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野球 コラム 2020年4月9日

イチローとランディ・ジョンソン、マリナーズの背番号「51」の永久欠番問題

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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現在、『MLB.com』は各球団の次の永久欠番は誰になるのかという特集をしており、各球団の担当記者がそれぞれ、思い思いにその推測と論拠を示した記事を寄稿している。

そんな中、マリナーズを担当するグレッグ・ジョンズ記者は、現地8日付で寄稿した記事の中で、そう遠くない将来に間違いなく永久欠番になるであろう、シアトル・マリナーズの背番号「51」に関する考察をまとめている。

日本人にとって、マリナーズの「51」と言えば、恐らく誰もが昨季引退したばかりのレジェンドを思い浮かべるだろう。

しかし、マリナーズで「51」をつけて活躍した名選手はイチローの他に、もう1人存在した。これについて、ジョンズ記者は次のように書いている。

『マリナーズがいつの日か必ずや背番号「51」を永久欠番とすることに疑問の余地はなく、Tモバイル・パークのセンター側ファサードに並ぶケン・グリフィーJr.の「24」とエドガー・マルティネスの「11」のユニフォームに続き、次に掛けられるユニフォームとなることもほぼ間違いなかろう。

残された疑問は、どれくらいの早さで「51」が壁に飾られることになるのかであり、その際、先に対象となる選手がランディ・ジョンソンなのか、イチロー・スズキなのか、あるいは2人同時ということになるのかということである。

現時点でマリナーズが定める(永久欠番の)標準に達しているのは、グリフィーとマルティネスのみである。しかし、イチローも全ての項目をクリアすることになり、得票率1位で殿堂入りすることは間違いなく、資格が得られる2025年にはマリナーズのキャップをかぶってクーパーズタウン入りすることになる。

メジャーリーグでの19シーズンのうち、14シーズンをシアトルで過ごし、オールスター選出10回、ゴールデングラブ賞獲得10回、そしてア・リーグMVPと新人王獲得の全てをマリナーズで果たしたイチロー。

それだけに、彼の背番号「51」が永久欠番となるのは鉄板であり、それが故に球団は引き続き彼をチェアマン付特別アシスタント兼外野コーチとして雇っているのである。

しかし、“ビッグ・ユニット”もイチローと同じ背番号だったことを考えると、彼はこの難問にどのようにして収まるのだろうか?』

この後、記事では既に2015年に殿堂入りしているジョンソンについて、クーパーズタウンの殿堂ではサイヤング賞4回とワールドシリーズMVPを獲得したダイアモンドバックのキャップをかぶって飾り額に収まっている。

だが、アリゾナ時代(118勝62敗)よりもシアトル時代(130勝74敗)の方が勝利数で勝っており、キャリア最初のサイヤング賞やノーヒットノーランはマリナーズのユニフォームで達成したことに言及し、彼もまたシアトルで永久欠番の対象となるのに十分値する選手であるとした。

また、ジョンズ記者はMLBでは過去にヤンキース(ヨギ・ベラとビル・ディッキーの「8」)とカブス(ファーガソン・ジェンキンスとグレッグ・マダックスの「31」)が同じ背番号の2選手を同時に永久欠番とした例に言及。

また、エクスポズ(現ナショナルズ)はラスティ・スタウブとアンドレ・ドーソンがつけた背番号「10」を2回に分けて(1993年にスタウブを、1996年にドーソンを)永久欠番にした事実に触れ、次のように記事を結んでいる。

『イチローはこれまで、ジョンソンがアストロズにトレードされた1998年の3年後に始まったマリナーズでのキャリアを通じて、背番号「51」をつけることができたことについて、常にジョンソンに対して感謝の念を表してきた。

「ランディは偉大な投手であり、彼はマリナーズの一員として、僕の前に「51」をつけていました」とイチローはルーキーシーズンだった2001年に述べている。

「いつも心に留めているのは、この番号に尊厳を保とうということです。僕は背番号「51」についてランディから素晴らしいものを引き継ぎましたので、マリナーズで尊厳と共に「51」をつけてプレーします」。

イチローは2001年のオールスターで、ジョンソンから内野安打を打っており、レギュラーシーズンではキャリアを通じ、ジョンソンに対し打率.444(18打数8安打)を記録し、二塁打を放っている。

この2人は一度も同じチームでプレーしなかったが、彼らは背番号に加え、長いキャリアを築いたMLBで素晴らしい成功を分かち合ってきた。

今、疑問となっているのは、いつの日か彼らがシアトルで永久欠番を分かち合うことになるのかということと、もしかしたら5年後に永久欠番のセレモニーも分かち合うことになるかもしれないということである』。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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