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カブスのダルビッシュ有が体調不良で現地木曜に予定されていたオープン戦の登板を回避したのは既報の通りだが、幸いにも症状は軽く、現地金曜にはキャンプに復帰し、実戦形式の投球練習をこなした模様である。
『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は同日付でダルビッシュに関する記事を投稿し、右腕の最新情報と開幕戦へ向けての先発投手の見通しについて伝えた。以下、くだんの記事の抜粋である。
「ユウ・ダルビッシュが医者を待っている間にツイートしたことで走った、ささやかな恐怖から1日が経ち、それは誤認警報以外の何ものでもなかったことが判明した。
ダルビッシュは単に自身が何かに感染しているのであれば、クラブハウスに立ち入らないようしたいだけだったのである」。
「彼は良いことをしたね」と、カブスの先発投手ジョン・レスターはクスクス笑いながら述べた。
ダルビッシュは金曜の午前中にカブスのキャンプに復帰し、若干の咳は残っていたものの、それ以外は何の問題もなく、スローンパークで実戦形式の投球練習をするほど気分も上々だった。
その2時間後、今度は開幕戦のスタメンに近いラインナップを揃えたカブスが、3-6でホワイトソックスに敗れたカクタスリーグの試合でレスターがマウンドに上がった。
ダルビッシュとレスターの両者が金曜にそれぞれのメニューをこなしたことで、カブスのデビッド・ロス監督は、引き続き3月26日のミルウォーキーでの開幕戦で何れの投手も指名できることとなった。
右腕のカイル・ヘンドリックスも候補の1人である。ロス監督は、金曜に開幕投手候補の2人がマウンドに上がったのかと聞かれ、笑みを浮かべた。
「2人の投手が投げたね」とロス監督は、真意を明らかにしないよう気をつけながら返答した。
ダルビッシュは、連続したツイートのなかで、翻訳により意味が変わってしまったことが1つだけあったと語った。
彼は病院へは行っていないことを明確にし、そうではなく医師のオフィスへ行ったことを明らかにした。ダルビッシュは、“病院”という言葉は、母国の日本において、ほとんどの医療訪問に対して使われることを説明した。
「だから、たいしたことではなかったんだ」とダルビッシュ。彼は時折、ハウスダストでアレルギー反応を起すことがあると言った。
そうした難儀を乗り切ったダルビッシュは、カブスの打者を相手に3回を投げた。レスターを見ようと早くから駆けつけたファンは、ダルビッシュのパフォーマンスも見られるというボーナスを得ることとなった。
右腕は47球(うちストライクは31球)を投げ、空振りのストライクを9回奪い、6奪三振1四球とした。
ダルビッシュは各種速球と変化球を織り交ぜ、失投は左翼芝生席まで本塁打を運ばれたスティーブン・ソウザJr.への1球のみだった。
シミュレーションの2回には、カブスはダルビッシュに対し2度にわたり二塁に走者を置く状況を作り、投球数の関係から四死とらせる所まで投げさせた。
「毎回、実戦形式の投球練習で投げる際は、変な感じがする」とダルビッシュ。
「無音なんだ。だから、試合に入るのが難しいんだよ。アドレナリンがないんだ。でも、今日は良い感じだった。速球は良い感じで出て行った。変化球も良かったね。制球は少しズレていたけれど、十分良かった」。
さらに重要なのは、ダルビッシュの気分が大分改善したことだ。
J SPORTS 編集部
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