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5失点で敗戦投手
ヤンキースの田中将大は現地7日(日本時間8日)、レイズとのアメリカン・リーグ地区シリーズ第3戦で、今季ポストシーズン初勝利を期して先発登板するも、4回0/3を投げて8安打5失点と、ポストシーズン男の面目躍如はならず、敗戦投手となった。
シリーズはア・リーグ第1シードのレイズが2勝1敗と王手をかけ、ヤンキースはリーグ優勝決定シリーズ進出へ2連勝が必須の状況となった。
『MLB.com』でヤンキースを担当するブライアン・ホック記者は、試合後に投稿した速報記事で、「もしマサヒロ・タナカが、打撃絶好調のルーキー、ランディ・アロザレナに対する答えを見つけていれば、あるいは1-1の同点で迎えた3回に、ルーク・ボイトが満塁でゴロ死に倒れて、脅威を終わらせてしまった際、カウント3-0から2回続けて疑問の余地のあるストライクを取られていなければ、彼らの窮地は違ったものになっていたかもしれない」と、後悔の念を滲ませた。
また、この日、ケビン・キーアマイヤーに3ラン、そしてアロザレナにソロ弾を浴びた右腕については、今季終了後にヤンキースとの契約が満了となることから、「彼のチームメイトが応戦しない限り、あの“キューバのロケット”に投じたスピン量のあるスライダーが、タナカにとってピンストライプでの輝かしい7年における最後の投球となるかもしれない」とした。
記事によると、これまでベスト・オブ・ファイブ(3戦先勝)のポストシーズンシリーズで、2勝1敗と勝ち越したチームは、87回中62回(71%)シリーズを制しているものの、「昨季は、1勝2敗となった3チーム中、ナショナルズ(対ドジャース)とカージナルス(対ブレーブス)の2チームが逆転でシリーズを制している」とのこと。
シリーズ2連敗で後がなくなったヤンキースにあって、ひとり気を吐いたのが、この日も8回に2ランホーマーを放って、ポストシーズンの連続本塁打記録を更新したジャンカルロ・スタントンだ。前日もスタントンの本塁打記録に関する記事を書いた『MLB.com』のマンディ・ベル記者は、試合後早速スタントン絡みの記事を投稿。
スタントンがポストシーズンで5試合連続本塁打を放った選手として、ダニエル・マーフィー(2015年に6試合連続)、カルロス・ベルトラン(2004年に5試合連続)、そして、ジョージ・スプリンガー(2017年から18年にかけて5試合連続)の仲間入りをすると共に、史上初めてポストシーズンで初戦から5試合連続で本塁打を放った選手となったことを伝えた。
さらに記事によると、この日の2ランでポストシーズンにおける連続本塁打の球団記録を更新したスタントンは、単一のポストシーズンにおける本塁打数でも、アレックス・ロドリゲス(2009年)と、バーニー・ウィリアムズ(1996年)の持つ6本の球団記録に並んだとのこと。
また、スタントンはこのレイズとの地区シリーズでソロ、2ラン、3ラン、満塁弾の全てを記録する“サイクル本塁打”を達成してのだが、記事によると、MLB史上、単一のプレーオフシリーズでサイクル本塁打を達成したのは、今回のスタントンとネルソン・クルーズ(2011年リーグ優勝決定シリーズ)の2人のみとのことである。
果たしてスタントンはそのバットでチームを救い、今季のポストシーズンで今一度、田中に名誉挽回の機会を与えることはできるのか。
J SPORTS 編集部
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