人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2018年7月12日

【都市対抗】最大、最長の激戦区を勝ち抜いた6チーム

野球好きコラム by 大島 和人
  • Line

社会人野球の夏の祭典、第89回都市対抗野球大会が7月13日(金)に開幕する。出場は32チームで、決勝戦は24日(日)に行われる。今回は出場チームを地区ごとに紹介していく。

◆東海代表:トヨタ自動車、王子、東邦ガス、西濃運輸、JR東海、Honda鈴鹿

東海は6つの出場枠を持つが、有力チームがひしめき合っており、連続出場の難しい地区でもある。

2次予選に参加する16チームのうち、東京ドームへ辿り着くのは6チーム。「第1代表決定トーナメント」をすんなり4連勝して勝ち抜くチームがあれば、途中に4敗して最後のひと枠を勝ち取ったチームもある。

東海地区2次予選はのべ18日、計38試合という長期戦で、「敗者復活」の仕組みもある。とはいえ10チームは敗退するわけで、今大会はヤマハ、三菱重工名古屋といった全国レベルのチームが予選で消えた。

トヨタ自動車は4年連続20回目の出場。すんなり東海第1代表の座を勝ち取った。2016年の都市対抗では大車輪の活躍を見せた、右腕・佐竹功年は既に34歳。

しかし、169センチの身長、変則フォームで打者を手玉に取る凄みは健在で、今回の2次予選もエース級の活躍を見せた。

トヨタは他にも好投手が多数。実際に昨秋の日本選手権は小出智彦、富山凌雅の両左腕が軸になって優勝を飾った。さらに今大会は三菱重工名古屋の150キロ右腕・勝野昌慶も補強している。

打線は昨秋の日本選手権で首位打者を獲得した多木裕史、東海2次予選で5割を超す打率を記録した沓掛祥和と人材豊富。源田壮亮、藤岡裕大と2年連続で「プロの即戦力」が守ったショートの“後任”となった河原右京も注目株の一人だ。

東海第2代表は王子。エースの右腕・近藤均はドラフト上位候補と言われつつ、指名がないまま28才を迎えている。パワフルでしかも制球力が高く、カットボールやスプリットと言った「動く」ボールも抜群。

今回の予選は中京大学から入社した新人左腕・若林優斗も好投を見せた。また、ヤマハから補強された右腕フェリペ・ナテルも、強烈に横滑りするスライダーを持つ好投手だ。

打線は3番・亀山一平、4番・伊礼翼がいずれも2次予選で4割以上の打率を記録した。

第3代表は東邦ガス(名古屋市)。5試合で9得点と得点力不足に苦しみながら、エース小椋健太の好投で勝ち抜いた。

小椋は入社10年目、32才のベテランで、中京大中京高時代はダルビッシュ有、涌井秀章らとともに高校日本代表にも選ばれている。

右スリークォーターから投げ込む速球は140キロ台中盤を記録。2次予選は防御率0.30と好投し、伸び盛りの感すらある。

東海第4代表は西濃運輸。名門らしくきっちり5年連続27回目の出場を決めた。2016年に長くエースとしてチームを支えた佐伯尚治・現コーチが引退。チームは投打とも大きく若返っている。2次予選は打線に新人4名が名を連ねた。

東海2次予選では堀田晃、嶽野雄貴の両右腕が2本柱として好投した。堀田は大阪学院大学から入社して2年目で、180センチ・83キロの本格派。24イニングで防御率0.38と抜群の内容を見せた。

嶽野は入社3年目で、172センチと小柄だが、150キロ台を記録したこともある。今は投球の幅を広げ、シンカー、スローカーブなど変化球も上手く使う。

東海第5代表はJR東海(名古屋市)。JR北海道時代から何度も東京ドームの経験がある右腕・戸田公星と、右サイドハンドの川本祐輔が2次予選で好投を見せた。

2次予選で20打数10安打と大活躍を見せたのが津川智。188センチ・100キロの巨体を持つ右打者で、一発も持っている。

巨漢と言えば元中日ドラゴンズの“ブーちゃん”こと中田亮二も健在。175センチ・100キロの体格に似合わない軽快な動きと、パワフルかつ柔らかいスイングは要注目だ。

Honda鈴鹿は苦しみぬいた末に第6代表の座をつかんだ。第1代表決定戦でトヨタに敗れると、そこから第2代表決定戦、第4代表決定戦、第5代表決定戦も含めて4連敗。「ラストチャンス」の第6代表決定戦で永和商事ウイングを下し、代表権を獲得した。

エース格の左腕・平尾奎太は大阪桐蔭高で藤浪晋太郎(阪神)や澤田圭佑(オリックス)で同級生だった。

188センチの長身とセンスを兼ね備えた才能だ。腎臓の難病で運動を禁止される時期を乗り越え、社会人で才能が開花。第6代表決定戦では完封勝利を挙げている。

近年も平井克典(埼玉西武ライオンズ)、山足達也(オリックス)らをプロに送り込んでいるチームだが、今年も高卒3年目の捕手・柘植世那を筆頭に人材は豊富。大卒2年目、3年目のスケールの大きい好野手が多い。

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