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野球 コラム 2019年7月11日

激戦区を勝ち抜いた6チーム。都市対抗野球チーム紹介:東京、西関東代表

野球好きコラム by 大島 和人
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7月13日に開幕する第90回都市対抗野球大会に向けて各チームの紹介、注目選手の紹介を行っていく。今回は東京、西関東の代表となった6チームを紹介しよう。

◆鷺宮製作所(東京第1代表)

東京第1代表は2年連続14回目の出場となる鷺宮製作所だ。鷺宮製作所は激戦区・東京の中で、なかなか東京ドームが遠く、昨年の出場が9大会ぶりだった。しかし、そこから2年連続で第1代表と躍進が見て取れる

チームの売りはまず守備力。エースは26歳の野口亮太で、164センチ・65キロと小柄な左腕だ。前橋商を2年春、3年夏と二度甲子園に導いた当時は「完成度の高い左腕」という印象だった。

しかし、大学、社会人を経て力強さを増し、キレの良い速球で「押す」投球も見せる。また、制球力は高校時代から抜群で、東京都予選でも16回3分の1で四死球を1つも許していない。

さらに今年は国際武道大3年次に、チームを大学選手権準優勝に導いた右腕・平川裕太が入社。彼も172センチと小柄だが、速球と鋭い縦変化で相手を抑え込める右腕で、抑えとして登板するだろう。

打線は都大会の3試合で打率.244、9得点と冴えなかったが第1代表として東京ガスの3選手を補強できたことは心強い。

笹川晃平は社会人トップレベルの外野手で、石川裕也は守備力も含めてハイレベルなショート。また、臼井浩はやはり168センチと小柄だが、制球力と安定感が素晴らしい。

◆NTT東日本(東京第2代表)

東京第2代表は4年連続43回目の出場となるNTT東日本。出場の立役者となったのが34歳のベテラン右腕・大竹飛鳥だ。

大竹は173センチ・79キロの「ズングリ系」右腕。明治安田生命との第2代表決定戦ではノーヒットノーランを達成して社会人ファンを驚かせた。

球速で押すタイプではないが、ボールを細かく動かす投球術が抜群だ。ロジンバックを豪快に使うマウンドアクションにも注目して欲しい。

ただし、NTT東日本の投手陣がベテラン頼りということではなく、堀誠、熊谷拓也、小又圭甫、飯嶋海斗、佐々木健ら入社から3年以内の若手好投手も豊富に揃っている。

打線は越前一樹、嘉納淳弥ら中軸が健在。加えて東京都予選では法政大出身の新人外野手・向山基生が上位打線に定着。4試合で打率.375、1本塁打、3打点とブレイクしている。

◆JR東日本(東京第3代表)

東京第3代表は10年連続22回目の出場を決めたJR東日本。投手陣は一昨年に田嶋大樹(現オリックス)、昨年も坂東湧梧(現福岡ソフトバンクホークス)をプロに送り出している。

ただし、今年の予選は投手陣が安定せず伊藤将司、太田龍、西田光汰の3枚を軸に継投で凌ぐ試合が多かった。

伊藤は国際武道大から入社したばかりの新人で、横浜高でもエースを任されていた実戦派左腕。力強さが増して、140キロ台の速球で押せるようになっている。好調時の制球力を取り戻せるようになるかが本大会のカギだろう。

太田龍はれいめい高から入社3年目で、190センチ・91キロと大型右腕。150キロ超の速球を持つドラフト上位候補だ。荒削りな部分は残すが、速球と変化球で空振り三振を量産する爽快な投球は必見。

西田光汰は予選で好投した。大体大浪商高出身から入社して3年目の右腕で、速球は常時140キロ前後と平凡だ。しかし、脇を締めてボールの出どころが見にくいフォームが曲者。都予選は11回3分の2を2失点で抑えている。

上位打線は1番・佐藤拓也、2番・東條航とも出塁率が高く足もある。3番・丸子達也は187センチ・103キロと巨漢の左打者で、一発を持つ。

予選で意外性を発揮したのが渡辺和哉捕手。19打席で8奪三振と粗さはあったが、2本塁打を放った。

◆明治安田生命(東京第4代表)

東京第4代表は4年ぶり6回目の出場となる明治安田生命。29歳の右腕・大久保匠と32歳の右腕・古田康浩が投手陣の二本柱で、どちらも安定して試合を作れるタイプだ。

打線は東京都予選の7試合で打率.203と苦しんだが、東京ガスから中山悠輝(内野手)、坂井貴文(外野手)を補強している。東京ガスとセガサミーの予選敗退は、東京の代表チームにとって「補強選手のレベルアップ」につながった。

◆三菱日立パワーシステムズ(西関東第1代表)>

西関東第1代表は4年連続11回目の出場となる三菱日立パワーシステムズ(MHPS)だ。2019年が三菱重工長崎と統合して3年目となる。

投手陣は奥山政稔が福岡ソフトバンクホークス入り。一方で今予選は昨年3月に右肘の靭帯再建手術を行った大野亨輔が復活を果たしている。

他にも中央大から入社した本格派右腕・伊藤優輔や右サイドの本格派・本多裕哉、20歳の左腕・浜屋将太と多彩なタイプが揃う。またJX-ENEOSから補強した2選手はいずれも投手だ。

二橋大地は東日本国際大から入社して3年目の外野手。予選ではチーム最多の4打点を記録している。盛岡大附属高時代には2012年夏の岩手県大会決勝で大谷翔平から3ラン本塁打を放ち、「最後の夏」に怪物の甲子園出場を阻んだ強打者だ。

◆東芝(西関東第2代表)

西関東第2代表は11年連続41回目の出場となる東芝。投手陣は岡野祐一郎、宮川哲の両右腕が2枚看板だ。

25歳の岡野はシュート、カット、フォークと多彩な変化球を持ち、140キロ台後半の速球でも勝負できるタイプ。宮川哲は上武大から入社して2年目で、最速154キロの速球を持つ本格派だ。共にドラフト候補でもある。

野手陣は服部政樹、松永隆太、藤原将太らベテランの出番が減り気味で、若手への切り替えを図っている。予選は金子聖史が3試合で打率5割、7打点と好調だった。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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