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野球 コラム 2018年9月2日

吉田輝星、根尾昂ら、甲子園を沸かせた球児たちがアジアに挑む。U18アジア野球選手権大会

野球好きコラム by 大島 和人
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「第12回 BFA U18アジア野球選手権大会」が、9月3日(月)から宮崎県内で開催される。

18歳以下の選手によって争われる野球のアジア選手権で、8つの国と地域が参加し、上位3チーム(開催国の韓国を含め)が、2019年夏に韓国で開催される世界大会(WBSC U-18野球ワールドカップ)へ進むことになる。

日本が戦う試合数は最大で6試合だが、大会は3つの段階に分かれている。一次ラウンドは4チームずつ2組に分けたいわゆる予選リーグで、日本は3日から香港、スリランカ、韓国と3連戦を戦う。

ここで上位2チームに入ると「スーパーラウンド」に進み、ここで2試合。仮に日本と韓国が勝ち上がった場合、韓国戦の結果はそのまま持ち越しとなり、スーパーラウンドの2試合を含む計3試合の勝敗が決勝進出の2強を確定させる材料となる。9日に予定されている決勝戦、3位決定戦で最終結果が決まる。

今大会から導入された興味深い制度が、投手の投球数制限だ。1試合の最大投球数は105球(※この球数を越えても、その打者が終わるまではマウンドに立てる)で、105球以上に達した場合は4日間の休息が義務づけられる。

50球以上に達した場合も中1日を空けなければならない。また球数と関係なく3日続けて登板した場合の4連投目は認められない。

「侍ジャパンU18代表」として日の丸をつけるのは、選りすぐりの18名。投手8名、捕手2名、内野手5名、外野手3名という構成だ。この18名から、間違いなくドラフト1位指名が複数名出るだろう。

【出場選手一覧】

◆投手(8人)
11 柿木蓮(大阪桐蔭)
13 板川佳矢(横浜)
14 渡邉勇太朗(浦和学院)
15 野尻幸輝(木更津総合)
16 吉田輝星(金足農業)
17 奥川恭伸(星稜)
18 市川悠太(明徳義塾)
19 山田龍聖(高岡商業)

◆捕手(2人)
10 小泉航平(大阪桐蔭)
22 根来龍真(常葉大菊川)

◆内野手(5人)
1 中川卓也(大阪桐蔭)
2 日置航(日大三)
5 根尾昂(大阪桐蔭)
7 小園海斗(報徳学園)
8 奈良間大己(常葉大菊川)

◆外野手(3人)
21 蛭間拓哉(浦和学院)
24 峯圭汰(創成館)
28 藤原恭大(大阪桐蔭)

監督は報徳学園の前監督である永田裕治氏が務める。チームは甲子園大会出場終了後から合宿を積み、侍ジャパン大学代表、明治大学、宮崎県高校選抜と既に調整試合を積んでいる。

先日の全国高等学校野球選手権を制した大阪桐蔭からは5選手が選ばれている。藤原恭大(外野手/大阪桐蔭)と小園海斗(内野手/報徳学園)は、昨年にカナダで開催された世界大会でもプレーしている逸材だ。

2人は高校、ポジションともに違うが、中学時代は枚方ボーイズに所属していた。この2人や根尾昂(大阪桐蔭)のようなスケールが大きい万能選手が揃っていることは、このチームの魅力と言っていい。

今回の甲子園大会に出場していない選手からはただ1人、右サイドハンドの本格派である市川悠太(明徳義塾)が入った。2年生から選ばれた選手も1人だけで、最速150キロの速球を持つ右腕・奥川恭伸(星稜)が選ばれている。

そして、目玉はやはり金足農業の右腕・吉田輝星。最速150キロの伸びがある速球は見事で、「速球で空振りを奪う」投球は爽快だ。

一方で「空振りを狙わない速球」を使うメリハリや、カーブを織り交ぜた緩急など、「試合を作れる上手さ、賢さ」も高校生離れしている。投球数制限、甲子園の疲労を考えると彼だけに頼ることは無理だが、「ここ」という場面になれば彼の出番だろう。

外野手、内野手の選出が少ないようにも思えるが、投球制限を考えても投手は多めのエントリーがやはり必要だ。

また、高校生年代はプロと違って「二刀流」が多く、登録が投手でも吉田は外野手、野尻幸輝(木更津総合)は内野手での起用も可能だ。逆に内野手として登録されている根尾がマウンドに立つこともあるだろう。

「U18年代のアジア王者」という結果も大切だが、この大会が才能あふれる高校球児たちにとって今後の野球人生の糧となる経験を得る、いいステップとなることを願いたい。

【大会日程】

◆グループA
・9月3日(月)18:00 日本 vs. 香港 J SPORTS 4
・9月4日(火)18:00 スリランカ vs. 日本 J SPORTS 2
・9月5日(水)18:00 日本 vs. 韓国 J SPORTS 2

◆スーパーラウンド
・9月7日(金)8日(土)

◆決勝・3位決定戦
・9月9日(日)

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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