初戦で勝った場合のシリーズの成績を2勝4敗としていること」とのこと。
現地21日のワールドシリーズ第2戦では、バウンスバックを期すレイズはブレイク・スネル、2連勝を目指すドジャースはナ・リーグチャンピオンシップ第7戦で登板して、41球を投げた右腕トニー・ゴンソーリンの先発が発表されている。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、試合の流れ如何では右腕のダスティン・メイを2番手以降で起用する可能性も示唆しているだけに、第2戦では筒香嘉智のワールドシリーズデビューも期待したいところだ。
J SPORTS 編集部
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