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野球 コラム 2019年7月11日

総合力の高い5チームが出場。都市対抗野球チーム紹介:北関東、南関東代表

野球好きコラム by 大島 和人
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7月13日に開幕する第90回都市対抗野球大会に向けて、各チームの紹介、注目選手の紹介を行っていく。今回は北関東、南関東の代表となった5チームを紹介しよう。

◆日本製鉄鹿島(北関東第1代表)

北関東第1代表は4年連続49回目の出場となる日本製鉄鹿島だ。住友金属時代からの名門だが、2019年4月に新日鐵住金からの社名変更により、チーム名が現行のものに改まった。

昨年のエースだった大貫晋一は、プロ入りしてチームを去った。一方で今回の第1代表決定トーナメント準決勝のエイジェック戦では、左腕・能間隆彰が完全試合を記録。

27歳の大型左腕は速球こそ130キロ台だが、内外角や低目の「ぎりぎり」を突く驚異的な制球力で内野ゴロ、見逃し三振を量産した。

プロ経験がある玉置隆(元阪神タイガース)、伊藤拓郎(元横浜DeNAベイスターズ)も出番があればキャリアを活かした渋い投球を見せるだろう。

東洋大のキャプテンを務めた2年目の右腕・飯田晴海もおり、本大会に向けてSUBARUのエース角田皆斗が補強選手として加わった。投手陣はかなり充実している。

打線は「2人の林」が気になる。中軸を任される二塁手・林悠平が予選3試合で8安打・3本塁打・11打点と大暴れ。またSUBARUの大ベテランで、39歳の右打者・林稔幸が補強されておる。彼の勝負強さや経験は、チームに還元されるだろう。

◆日立製作所(北関東第2代表)

北関東第2代表は2年ぶり37回目の出場となる日立製作所。予選を見ると完投できる投手が見当たらず、本大会もSUBARUから補強された2投手も含めた継投となるだろう。

徳山大出身の新人左腕・岡直人の好投は明るい材料だ。130キロ台でも振り遅れを誘う切れ、伸びを持つ本格派だ。他にも青野善行、谷﨑龍など「今後」が楽しみな新人投手が揃っていて、岡に次ぐ新戦力の覚醒が待たれる。

打線はなかなか強力で、一発を期待できる打者が多い。予選は3番サード・森下翔平、5番指名打者・岡崎啓介の右打者ふたりが、18年目の左打ちロングヒッター田中政則を挟む形だった。

また、ショート野中祐也、セカンド岩崎恭平の二遊間は守備が抜群だ。岩崎は現在33歳で中日ドラゴンズ、オリックスバファローズで計9年プレー。「プリンス」の相性で親しまれた名手だ。

◆JFE東日本(南関東第1代表)

南関東第1代表は3年ぶり23回目の出場となるJFE東日本だ。今年は須田幸太が横浜DeNAから8年ぶりに復帰し、予選では抑えとして全3試合に登板。9回3分の2で自責点1という好投を見せている。

武蔵大から入社して2年目の右腕・本田健一郎は、170センチ・70キロの体格で最速150キロを計測する速球を持つ。侍ジャパン社会人代表のメンバーにも入っている。

また、今大会は須田と早稲田大、横浜DeNAベイスターズのチームメイトだった外野手・松本啓二朗が、かずさマジックから補強されている。

野手では東海大北海道出身の新人・今川優馬が要注目。176センチ・84キロの右打者で、予選では打率.429を記録している。6月末に行われた侍ジャパン社会人代表相手の練習試合では、なんと3打席連続本塁打を放った。

◆Honda(南関東第2代表)

南関東第2代表は、3年連続33回目の出場となるHondaだ。昨年のチームからは斎藤友貴哉、木浪聖也、松田進の3名がプロ入りしており、再出発のシーズンだった。

南関東予選では4試合で9投手を投入し、完投がゼロ。2年目の左腕・東野龍二、大阪桐蔭時代に甲子園優勝投手となった福島由登と実績のある投手はいるが、陣容に決め手を欠く印象はある。

とはいえ埼玉栄高出身の米倉貫太、青山学院大出身の河端優馬、東海大出身の青島凌也と期待値の高い新人が豊富。日本製鉄かずさマジックから補強された本格派右腕・山本晃希も含めて、フレッシュな才能のブレイクに期待したい。

野手については粒揃いで、逆に「この人」と絞り難い。ただ、昨年のドラフトで阪神に入った木浪聖也の活躍を見れば、レベルの高さは間違いない。

◆日本通運(南関東第3代表)

南関東第3代表は5年連続44回目の出場となる日本通運だ。かずさマジックとの第3代表決定戦を3-2で制し、「最後の椅子」を手に入れた。

生田目翼が北海道日本ハムファイターズに進んだ一方で、今季は立正大のエースだった右腕・釘宮光希が入社。

絶対的なエースと言い得る存在はいないが、投手陣は高山亮大、相馬和磨、渡辺圭、庄司拓哉と「渋い技巧派左腕」が揃っている。特に庄司は横の角度がある変則派で、初見のチームは苦労するだろう。

打線は関本憲太郎、北川利生と強力な右打者が3番、4番を任され、勝負強さを発揮する。

捕手の木南了は総合力に優れていて、予選では下位打線ながら4割を超す打率を記録している。2年目の稲垣誠也は167センチの小兵だが、走攻守の揃った逸材。6月の侍ジャパン社会人代表強化合宿でも光るプレーを見せた。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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