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野球 コラム 2019年3月12日

【オリックス好き】「打球の角度」や「フォーム改造」など、野手のテーマあれこれ

野球好きコラム by 藤原 彬
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昨季は野手陣に故障と不振が相次ぎ、打線はリーグワーストとあまり変わらない538得点にとどまるなど苦しんだ。野手陣の顔触れが今季もほとんど変わらないため、課題解消には個々の上積みが欠かせない。

打撃から守備、技術面から考え方まで。野手たちも、それぞれが新シーズンを前にして様々なことと向かい合っている。前回の投手編に続き、今回は野手の声をお届けしよう。

◆主力選手たちの取り組み

#34 吉田正尚
理想の打球角度→「去年からトラックマンで計測している打球の角度とスピードから、飛距離がどうなるかを頭に入れて『これぐらいなら本塁打になる』と確認しながら取り組んでいます。

よく言われる『バレルゾーン』がホームランになりやすいというデータが出ているので、それになるべく近付けたい。打球のスピードは速い方が絶対にいいでしょうけど、角度は上がりすぎたら駄目なので、バッティングは難しい。

去年の本塁打はセンター方向が6本、逆方向が7本。それぞれを引っ張り(13本)と同じぐらいまで増やせたら、相手バッテリーもコースで攻めづらいでしょうね。どの方向にも長打が打てると、手がつけられないと思います」。

#3 安達了一
打席での構え方→「構えたバットをやや下げたのは、体の近くの方が出やすいかなと思って。目標とする打率向上と関係していますね」。

オレンジ色のギアを着用→「ラッキーカラーだと言ってもらったので、変えてみました」。

#37 若月健矢
打席で試しているすり足→「確実性を上げようと思って。数字の目標は特にないですけど、打率を上げたいですね」。

#12 マレーロ
レベルスイング→「去年のアッパースイングを止めてレベルスイングにしていることで、それまでの弱点がカバーできる」。

#23 伏見寅威
長打力に磨き→「去年のシーズン終了後から、ホームランを増やすことを目標に掲げています。長打を増やすには、バットの加速したタイミングでボールに当てるのが大事。

スイングの軌道や当て方を少し変えました。それによってスイングが若干にぶくなり、遠回りしている感じもあります。修正して開幕に合わせたいですね」。

#56 武田健吾
バットの位置を調整→「バットのヘッドを前にしていたのを少し後ろに寝かせて、引っ張る打球を意識しています。ポイントも近くになっているので、ボールが長く見られるようになっています。

課題の変化球を打つためでもありますし、去年は真っすぐも打ち切れないことが多かったので、何かを変えないといけないと思って変えました」。

#8 後藤駿太
スタンスを狭く→「めっちゃ広かったので、タイミングを取りやすくするために少し狭くしました。まず、ボールを見るときに目線がぶれないですね。

今まではタイミングをとるときに足を上げたり、体重を前足に乗せなきゃいけませんでしたけど、その動きが小さくなった。

極端に変えないと直らないと思ったので狭くしていますけど、映像を見るとまだ広い。究極は足を揃えて構えるぐらいでもいいのかなと思います」。

初動負荷トレーニング→「疲れてきた時の疲労が全然違うので、取り入れて良かったなと思います。施設が近所にあるので、行ける日は毎日行って、ずっと続けようと思います」。

◆心の持ち方

#4 福田周平
キャプテン就任→「ピッチャーとのコミュニケーションをしっかり取りながら、首脳陣としっかりコミュニケーションをとっています。春季キャンプ前は緊張がありましたけど、先輩や裏方の皆さんにも力を借りています」。

できることだけに集中→「起用法については自分で操作できるものではないので、何もできないことは考えません。『競争』についても眼中にないですね」。

#10 大城滉二
結果だけ→「実戦の結果が全てなので。バッティングから守備や走塁も実践の中で目標を高く持ってやるのが一番だと思うので、とにかく結果を出したいと思います」。

#5 西野真弘
積極性→「今年のチームのテーマが『超攻撃型』なので、全てにおいて積極的にできたらと思っています。去年はケガをして動けない時期もあったので、いいチャンスだと思って身体を強くしようとしました。もう一度鍛え直して、身体を大きくしています」。

