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野球 コラム 2018年10月17日

連覇を目指す若き侍ジャパンの投手陣、U-23ワールドカップ

野球好きコラム by 大島 和人
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第2回 WBSC U-23ワールドカップ(W杯)が、10月19日にコロンビアで開幕する。

MLBにおける日本人投手の活躍を見ても分かるように、日本は世界的な「投手王国」だ。U-23年代(1995年1月1日以降生まれ)の若手で、既にNPBの一軍で台頭している投手が多い。

オリックスの山本由伸は高卒2年目ながら今季は54試合に登板し、4勝36ホールドポイントを記録している。社会人出身の新人左腕・田嶋大樹(オリックス)も今季の序盤戦で先発ローテーションに入っていた。

アドゥワ誠は53試合に登板し、広島の3連覇に大きく貢献している。他にも京山将弥(横浜DeNA)、鈴木博志(中日)らが一軍の戦力となっていた。

今回の侍ジャパンU-23にはそのような「一軍定着レベル」の投手が招集されていない。それに次ぐクラスの11投手が招集されている。

内訳はプロ10名、社会人1名。「一軍で少しずつ出番を得ている」「今はまだ一軍の壁に跳ね返されているが、二軍で好投している」レベルの有望株たちだ。

顔ぶれを見ると、実力的には横一線だ。試合数が最大9試合と多く、どの投手にもチャンスは与えられるだろう。その中で結果を出した投手がスーパーラウンド以降の「ヤマ場」を任されることになるはずだ。

各投手をイースタン、ウエスタン、社会人に分けて分類していこう。各選手の紹介には2018年の成績も付記した。

【イースタンリーグ】

◆近藤弘樹(東北楽天)右投右打 23歳(新人)
・1軍: 9試合 0勝2敗 29イニング 防御率6.83
・2軍:16試合 5勝6敗 81.1イニング 防御率3.10

岡山商科大のエースとして、将来性を評価されてドラフト1位でプロ入りした。186cm・96kgと大柄で、速球の最速は150キロ超。縦系の変化球を複数持っていて、しっかり腕を振ってカーブを投げられる部分も強みだ。

◆成田 翔(千葉ロッテ)左投左打 20歳
・1軍: 5試合 0勝0敗 4イニング 防御率4.50
・2軍:27試合 1勝1敗 35.2イニング 防御率3.53

170センチと小柄だが、速球とスライダーで空振りを奪える爽快な左腕。プロ入り後は四死球が増えてしまっているものの、外角が広い国際試合のストライクゾーンに合うのではないかという期待も。

◆種市篤暉(千葉ロッテ)右投右打 20歳
・1軍: 7試合 0勝4敗 38.1イニング 防御率6.10
・2軍:12試合 1勝4敗 40.1イニング 防御率5.13

今夏に地元・青森で開催されたフレッシュオールスターゲームでは153キロを記録。強気の投球を見せる本格派だ。

◆寺島成輝(東京ヤクルト)左投左打 20歳
・1軍: 1試合 0勝0敗 2イニング 防御率27.00
・2軍:20試合 7勝5敗 90イニング 防御率3.40

2016年のドラフト1位で、履正社高校時代から全国区だった本格派左腕だ。当時「高卒ビッグ4」と言われた高橋昂也(広島)、藤平尚真(楽天)、今井達也(西武)は既に一軍で勝利を挙げているが、寺島はまだ一軍未勝利。二軍で徐々に積み上げている。

◆櫻井周斗(横浜DeNA)左投左打 19歳(新人)
・1軍:登板なし
・2軍:18試合 2勝3敗 48.2イニング 防御率7.03

日大三高時代は清宮幸太郎(北海道日本ハム)を5打席連続三振に打ち取ったこともある好左腕。スライダーは絶品だ。野手としても評価されていたが、本人の希望で投手に専念している。

◆阪口皓亮(横浜DeNA)右投左打 19歳(新人)
・1軍:登板なし
・2軍:18試合 3勝9敗 82イニング 防御率6.15

186センチの本格派右腕。2017年夏の南北海道大会までは完全に無名だったが、全国高校野球選手権で衝撃デビューを果たした。148キロの速球とカットボールを持ち、昨秋のドラフト会議では3巡目指名を受けた。二軍でもまだ打ち込まれているが、これだけの登板機会を与えられている部分に球団の高い評価が見て取れる。

【ウエスタンリーグ】

◆鈴木 優(オリックス)右投右打 21歳
・1軍: 1試合 0勝0敗 1.1イニング 防御率33.75
・2軍:33試合 0勝0敗1セーブ 33.2イニング 防御率2.14

都立雪谷高校出身で、2014年のドラフト9位指名。ドラフト当日に「自宅で記者会見を開いた」ことで話題になった。まさに叩き上げ的な存在だが、二軍ではリリーフで好投を見せている。

◆山崎颯一郎(オリックス)右投右打 20歳
・1軍:登板なし
・2軍:20試合 5勝7敗 100.1イニング 防御率4.66

敦賀気比高2年の春には選抜大会優勝を経験しているが、当時はエース平沼翔太の陰に隠れていた。しかし、190センチの長身で潜在能力の評価も高く、2年目の今季は二軍でフル回転を見せている。

◆塹江敦哉(広島)左投左打 21歳
・1軍:登板なし
・2軍:23試合 2勝5敗 52.1イニング 防御率4.99

香川の中高一貫校・高松北高校の出身で、2014年のドラフト3位指名。2017年のフレッシュオールスターゲームでは159キロを計測した本格派だ。

◆長井良太(広島)右投右打 19歳
・1軍: 4試合 0勝0敗 3.1イニング 防御率13.50
・2軍:27試合 1勝1敗 2セーブ32.1イニング 防御率3.06

広島らしくスケールの大きな高卒2年目の本格派右腕。速球は150キロ台中盤を記録し、「前田健太二世」として期待される。

【社会人】

◆水野匡貴(ヤマハ)右投右打 23歳

当初は2019年のドラフト1位候補・太田龍(JR東日本)がメンバー入りしていたが、故障により水野が招集された。水野は183センチの右腕。明治大時代は140キロ台中盤の速球を投げ、同級生の齋藤大将(現西武)と2枚看板的な存在だった。社会人では投球の幅を広げ、カットボール、フォークなど「小さな変化球」を駆使する技巧派的なスタイルも見せている。

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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