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野球 コラム 2020年2月1日

大谷翔平がきっかけ、MLBが二刀流選手に対応した「大谷ルール」を導入

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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二刀流復活が待たれるエンゼルスの大谷翔平と球団にとって朗報である。

『MLB.com』でエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者が現地1月30日付で投稿した記事によると、今季のルール変さらにより、二刀流選手として高い資質を持っている大谷の価値がさらに高まることになるとのこと。以下、くだんの記事の抜粋である。

「その類い稀な二刀流の能力により、ショウヘイ・オオタニはエンゼルスに桁外れの価値をもたらしているが、今年はいくつかルール変更があり、それにより彼の価値はさらに高まることになりそうだ」。

トミー・ジョン手術から回復している2018年ア・リーグ新人王の大谷は、9月に左膝の手術を受けたことで、遅れの出ていた投球プログラムを12月下旬に完了させた。

エンゼルスは大谷の今後のプランについて、正式な発表を行っていないが、ビリー・エプラーGMは彼を先発投手と指名打者の両方で起用することを示唆した。

さらにエプラーGMは、新たなルールの変更は大谷のリハビリと、打者としての能力の両立にとって助けとなることを明かした。

新ルールでは、二刀流選手は投手として故障者リストに入りつつ、野手(DHを含む)として出場することが可能となる。

従って、仮に大谷がシーズン序盤に投球力の復元に時間を必要とした場合でも、彼は球団で指名打者としての役割を果たしつつ、マイナーリーグの調整試合で投球することができるのである。

「我々はショウヘイに投手として実際のリハビリ課題を与えつつ、その翌日、場合によってはメジャーの試合で打者として起用することもできるんだ」とエプラーGMは『MLBネットワークラジオ』で説明した。

肘のリハビリが予定より長引いていることから、大谷がシーズン開幕に投手としては間に合わないかもしれないが、指名打者としての役割を果たすには体調も十分であるため、少なくとも開幕でスタメン入りすることは可能だ。

さらにエンゼルスは、別のルール変更の恩恵にも授かることになりそうだ。

ロースターは26選手に拡大するのだが、この水曜に『ジ・アスレチック』のジェイソン・スタークの報じたところによると、各球団は投手13人に制限されるとのこと。

しかし、エンゼルスは大谷について、二刀流選手に対する新たな免除の恩恵を受けるので、彼はその13人の1人として数には入らず、二刀流のステータスを受けることになる。

なお、この二刀流のステータスを得るには、メジャーで20イニング以上投球し、同時に野手または指名打者としてメジャーで20試合以上に出場しなければならず、昨年投手としての出場がない大谷は、この資格がないことになる。

だが、記事によると球団側はケガを理由に大谷に対する免除を得るべく、メジャーリーグと話し合っており、球団は大谷が20イニングに到達する前に二刀流のステータスが得られることに自信を持っているとのこと。

何はともあれ、大谷の活躍があってこそのこのルール変更。大谷がMLBの歴史を変えたと行っても過言ではないだろう。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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