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野球 コラム 2019年4月27日

菊池雄星、先発で1イニングのみの短縮登板。現地記者はどう見たか…

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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シアトル・マリナーズの菊池雄星が、現地26日のレンジャース戦で、当初から予定されていた通り、1回のみの短縮登板で先発マウンドに上がった。

菊池は無安打無失点2奪三振の内容で後続にマウンドを託し、試合は5-4でホームのマリナーズが接戦を制した。

今回の菊池の変則的な起用法について、『MLB.com』でマリナーズを担当するグレッグ・ジョンズ記者は、同日付で同サイトに掲載された記事で次のように評している。

「現実的に言って、ユウセイ・キクチの“短縮先発”が有益であるかどうかをマリナーズが把握するのは数ヶ月、あるいは1、2年先のことになるだろう」。

しかし、金曜夜のレンジャースでは、少なくともTモバイルパークでシアトルがテキサスを5-4で下したため、短期的に見て『菊池計画』の第1段階は奏功したと言える。

12月に球団が菊池と契約した際、日本における週1回ペースの先発ローテションから、メジャー最初のシーズンへの移行で負担をコントロールするべく、1ヶ月に1回は、先発の回数を1イニングに制限するプランを明らかにした。

この計画の目的は、MLBへと渡ってきた日本人投手が腕に問題を抱えた頻度を踏まえ、長期的に菊池の体調を万全に保つところにあった。

菊池は予定された1回を難なく投げ切り、わずか9球で相手打線の攻撃を終わらせ、そのなかで2三振を奪った。

「これでキクチは防御率を僅かに下げ、7試合の先発で4.54としたが、マリナーズ目線でもっと重要なことは、彼がこのメジャー初年度及び、今後のシーズンへ向け、より強く長く投球する上でより良い位置に立ったということだろう」。

ジョンズ記者が評した通り、このプランが実際に奏功するかどうかは、少なくとも今シーズンを終えた段階でないと総括できなそうではある。

だが、今後、日本人投手がルーキーとしてローテションの間隔が異なるメジャーに挑戦する際のケーススタディとして、興味深い事例となるのは間違いなさそうである。

J SPORTS編集部

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