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野球 コラム 2019年11月8日

【ハイライト動画あり】4番・鈴木誠也が大暴れ、日本が3連勝でスーパーラウンドへ。WBSCプレミア12

野球好きコラム by 大島 和人
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WBSCプレミア12のオープニングラウンド、グループBは7日が最終戦。侍ジャパンはベネズエラ、プエルトリコに連勝し、既にスーパーラウンドへの進出を決めていた。

しかし、7日のチャイニーズ・タイペイ戦は単なる「消化試合」でなく、それまで2試合にはない意味があった。

チャイニーズ・タイペイも既にスーパーラウンド進出を決めており、決勝進出を争う「ライバル」となる。そして、スーパーラウンドでの再戦はなく、オープニングラウンドの結果が、そのまま持ち越される仕組みを今大会は採用している。

スーパーラウンドへの進出は日本、タイペイを含めて6チーム。そしてそのトップ2が17日の決勝戦を戦う。

7日に台中インターコンチネンタル野球場で開催されたタイペイ戦は「スーパーラウンド2位以内」を確保するために大切な1試合だった。

◆試合結果
日   本|2 0 2 0 0 1 0 0 3|8
Cタイペイ|0 0 0 0 0 0 0 0 1|1

◆チャイニーズ・タイペイ戦先発メンバー 1番(一)山田哲人(ヤクルト)
2番(二)菊池涼介(広島)
3番(左)近藤健介(日本ハム)
4番(右)鈴木誠也(広島)
5番(指)吉田正尚(オリックス)
6番(遊)坂本勇人(巨人)
7番(中)丸 佳浩(巨人)
8番(捕)會澤 翼(広島)
9番(三)松田宣浩(ソフトバンク)
  (投)今永昇太(DeNA)

まず初回の攻防が試合の流れを決めた。日本は1回表、二死無走者から3番・近藤健介が四球で出塁。さらに暴投で2塁に進む。

4番・鈴木誠也が左中間を破るタイムリー3塁打を放って先制。さらに5番・吉田正尚がライト前タイムリー安打を放つ。タイペイの先発・廖乙忠から2点を先制した。

1回裏、日本の先発・今永昇太が痛打を食らう。二死1塁からチャイニーズ・タイペイの4番・林泓育が放った当たりは、レフトスタンドに届くとファンが確信する強烈なライナーだった。

しかし、打球は強風に戻され、フェンスを直撃する。二死にも関わらず1塁走者・王威晨のスタートが遅く、林もホームランを確信したようなジョギング状態。

記録上は「シングルヒット」で得点は入らず、二死1・3塁で攻撃は再開となる。続く5番・朱育賢は遊飛に倒れ、今永はこの初回を無失点で切り抜けた。

3回表。日本は二死1塁から4番・鈴木誠也が逆風を突くレフトに2ラン本塁打。リードを4-0と広げる。鈴木は2試合連続本塁打で、3試合連続の打点だ。

今永は3回裏に一死満塁のピンチを迎えたが切り抜け、3イニングを無失点で抑えて降板する。4安打は喫したもののチェンジアップが有効で、4奪三振を奪った。

4回裏にも日本のピンチがあった。一死からチャイニーズ・タイペイの7番・林哲-が出塁し、8番・王柏融もライト前安打で続く。

鈴木誠也の好返球で三塁がタッチアウト……という場面だったが、チャイニーズ・タイペイのチャレンジで判定が覆り、一死1・3塁で攻撃が再開された。しかし、ここは2番手・大野雄大が切り抜けて、日本は4点リードを守る。

ここからは日本ペースで試合が進む。6回表には相手の失策からチャンスを得ると、7番・丸佳浩がタイムリー2塁打を放ち、5-0。

3番手以降も山岡泰輔、甲斐野央が無失点でつなぎ、5番手・岸孝之も8回を8球で零封し、復調を証明する。

そして、日本は9回表にダメ押しの3得点。4番・鈴木誠也のレフト前タイムリー安打、途中出場の6番・源田壮亮のタイムリー3塁打で、試合を決定づける。

9回裏に1失点は喫したものの、8-1と完勝して、11日から始まるスーパーラウンドに弾みをつけた。

オープニングラウンドの立役者は、やはり鈴木誠也だ。ベネズエラ戦は4打数1安打2打点。プエルトリコ戦は3打数1安打3打点。そしてチャイニーズ・タイペイ戦は4打数3安打4打点と文句なしの活躍だった。

3試合通算で11打数5安打9打点と、勝負強さも素晴らしい。25歳の5ツールプレイヤーが「日本の4番」の役割を十二分に果たしている。

文:大島和人

2019WBSC世界野球 プレミア12 オープニングラウンド

【ハイライト】 グループB チャイニーズタイペイ vs. 日本

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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