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野球 コラム 2018年8月31日

【中日好き】巨人3連戦。Aクラスに向け、最後の正念場

野球好きコラム by 森 貴俊
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今日から始まる巨人との3連戦、ここまで対戦成績は中日の7勝13敗とドラゴンズは分が悪い。しかも得意のナゴヤドームで、3勝6敗と負け越している。ドラゴンズからすると、ここで連勝を飾り、一気に上昇気流を掴みたい。

◆大事な初戦

初戦を任される2年目の笠原祥太郎はこの夏場、一皮むけたと言っていい。春先はチャンスを何度も貰うも、勝ち星は遠かった。

笠原も「何かが足りない」と語っていた。その何かを整理し、2軍で磨いた。7月下旬に今季初勝利を手にすると、そこから4戦3勝と安定感が光る。見つめ直したのはストレート。

笠原は「踏み出した時の前に出す右手を意識しすぎていた。右手で壁を作り上体を捻ろうとしすぎた。今は“前へならえ”をするくらいの感覚がはまっています」と話す。

前回の巨人戦、8月17日の東京ドームでは、ストレートは140キロ後半をマーク。7回4安打、マギーの本塁打1失点に抑え、2勝目を挙げた。続けて24日のマツダスタジアム、首位カープ打線を2失点に抑え、3勝目と勢いに乗っている。

2戦目の予想は「平成の怪物」松坂大輔、4・5月で巨人相手に2敗を喫した。老獪なピッチングで3戦目に渡せば、若い藤嶋の勢いも増すだろう。

◆活発な打線

打線で巨人が最もマークするのは、間違いなく4番のビシエドだ。28日のDeNA戦では、中日球団の月間最多安打を塗り替えた。さらに昨日3安打を放ち、月間安打数を46に伸ばした。

2013年8月に村田修一(巨人)が記録したセ・リーグ月間最多安打に並び、今日は1996年にイチローが記録した、月間48安打のプロ野球記録を視界に捉えている。

波留打撃コーチはこう分析する。「今のビシエドのバッティングは理想的だね。パワーがどうって事じゃなく技術的に高い。左腕の使い方が去年までと、まるで違う。相手はインコースを使ってくるが、強引に迎えに行かない。だから、身体が開かない」。

「アウトコースのボールに左腕が届く。今は左腕がしなやかに使えている。インコースを見せておけば打ち取れる、って状態じゃないからね。今のビシエドを崩すのは難しいよ。外国人だけど日本人が参考にしたい打撃ですね」と話す。

8月14日から好調の平田を1番に据えた中日打線は1試合平均4.74点を奪っている。さらにその日から平田が8打点、大島が13打点、ビシエドが16打点、チームの得点の半分はこの3人から生まれている。

◆巨人の現状

4連敗で迎えた巨人はこの3連戦、メルセデス、菅野、今村の先発が濃厚だ。ドラゴンズの巨人担当、前田スコアラーはこう話す。「巨人の先発投手は強いです。先発に終盤まで力投を許すと不利ですね。逆にビハインドでも僅差で終盤に持ち込めればチャンスはあります」と話す。

ここまで巨人は8月、12勝13敗1分、12勝中、先発投手が完投もしくは完封した試合が5勝。合計7勝が投手リレー3人以内で完了した試合だ。マシソン、カミネロの離脱。最終回アダメスまでの橋渡しで苦労している。

前田スコアラーは「セットアッパーに関してはドラゴンズも同じような状況ですが、巨人にも今、方程式は無いです。正直投げてみないと分からない状況です。先発投手を無理に引っ張る状況になっていると感じます。とにかく先発を崩す事が大事です」。

そして要注意選手として前田スコアラーはこの選手を挙げる。「坂本とゲレーロが戻っていますから。2人は前回の対戦時はいませんでしたが、特に坂本の存在は大きい」。

「タイミング良く投手に声をかけに行く。励ます事もあればジョークを言って和ます事もある。打撃の状態は普通だと思いますが、坂本が戻ってチームが締まって来たなと感じますね」と話す。

ドラゴンズはここまで119試合、53勝65敗1分で最下位。しかし、3位巨人まで3.5ゲーム差。Aクラスの背中が見える位置に入る。

残り試合数は24。ゆっくり構えている時期ではない。Aクラス入りへ、今日からの巨人3連戦はドラゴンズの最後の正念場と言っていい。

*****

◆9月1日(土)午後1:45 中日vs.巨人
・J SPORTS 2で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信

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森 貴俊

1976年愛知県出身。東海ラジオ放送スポーツアナウンサー。ドラゴンズ戦中心のガッツナイターをはじめJリーグ、マラソン等スポーツ実況を担当。原点回帰を胸に、再び強き竜の到来を熱望する43歳。日々体力の衰えを感じるがドラゴンズへの喜怒哀楽は衰え知らず。今年もマイクの前で本気で泣いて怒って笑います!

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