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野球 コラム 2019年1月20日

【中日好き】平田良介、さらなる進化を求めて

野球好きコラム by 森 貴俊
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野球好きコラム 中日好き

年明け5日から、ドラゴンズ平田良介は愛知県内で自主トレを開始した。18日間、休養日は1日だけ。専属の鍋島トレーナーとマンツーマンでトレーニングに励んでいる。

2018シーズンは多くのキャリアハイの数字を残した。平田本人も「平田良介という選手のベースができたと思う」と振り返っている。

では今シーズン、そのベースの上に何を積み上げていくのか。平田はOPSを重要視する打者だ。2018シーズン、OPSセリーグでは13位。

「長打率が4割台ではだめですね。今年はなんとか5割台を残したいです」。

OPSとは出塁率と長打率を足した数字。昨シーズンのトップは巨人に移籍した丸佳浩、そこから鈴木誠也、山田哲人、ソト、筒香嘉智、ビシエド、坂本勇人と続いていく。

何か一つの数字が飛び抜けてもOPS上位に名を連ねるのは難しい。名実ともに好打者が並んでいる。

昨シーズン平田の長打率は.456、トップの丸は.627と大きく開いている。さらにOPSトップ15の中で、本塁打が1桁(9本)なのは平田だけだ。

「僕はホームラン打者ではない」と話すが、単打を2塁打へ、2塁打を3塁打へ変えることができればと平田は考えている。

そのために何を強化していくのか。平田は明確に答えた。「股関節の使い方です。去年、打率は残せましたが、まだため込んだ力をうまく使えていない。股関節の部分で力が逃げているんです」。

「ここを改善できればもっと打球に力が伝わる。そのため、今回の自主トレの大きなテーマは股関節です」と話した。

平田の専属である鍋島トレーナーはこう話す。「平田さんは、左の股関節は力は弱いが柔軟性がある。右はその逆。力はあるが、硬い。左右差が大きいです」。

「下半身でため込んだ力が股関節の部分で逃げていく。ここの使い方を身体に覚えこませるようにメニューを組んでやっています」と教えてくれた。

さらに、鍋島トレーナーは「平田さんの特徴は、あれだけのウエイトを持っていながらスピードがある。パワーとスピードを兼ね備えている」。

「ゆえに、股関節でその力を受け止めきれないから、これまでの故障はほとんど下半身。体重もですが、股関節の使い方を覚えれば同時に故障も減ります」と話した。

平田は「長打=ホームランではないと思います。仮に1番を打つにしても、単打より2塁打3塁打の方が得点の可能性は上がる。もちろん僕が打って返す事もあるんで。あくまでもプラスしていく事です。打率や出塁率が下がったら意味がないし」。

去年の平田良介からの変化ではない。目指すは進化。そのための長打力だ。今振り返れば、数年前の1月、平田の自主トレは、あくまで2月のキャンプの準備だったと思う。

後輩数人を引き連れ、自分で思いついたメニューをこなしていた。しかし今の自主トレは姿、形が全くの別物だ。1日のスケジュール、組まれているメニューにも全てに“意味”があり“目的”がある。

専属契約している鍋島トレーナーの言葉に耳を傾け、苦しくても最後までメニューをやりきる。12月にはアメリカに渡り自分でトレーニングを学んできた。

今、平田良介はドラゴンズの主力に成長した。ここからの平田の進化はチームの上昇に必ず直結する。

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森 貴俊

1976年愛知県出身。東海ラジオ放送スポーツアナウンサー。ドラゴンズ戦中心のガッツナイターをはじめJリーグ、マラソン等スポーツ実況を担当。原点回帰を胸に、再び強き竜の到来を熱望する43歳。日々体力の衰えを感じるがドラゴンズへの喜怒哀楽は衰え知らず。今年もマイクの前で本気で泣いて怒って笑います!

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