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野球 コラム 2020年2月2日

【楽天好き】「本当にいいチーム」と新加入の鈴木大地、主力が声を響かせ始まった久米島キャンプ

野球好きコラム by 松山 ようこ
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キャンプ初日は、久米島らしい温暖な陽気に恵まれた。最高気温は18度で、海風が吹き込む。そこに南国の日差しが降り注ぐので、気温はあまり参考にならない。日向ならポカポカ陽気だが、日陰にいると身体が冷えてくる。

ホームの真新しいユニフォームを着た選手たちが、グラウンドに集合し、ウォーミングアップを始める。

例年ならウィーラーが時折、笑い袋のように笑いだしたりと、ほんわかとした熱気で始まるのに(ウィーラーは今年、11日からのキャンプ地・金武町で合流)、誰もが淡々とメニューをこなしていく。

様子見だったのかもしれない。やや元気がないようにも感じられたのは、その時だけだった。その後。投内連携が始まると、誰もが大きな声をあげて、ボールをつないでいった。

「ノーアウト1塁!」「1アウト2塁!」「2アウト満塁!」。1プレーずつ想定するシチュエーションを、捕手たちが叫んでは、腕や耳をさわってサインを出す。

いつもムードメーカー的に大声を張りあげる捕手復帰2年目の岡島豪郎は、声を枯らす勢いで叫んだ。渡辺直人や藤田一也らベテラン、銀次に茂木栄五郎といった主力選手もグラウンドに声を響かせる。

「あるよ、あるよ」「次、来るよ!」にわかにチーム全体が、スイッチが入ったように活気づいた。

この後もチームは、初日からケース打撃など、実戦をイメージした練習で細かなプレーを確認。選手同士でも。ミスがあれば、先輩後輩なくツッコミが入るなど、ピリッとした中に和やかな雰囲気があった。

写真:今年からキャプテンに就任した茂木、練習移動も先頭で

新加入の鈴木大地も、「直人さん、藤田さん、野手のなかで年上の方が一番、積極的に声を出していて、それにつられてみんなが声を出していった。本当にいいチームだなと」。

「ぼくも(岡島)豪郎とかにいじられた。そういうことをやってもらえたのも、すごく嬉しかった」としみじみと語る。

新しい選手たちが入ってきても、ベテランや主力選手が率先して声をかけるなどして、すぐに馴染みやすい環境をつくる。

写真:室内練習場で話し込む涌井と則本

楽天の選手たちの気遣いは、そこかしこで見られた。室内練習場では、則本昂大が、涌井秀章と野球談義をしていたようだった。

三木肇新監督のスタイルも対話型。コミュニケーションを重ねることで、自身のやりたい野球を浸透させて、チームの方向性に邁進するという意図が見てとれる。

「1日1日を大切にして、チームとして前進していきたい。キャンプでこうしてみんなと過ごすので、いろんな話をして、チームとして少しでもまとまるというか、つながっていくことを目指したい」と明かす。

投内連携にケース打撃など、初日から戦術を意識した練習がみっちりと行われた。

写真:インタビューに答える三木肇新監督

囲み取材で記者から「初日から例年より練習時間が長いかな」と質問されると、指揮官は「秋から練習にしっかりテーマを持って取り組むことはやってきている」とチーム内での意思確認はできていると前置きすると、

「確かに、初日からユニフォーム着て、みんな集まって、練習をすればいろいろと疲れもたまる。でも、それは当然」。

「疲れないようにやるキャンプなんてないから。大いに疲れてもらって、大いにその疲れのなかで体力もつけてもらって、1年間を闘うために、まずここでスタートするということはできた」と頷いた。

ここから、チームがどう変わっていくのか楽しみにしたい。

文:松山ようこ

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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