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野球 コラム 2019年3月10日

新旧の「助っ人」たちの活躍でメキシコが侍ジャパンに逆転勝ち

野球好きコラム by 松山 ようこ
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2019年、侍ジャパンシリーズの幕開け――。今秋の「WBSC世界野球プレミア12」と、2020年の「東京オリンピック」に向けた重要な強化試合が、京セラドームで3月9日と10日に開催。

対戦相手のメキシコは、ベストメンバーを揃えてやってきた。対する日本は、「先を見越して選手層をより厚くする」「若い選手を経験させ、試す」ための最後のチャンスと、27名のうち11名が初選出で、平均年齢も実に24.7歳とフレッシュな顔ぶれだった。果たして、9日の初戦は2-4で侍ジャパンが敗戦した。

この日、先攻だった日本は1回表に吉田正尚(オリックス)のタイムリーで1点の先制。稲葉監督も「非常にいいかたちで先制点が取れた」と評価する内容で、4回にも追加点をあげ、2-0とリードしたが、6・7・8回にそれぞれ1点、2点、1点と失点し、2-4と逆転負け。

メキシコが、日本の”お株”を奪うように、粘り強く、堅実な戦いぶりで勝利をあげた。

◆本気で勝ちに来たメキシコ。日本の助っ人と元助っ人が大活躍

試合後の記者会見で、メキシコ代表のダン・フィロバ監督は「代表監督として誇りに思う」。

さらに、「(こうして勝利できたことに)とても満足しています。選手たちが、リードを許しても諦めずに最後まで頑張ってくれたおかげ」と目尻に皺をつくり、活躍した選手たちの名前を次々とあげた。

最も目立ったのは、4番のジョーイ・メネセス。この日、両軍合わせて最多ヒットの4打数4安打と打率10割の大活躍だった。

メネセスは今季オリックスに入団した新“助っ人”で、会見ではフィロバ監督の隣で「今は日本で練習をしているし、日本の野球にはかなり適応できてきている」と自信をのぞかせた。

先発投手として、2回を投げきったのは、2014年から17年にかけて日本ハムと阪神でプレーしたルイス・メンドーサ。立ち上がりで先制点1こそ許したが、その後は4者連続で凡退に打ち取り、続く細かな継投へと引き締まった試合を先導した。

また、2014年に広島でプレーしたザック・フィリップスは、3-2とメキシコが勝ち越した後の8回に登板。侍ジャパンの中軸を退けて無失点と大きな仕事を果たした。

この元“助っ人”のフィリップスは、カープ時代はキャム・ミコライオをはじめ、多くの外国人選手がひしめき合ったこともあって、ほとんど一軍での登板機会はなし。それだけに、今回の来日は特別な思いを抱いていたという。

試合前に尋ねると、「また日本で投げたい」と吐露。いわく、「メキシコのリーグも近年とても良くなっているけれど、やっぱり日本の激しい競争のなかでやっていきたい」。

「それに広島で投げたのは楽しかったから」と明かし、「日本にアピールするためにも、良いピッチングをしたい」と意気込んでいた。

同じく2014年から17年にかけて、ロッテと巨人と楽天でプレーしたルイス・クルーズにも話を聞いた。

こちらは「日本に戻って来られて幸せだよ」と笑顔だったが、日本のプロ野球で再びプレーをするかについては、「別に考えてない。どうなるかはわからないけれど、とても今が幸せ」と明かした。

「メキシコ代表として、僕たちはベストを尽くすだけ。それに、このチームの一員となれて、すごく誇りに思う」と語った。そうして、クルーズはこの日、8回にダメ押しの4点目を叩き出すタイムリーツーベースを放っている。

◆侍ジャパンシリーズ2019
・3月10日(日)午後6:30 日本 vs. メキシコ
※J SPORTS 3で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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