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野球 コラム 2019年7月13日

未来のプロ野球、MLBのスター候補生たちが戦う。日米大学野球

野球好きコラム by 大島 和人
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第43回日米大学野球選手権大会が7月16日に開幕する。日本は大学球界の好選手を厳選した侍ジャパン大学代表が参加。

アメリカはUSAベースボール(全米アマチュア野球連盟)により、大学1・2年生の有望選手がピックアップされ、チームが結成された。

世界大学野球選手権、ユニバーシアードとの重複により行われなかった年度もあるが、2016年以降は連続して開催されているこの大会。今年は日本が開催地だ。

日本代表は平塚合宿でメンバーを絞り、社会人チームとの強化試合を重ねてチームを作っている。

投手陣は森下暢仁がエース。明治大学の大学選手権制覇に貢献し、ほぼ間違いなくドラフト1位で消える右腕だ。最速150キロ台の速球を投げる一方で、変化球の種類と切れ、制球力、カーブをまじえた緩急とすべてがハイレベルな右腕だ。

伊藤大海(苫小牧駒澤大学)は昨年の日米大学野球でクローザーを任され、日本の優勝に貢献している。快速球とスライダーを武器にする右腕で、春先の不調から状態をベストに戻してきた。

右腕6名、左腕2名とバランスもよく、またどの投手も90マイル(144キロ)を超える速球の持ち主。下手投げ、サイドハンドのような「変則派」がいればベターだったが、そうでなくてもアメリカに太刀打ちできる顔ぶれだ。

捕手は郡司裕也(慶應義塾大学)、海野隆司(東海大学)、佐藤都志也(東洋大学)、古川裕大(上武大学)とタイプの違う好捕手が4人。彼らが指名打者などで使われるケースも出るだろう。

野手は俊足ショート・小川龍成(國學院大学)など、打撃以外に強みを持つ人材が目立つ。日本らしい「スモール・ベースボール」を目指していることが伝わってくる。

キャプテンを任されるのは篠原涼(内野手/筑波大学)、2015年の第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップでも日本代表の主将を任されていた。篠原の他に森下、郡司も同大会の経験者だ。

アメリカは6月末から選考合宿を行い、キューバや台湾との親善試合を経て日本に乗り組んでくる。5年後、10年後にMLBのスターとなっている逸材もいるはずだ。

1972年の第1回大会にはフレッド・リン(1975年にアメリカンリーグMVPと新人王をダブル受賞)やウォーレン・クロマティ(元読売ジャイアンツ)が出場。

その後も伝説の本塁打王マーク・マグワイア、ジム・アボット、ジェイソン・ジアンビなどの名選手がこの大会の卒業生として輩出されている。

今回のアメリカ代表で注目されるのが、キューバ、台湾との対戦で好投を見せた右腕・マックス・マイヤーだ。

2017年のドラフトでミネソタ・ツインズから34巡目の指名を受けたものの拒否し、ミネソタ大学へ進んだ。183センチ・75キロとアメリカの選手にしては小柄な右腕だが、打者の手元で鋭角的に沈む「スラッター」が素晴らしい。

何年か経ったときに「こういう選手がいたな」と思い出せるのが、日米大学野球選手権の面白さ。歴史と人材の濃さがある特別な大会だ。第43回大会は、以下の5試合が予定されている。

◆第43回日米大学野球選手権大会

・第1戦 7月16日(火)18:00 松山・坊っちゃんスタジアム(愛媛県松山市)
・第2戦 7月17日(水)18:00 今治市営球場(愛媛県今治市)
・第3戦 7月18日(木)18:00 絆スタジアム(山口県岩国市)
・第4戦 7月20日(土)18:00 ヨーク開成山スタジアム(福島県郡山市)
・第5戦 7月21日(日)18:00 明治神宮野球場(東京都新宿区)

※予備日
・7月19日(金)18:00 絆スタジアム(山口県岩国市)
・7月21日(日)18:00 明治神宮野球場(東京都新宿区)

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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