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野球 コラム 2019年3月19日

イチロー、日本へ。

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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東京ドームで開催されるアスレチックスとの開幕シリーズで、シアトル・マリナーズのレジェンド、イチローがロースター入りしたのは既報の通りである。

本日は、そのレジェンドへのリスペクト溢れる記事を紹介したい。『MLB.com』に現地14日付で掲載されたグレッグ・ジョンズ記者による記事は次のように始まる。

「木曜に東京行きのチャーター機に乗り込んだマリナーズの選手たち30人のほとんどは、日本への初めての旅路へとつき、新しい経験に胸を躍らせている。

しかし、イチロー・スズキとユウセイ・キクチにとって、これは単に野球をしに行くための魅力的な旅路以上のものなのである。マリナーズの2人の日本人選手にとって、これは彼らの母国に歴史的な重要性をもたらす帰郷なのである。

これはイチローが27年前に殿堂入りキャリアをスタートさせた地での最後の抵抗であり、キクチにとっては、日本プロ野球のキャリアをスタートさせ、5ヶ月前までプレーしていた場所からわずか1時間ほどの場所で、子供の頃のヒーローと共にメジャーリーグの試合でプレーするチャンスなのである」。

来週の水曜と木曜にマリナーズとアスレチックスが東京ドームでの開幕2連戦で対戦するにあたり、オークランドが“ホームチーム”となる。

しかし、45歳のイチローが開幕戦に出場し、第2戦ではキクチが先発する予定となっている以上、マリナーズが観客から圧倒的に支持されることに疑問の余地はない。

「この物事の中心にいる男はまだ多くを話したがらない。イチローの気質からして、彼はこれを自分の事とするのに乗り気ではないのである。とは言え、ひとたびマリナーズが東京に到着してしまえば、それは避け難いものになるであろう。

なにしろ、そこは広告看板に彼の顔が使用され、彼の18年に及ぶメジャーリーグでのキャリアを通して、地球の反対側から一挙手一投足を見守ってきた何百万というファンが待っている場所なのだから」。

アメリカ人記者の目線で客観視されたことで、イチローが日本での開幕戦に出場する見込みであることが、如何に大きな意味を持っているのか改めて実感させられる書き出しである。

この後、記事では「(ファンの熱狂が)どうなるのか想像もつかない」という菊池のコメントに加え、シアトル在住の日本人新聞記者による「ファンは(イチローの)状況を分かっています」。

「今後どうなるかは誰にも分かりませんが、ファンはお祭りを楽しみたいのです」というコメントを紹介し、イチローの今後について、次のように記述している。

「マリナーズは、ロースターが28人まで許される日本での2試合のみ、イチローがプレーすることを確約している」。

「3月28日にシアトルで開催されるレッドソックスとの本拠地での開幕戦へ向け、最終的に25人まで絞り込まねばならず、若手選手を中心に再建を図るチームに彼が残されることは恐らくないだろう」。

確かに、日米通算27年で3,602試合に出場し、4,367安打を記録している人間の最後の試合を想像するのは難しい。

故に、今マリナーズはイチローと今回の訪日を祝福することに焦点を当て、アメリカで毎日大勢の日本人記者たちに取材される選手が、母国でどう扱われるのか目にすることに興味を抱いている。

変に感慨に浸るような文面ではなく、結論めいたことが示されていないところにリスペクトを感じる記事である。どうやらイチローが日本で行われるメジャーリーグの公式戦に出場するらしい。今はその事実だけで十分なのではないか。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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