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野球 コラム 2018年10月23日

102年ぶりの対決! マエケン所属ドジャースvs.今季108勝レッドソックス。ワールドシリーズのみどころ

MLBコラム by 松山 ようこ
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◆10月24日(水)午後1:00 J SPORTS 4
・ワールドシリーズ 第1戦 レッドソックス vs. ドジャース

今季のワールドシリーズは、全米ファンが熱狂する組み合わせとなった。ナ・リーグを制したのは、前田健太の所属するロサンゼルス・ドジャース。ア・リーグを制したのは、ボストン・レッドソックス。

田中将大が所属するヤンキースがレッドソックスに勝って進出していれば、さらに熱狂したかもしれないし、日本人ファンには残念でもあるが、ともあれ人口の多いアメリカ両岸の都市をホームとする名門チーム同士が激突することとなった。

意外にも、歴史ある両チームがワールドシリーズで対戦するのは102年ぶりという。1916年、ロサンゼルス・ドジャースはブルックリン・ロビンスというチーム名で、対したボストン・レッドソックスには、あのベーブ・ルースもいた。

先発投手の完投が当たり前の時代で、第2戦でルースが完投勝利をあげたほか、第4、第5戦でもレッドソックスは先発投手が完投し、チームを勝利に導いている。その時の対戦では、4勝1敗でレッドソックスがワールドシリーズを制覇した。

一世紀の時を経て、今では短期決戦を勝ち抜くためには、リリーフ陣容が大きな割合を占めるようになったが、メジャーナンバーワンのリリーフ陣を擁したブリュワーズは、リーグチャンピオンシップシリーズ第7戦でドジャースに敗戦。

結果として、総合的に選手層の厚いドジャースが2年連続で、ワールドシリーズ進出を果たした。

なお、プレーオフ前の予想オッズでは、ワールドチャンピオンになる確率は「ドジャースが優位」だったが、両チームに限られてからの数字は、僅差で「レッドソックスが優位」となっている。

◆記録的な安定感を誇る、「また帰ってきた」ドジャース

30年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指し、ますますの補強を重ねてきたドジャースは、シリーズ実績も申し分ない。

今季最多の108勝をあげたレッドソックスからは見劣りする92勝だが、シーズン90勝以上を6年連続で継続し、リーグチャンピオンシップシリーズにも6年連続という記録的安定感を誇る。

昨季はワールドシリーズに惜しくも第7戦で惜敗しているため、この大舞台に「また帰ってきた」という余裕と経験の差はおそらく大きい。

にもかかわらず、予想オッズで「レッドソックスが優位」と見られているのは、ポストシーズンでの勝っぷりの差だろう。

レッドソックスは、ディビジョンシリーズで宿敵ヤンキースを圧倒し、リーグチャンピオンシップシリーズでも昨季覇者のアストロズを相手に、初戦こそ落としたが、その後は怒涛の4連勝と勢いも見せたからだ。

一方で、先のリーグチャンピオンシップシリーズで、ブルワーズと第7戦までもつれこんだドジャースは、辛くも勝ち上がった印象が拭えない。

とはいえ、その試合でも、ブルワーズの主砲クリスチャン・イエリッチが不振から目を覚ましたかのように、先制1号ソロを放ったすぐ後で、ドジャースのコディ・ベリンジャーが流れを呼び戻す2ランを放ち、ヤシエル・プイグが3ラン。リーグトップのホームラン軍団らしい真骨頂も見せてつけている点は見逃せない。

あとは、日本のファンにとっては、前田の好投が見たいところ。このリーグチャンピオンシップで、前田は4試合に登板しているので、ワールドシリーズでも連投があるかもしれない。

◆勢いのレッドソックスは、エースと守護神がカギ?

対するレッドソックスは、勝てば5年ぶりのワールドチャンピオンとなる。2013年、上原浩治が胴上げ投手になったことは記憶にまだ新しい。

今は日本人選手がいないのが残念だが、チームには今もたくさんの日本人スタッフが所属している(というと親近感が湧くだろうか)。

ワールドシリーズは、リーグそれぞれのルールの違いもポイント。ホームアドバンテージはレッドソックスで、初戦と第2戦、あれば第6戦と第7戦を本拠地ボストンで開催する、それらの試合では、ア・リーグルールなのでDH制で戦うが、第3戦からの敵地ではナ・リーグなので、DH制はない。

そこで、レッドソックスは、「DHに座る好調J.D.マルティネスを外野手として起用するのではないか、そうなると代わりに外野手のムーキー・ベッツを二塁手に起用するのではないか」とも注目されている。慣れない守備が流れにも影響を及ぼすかもしれない。

それでも、チームのムードは高まるばかりだ。ポストシーズンにめっぽう“弱い”、左腕エースのデイビッド・プライスはアストロズとの決戦で勝ち投手になり、安定感を欠いている守護神のクレイグ・キンブレルが試合を締めて、リーグ優勝を決めたばかり。

あえて言うなら”経験”のドジャースと”勢い”のレッドソックスとなるかもしれないが、どちらも緻密で選手層も厚く、総合力で申し分なく強い。見応えのあるシリーズが期待される。

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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