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データから今後の活躍が予想される筒香
現地12日(日本時間13日)のレッドソックス戦で今季2号本塁打を放ったレイズの筒香嘉智は、現地13日のシリーズ第4戦も先発出場すると、5打数2安打2打点の複数安打でチームの勝利に貢献した。レイズはこの試合を17-8で勝利し、シリーズ全勝で連勝を6に伸ばした。
この試合を終えた現地13日現在、打率.182、2本塁打とした筒香。日本で残してきた成績からすると、スロースタートの感は否めず、表立った数字だけを見ると、やはりメジャーへの適応に苦労しているように映るが、現地メディアの見方は異なるようだ。
『MLB.com』は現地12日付で「パニクる必要のないスロースタートの5人」と題した記事を掲載し、その5人の1人に筒香をピックアップした。
記事ではその根拠を「xwOBA」(Expected Weighted On-base Average)というスタッツに求めており、これは直訳すると予想加重出塁率となるのだが、簡単に説明すると、打球初速や打ち出し角といったコンタクトの質やスプリント速度などを公式に当てはめて算出される出塁率の期待値ということになる。
記事によると、メジャーにおける「xwOBA」の平均は約.325なのに対し、筒香の今季これまでのxwOBAは.341となっている(現地11日現在)。
また、記事では筒香の選球眼に着目し、「ツツゴウはあまり空振りせず、チェイス・レートはMLBで最も低い選手の1人である」と、ボール球に手を出す率の低さを評価。「一方、ハードヒット率とバレル率は共に72位にランクインしている」と、打球の質の高さを表すスタッツがリーグにおいて高い水準にあることを指摘した。
なお、「ハードヒット」とは打球初速が時速95マイル(153キロ)以上のことを意味し、ハードヒット率は、打球が初速95マイル以上で飛ぶ確率のことであり、「バレル」とは打球初速と打ち出し角の理想的な組み合わせで、打率5割、長打率1.500を越えるゾーンを意味し、バレル率は打球がバレルゾーンに飛ぶ割合のこととなる。
ちなみに、現地13日に開催された試合を終えた時点で、筒香はハードヒット率でリーグ全体の50位につけており(大谷翔平は58位、ヤンキースのアーロン・ジャッジは72位)、フェアグラウンドに打球が飛んだ際のバレル率はリーグン全体の62位につけている(同じく大谷は23位、ジャッジは20位)。
今後は、打率や本塁打数だけでなく、こうしたスタットキャストの数字にも注目すると、MLB観戦が奥深い物となりそうだ。
J SPORTS 編集部
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