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現地9日に本拠地でのマーリンズに先発し、1安打1失点ながら6四球を与え、4回97球で降板したダルビッシュが地元紙で長文コラムのネタになっている。
『シカゴ・サンタイムズ』は同日付で電子版に掲載した記事の中で、ダルビッシュの考え過ぎについて言及し、カブスが秋口にかけてシリアスな優勝候補となるには、このダルビッシュの問題を解決しなければならないと説いた。
◆試合結果
MIA 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
CHC 2 0 0 0 2 0 0 0 X 4
記事では、この日の試合でダルビッシュがわずか1安打しか許さず、7奪三振を記録したことについては、「彼の投球は鋭く、彼は力強いように見える」とコメント。
だが、6四球を与え、5回に到達しなかったのが、これで今季2度目となったことについて、「他方で彼にはリズムが余りなく、彼も考え過ぎについて認めている」とした。
さらに、この日2番手で登板したモンゴメリーの好投を引き合いに、次のように論じている。
「ダルビッシュがすぐに状況を変えられないのであれば、彼が1年前にチャットウッドが歩んだ道を辿るのも考えられないことではない。すなわち、彼を少なくとも一時的にブルペンに置き、代わりに左腕のマイク・モンゴメリーに先発の役割を与えるのである」。
モンゴメリーは5回からマウンドに上がり、故障開けで初めて出場したこの試合で5回を無失点に抑えている。
しかし、マッドン監督は「そういうプランはない」と述べている。「今のところは」、ということだが。
一方、『シカゴ・トレビューン』もこの日、ダルビッシュについて電子版に長文のコラムを掲載しており、「カブスはダルビッシュを軌道に乗せる上で何かしら独創的な方策を試さなければならないかもしれない」と題された記事を掲載した。
こちらもサンタイムズと同じように、モンゴメリーの起用法との兼ね合いについて、マッドン監督のコメントを交え、次のように論じている。
「ダルビッシュにとっての次のステップとして、ケガ明けで71球を投げたこの木曜の試合の前にも、トリプルAで6回を1安打に抑える投球を見せたモンゴメリーと、立場を交換すべきなのかもしれない。
モンゴメリーの投球回数は既に伸びており、これまで彼は何度も先発投手として成功できることを証明してきた。もちろん、2023年まで9500万ドル以上を負っているダルビッシュにそうしたことが起こることはない」。
マッドン監督は彼の起用にこだわり続け、彼の制球が向上するのを望むしかないのである。ダルビッシュの対戦打者は打率.227しか打てておらず、明らかに彼は打ちづらいのだ。
ダルビッシュの先発の順番を抜かすことを考えているかと問われたマッドン監督は、こう答えた。「正直言って考えていない。彼は出場させ続けなければならないんだ」。
「彼は三振だって7つ奪っただろう?だから、体調は万全なんだ。もちろん、彼にとってはフラストレーションが溜まることだろう。とにかく取り組み続けるしかないのだ。
私には(ダルビッシュを復調させる上での)明確な解答はない。彼は体調も良く、とても良い球を投げている。我々はとにかく、ストライクゾーンでもっと一貫性がなければならない。そんなに複雑なことではないのだ」。
同紙は続けて、「これは全くもって複雑ではないのである。ユウよ、もっとストライクを投げよ。少なくとも、ダルビッシュは安定性を欠いていながらも、自信は失っていない」。
この記事ではさらに、「仮に今後もダルビッシュのパフォーマンスが安定しない場合、彼の登板時に短縮先発の“オープナー”を起用するなど、固定概念に囚われない考え方をするべきではないか」と締め括られている。
J SPORTS 編集部
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