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シアトル・マリナーズが現地14日、今春現役引退を表明したイチロー氏に『フランチャイズ・アチーブメント・アウォード』(球団功労賞)を贈り、これに対し、イチロー氏がTモバイルパークにて、ファンを前にして英語でスピーチを行ったのは既報の通り。
これについて、『MLB.com』でマリナーズを担当するグレッグ・ジョンズ記者は同日付で「イチローが英語で心からのスピーチ」と題した記事を投稿し、サーバイス監督のコメントを交え、次のようにイチロー氏のキャリアを振り返っている。
「メジャーリーグでプレーした19年間、イチロー・スズキは、彼の言葉が正しく伝わることを好んだことから、自分自身の心情を記者に語る際には通訳を介した。
しかし、この土曜日、引退後初めて公の場で別れを告げるにあたり、その言葉の一言一句に耳を澄ませたTモバイルパークの観客の前で、イチローは自身の心を英語で語った」。
球団史上初となるマリナーズのフランチャイズ・アチーブメント賞を贈られたイチローは、野球の夢を追求するため渡米して以降、シアトルやメジャーリーグ全体から受けてきた支援に対する感謝の言葉を5分間にわたって話した。
今季、彼の野球に対する情熱は、選手として引退した後でさえ続いている。
「彼は我々が本拠地にいる時にはほぼ毎日来て、ケージに入ったり、打撃練習で投球したり、選手たちと話し、一緒に練習しているし、フィールドを走り回っている彼の姿を目にする」とスコット・サーバイス監督は述べた。
「(現在の役割への)移行に関してイチはエンジョイしていると思う。彼がもっとやりたいと思う時がやって来ると思う」とサーバイス監督。
「もうその時が来ているのかどうかは分からないけれど、このまま行けば、彼がもっと深く関わってくることになるのが見える。彼はこのゲームを愛している。彼は野球を愛しているんだ。
彼が近くにいてくれるのは素晴らしいことだと思う。彼はこのゲームへの情熱を持っているし、報いる情熱を持っている。それは彼にとっても良いことだ」。
サーバイス監督は2001年にイチローがメジャーに登場した際、彼の打席での鮮やかな攻撃的アプローチは、そこまで長い寿命を持っていないだろうと踏んでいたことを覚えている。
「私の持った第一印象は、恐らく長続きはしないだろうというものだった」とサーバイス監督は述べた。
「私は間違っていたね。我々はこのリーグへやってきて、特定のやり方でプレーする選手がいると、「まあ、リーグはそのやり方に順応するだろう」と言ってきたものだ。
しかし、一度だってリーグがイチローに順応できたかどうか、私には分からない。彼はとても才能豊かで、彼のゲームを理解することに非常に聡明であり、それが彼の信じられないくらい素晴らしいキャリアを実現させたのだ」。
イチローのキャリア晩年で監督を務め、今は共に球団を支えている存在として、サーバイス監督は現在の球界で彼と比べられる選手はいないと述べた。
「私には全く思い浮かばない。このゲームは、かなりパワー重視の方向へ行っている。ディー・ゴードンのような選手もいて、彼の走力はかなりのものだ。それは彼にとって大きな武器となっている。
しかし、イチローと同じ枠に入るような選手を、私は知らない。彼は真に唯一無二だった」。
J SPORTS 編集部
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