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野球 コラム 2018年7月13日

【都市対抗】多くの出場回数を誇る伝統チームが集う

野球好きコラム by 大島 和人
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社会人野球の夏の祭典、第89回都市対抗野球大会が7月13日(金)に開幕する。出場は32チームで、決勝戦は24日(日)に行われる。今回は出場チームを地区ごとに紹介していく。

◆近畿代表:三菱重工神戸・高砂、大阪ガス、日本新薬、パナソニック、NTT西日本

今大会の近畿第1代表は三菱重工神戸・高砂(神戸市・高砂市)。ミキハウス、日本生命、パナソニック、大阪ガスを退けて堂々の勝ち上がりを見せた。

長らくエースを担っているのが守安玲緒。富士大学時代は大学選手権準優勝の立役者となり、当時は無名だったチームを一躍全国区に押し上げた。速球は140キロ前後と平凡だが、制球力と変化球の質、何よりタフネスが光る31歳だ。

「守安、守安、雨、守安」「守安重工守安・守安」といったジョークがあるほど、連投でも難なく投げ切る様子は社会人野球ファンおなじみだ。今年の2次予選は右肩の不調を抱えていたと聞くが、それでも全投球回数の半分以上を彼が投げている。

一方で準決勝は阪神、北海道日本ハムでプレーした経験を持つ右腕・若竹竜士が先発。佐藤大誠、山田和也、高橋涼平らも勝負どころで好リリーフを見せるなど、チームは「守安頼み」からの脱却も見せた。

打線を見ると、2次予選は8番・捕手の森山誠が4試合で6打点の大活躍。三菱日立パワーシステムズから移籍した内野手・和氣暉親も3番打者として存在感を見せた。

本大会では日本生命から主戦格である右腕・藤井貴之、大型内野手・原田拓実、侍ジャパン社会人代表の外野手・皆川仁と3選手を補強。22年ぶりのベスト8入りに向けて、視界は良好だ。

近畿第2代表は大阪ガス(大阪市)。先発の2本柱は阪本大樹と温水賀一だろう。

阪本は関西大学から入社した新人だが、既に主戦格となっている。168センチの小柄な右腕で、140キロ台の速球と、スライダー、チェンジアップ、カーブなどを活かした組み立てが光る。

温水は九州産業大学から入社した2年目の右腕で、最速148キロの速球が武器。第2代表決定戦はパナソニックを完封した。さらに本大会は日本生命からプロ注目の左腕・高橋拓巳を補強している。

大阪ガスは野手も若手が台頭している。入社2年目の外野手・近本光司は170センチの小兵だが俊足巧打。

2次予選は5試合で打率.409、8打点を記録した。近畿大学から入社して1年目の小深田大翔も168センチと小柄だが、2次予選は打率5割、4盗塁と持ち味を出した。

近畿第3代表は日本新薬(京都市)。技巧派左腕・榎田宏樹、右腕・西川大地の先発陣に加えて、近畿2次予選は2年目の大型右腕・岩本喜照がリリーフで好投した。岩本は4試合すべてにリリーフ登板。8回3分の1を無失点で投げ切り、速球は最速153キロを記録している。

打線も4番を任される左打ちの大型打者・中稔真、左打ちの巧打者・久保田昌也を中心に隙がない。就任1年目の昨季は屈辱の1回戦負けを喫した吹石徳一監督だが、間違いなく上を目指しているだろう。

近畿第4代表はパナソニック(門真市)。言わずと知れた世界的な大企業で、今大会に出場する32チームの中では最多となる通算52回の出場歴を持つ。

チームは今年4月中旬という異例のタイミングで、成績不振により前監督を更迭。北口正光部長が監督を兼任し、采配を振るっている。

エースの吉川峻平は関西大学から入社して2年目のドラフト候補。183センチの右腕で、最速148キロの速球と、何と言ってもシンカーが売りだ。昨年の都市対抗では14奪三振を記録し、今回の2次予選も30回3分の1で32奪三振を奪っている。そんな吉川は社会人屈指の「ドクターK」だ。

打線は九州共立大から入社した大型新人・片山勢三(176センチ・105キロ)、亜細亜大から入社して2年目の法兼駿と言った注目株を擁する。しかし2人とも2次予選は不発だった。

2次予選で活躍したのが入社8年目の主将・田中宗一郎。斎藤佑樹らと同時期に六大学を賑わせた左打ちの外野手で、打率.455の活躍でチームを東京ドームに導いた。

近畿第5代表はNTT西日本(大阪市)。主力の引退、大城卓三(現読売ジャイアンツ)のプロ入りなどで世代交代の時期を迎えている。

投手陣は10年目の吉元一彦、7年目の崎浩大が2枚看板。加えて今大会は日本生命から佐川仁崇、本田洋平と二人の本格派を補強している。

2次予選の途中からポジションをつかんだラッキーボーイが石山励雄。創価大学から入社して3年目の、162センチとうい小兵だ。2次予選は打率.364、5打点と、いずれもチーム最高の結果を出した。

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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