#50 小田裕也
継続→「新しいことは特にないです。打順やポジションもそこまでは意識せず、こだわりはないですね。1番は打てればいいですけど、任された打順で機能できれば。

色んな選手が抜けたので、それをいいようにとらえている若手も増えましたし。皆が競争でレベルアップして、結果を残して良かったと言えるシーズンにしたいですね」。

#36 山足達也
シンプルイズベストの境地→「今年は全てを柔らかく、シンプルにというのをテーマに心掛けています。去年の1年間で、少しの無駄がミスにつながることに気付いたので。 少しの無駄な動きでバッティングはファウルになり、守備でも打球を後ろに逸らして失点につながることがありました。つなぎ役の選手だと思うので、自分のできることをして、最悪、走者を次の塁へ進める。

アウトになっても無駄に終わらせず、『あいつが打席に入ると塁が進むな』『あいつが絡むと点につながるな』と思われるようにしていきたいです。

◆一軍で戦力になるため研鑽中

#52 岡﨑大輔
ライナー打球→「打率が残せるように、ライナーを打ち続けることに取り組んでいます。フライを上げず、ボテボテのゴロにもならないように。(入団から)ホップ、ステップときて、次はジャンプができるように頑張りたいと思います」。

#59 根本薫
打撃フォーム改造→「考え方を変えればフォームも変わっていました。バットを構えた時に面を作って、前に出すようにしています」。

腹式呼吸→「ケガをしないために」。

#93 佐野皓大
左右両打席での意識→「左打席は取り組み始めたばかりで弱いので、ショートの頭を目指して打つようにしています。右はもう、思い切りいく感じ。それぞれで別のことを意識して打つようにしています」。

#00 西浦颯大
打撃→「タイミングを早くとること。2ストライクからのアプローチはチーム全体でやっていて、逆方向に打とうとしています」。

送球→「佐竹コーチに投げ方の指導をしてもらっています。後ろ(テイクバック)が大きくなるので、小さくしてコンパクトに速く投げられるようにしています」。

#99 杉本裕太郎
脱力→「力を抜くことを意識しているので、フォームも勝手にゆったりとなりました。そんなに振らなくても飛ぶので、必要以上に振らないようにしています。フェンスを越えれば十分ですから」。

トレーニング→「ウエートと瞬発系、体を自分の思ったとおりに動かす身体操作系の3つを継続してやっています」。

#40 鈴木昂平
新トレーニング→「ファームに新しい方法が入ってきて、力の入れ方や出し方を皆でやっています。それがプレーに出ればいいですね」。

#45 飯田大祐
スローイング→「ちょっと悪くしていたヒザを、去年の終わりに治療して治すことができました。痛めているときの身体の使い方がなじんでしまっているので、しっかり全体を使ってスローイングができるようにしています」。

#22 髙城俊人
打撃を重視→「重点的にバッティングに取り組んでいて、目標は打率2割8分」。

#123 稲富宏樹
飛距離アップ→「オフに体重を4キロほど増やして、打球が飛ぶようになっています。増えすぎたら動けなくなるので、今がベストだと思いますね」。

#130 フェリペ
体重増→「体重を6キロぐらい増やして、打撃にも手ごたえはありますね」。

シーズン開幕前には悩みが解決しているかもしれないし、また新たな問題とも直面しているかもしれない。その都度、調整や修正は加えられていく。コンマ1秒、1センチを争うプロの世界では、微差が結果の大差を生む。

試行錯誤が折り重なって、秋にはどのように実を結んでいるだろうか。

代替画像

藤原 彬

アルバイト時代を含めて10年余り野球専門誌の制作に携わり、2016年にFAとなったさすらいのスポーツウォッチャー。「二兎を追う」を信条に、編集、執筆、写真、発信、校閲をこなす5ツール・プレーヤーを目指して勉強中。食にうるさい関西人だが、行く先々で「あんまり面白くないね」と言われる。同い年のレブロン・ジェームズは誇り。

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