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野球 コラム 2018年7月10日

【都市対抗】プロも注目する期待の「補強選手」たち

野球好きコラム by 大島 和人
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社会人野球の夏の祭典、第89回都市対抗野球大会が7月13日(金)に開幕する。開幕が迫るこのタイミングで、皆さんに要注目の出場選手を紹介していきたい。

都市対抗オリジナルの仕組みが「補強選手制度」だ。各チームは同じ予選を戦った敗退チームから、3名以内の選手を補強できる。「街の代表」として参加するという大会のアイデンティティがそこに見て取れる。

2007年に東芝が都市対抗を制したときは、補強選手を5名起用できたこともあり、クリーンアップを補強選手で固めて成功した。しかし、一般的には短期決戦ということもあり、頭数が必要な投手陣に枠を多めに割くケースが多い。

個人的に印象深い「補強選手」と言えばJR東日本東北時代の攝津正。2008年の都市対抗に七十七銀行から補強されて出場された彼は、緒戦に先発して1失点で完投したものの、惜しくも敗戦投手になった。

後に福岡ソフトバンク、日本代表で活躍する彼も8シーズンを過ごした社会人の「ラスト都市対抗」を悔しい結果で終えている。

今大会もプロに手の届きそうな好選手が補強選手として都市対抗に登場する。

北関東第2代表のSUBARUに補強された邑楽雅貴(日立製作所)は178センチ・85キロの本格派右腕。桜美林大学では同級生の佐々木千隼(現千葉ロッテ)と2枚看板で、4年秋の明治神宮大会は準優勝も果たしている。

桜美林大学の同期からは山野辺翔(三菱自動車岡崎)もトヨタ自動車に補強された。山野辺は170センチ・72キロと小柄ながら、一発のある右打ちの内野手だ。

西関東第2代表の三菱日立パワーシステムズは、JX-ENEOSから投手3枚を補強した。柏原史陽は右上手の本格派で、150キロに迫る速球を投げ込んでくる。左澤優はボールの「出どころ」が見難い技巧派左腕で、3者3様の特徴を持っている。

鈴木健矢は176センチ・75キロの右サイドハンドで、横に流れるスライダーが素晴らしい。木更津総合高校から入社して3年目で、今季はドラフト候補としても名前が挙がるだろう。

東海地区の注目は勝野昌慶。土岐商業高校から入社して3年目で、183センチ・83キロの本格派右腕だ。高卒新人の都市対抗で好投したものの、昨夏は負傷があり東京ドームのマウンドに立っていない。

今夏は所属する三菱重工名古屋が東海予選で敗れたものの、彼自身は予選で好投を見せており、東海第1代表のトヨタ自動車に補強されている。

勝野のフォームは粗削りな部分を残すが、長い手足を上手く「まとめる」ことができるようになれば更に化ける予感がある。

最速150キロ台を記録する速球と、スライダーの切れは既にプロレベル。また球数が100球を越え、球威が落ちた状況でも崩れない「粘り」を持つタイプだ。

更に西へ目を向けても人材はいる。昨夏の都市対抗で好投を見せたのがJFE西日本の河野竜生

174センチ・75キロの左腕で、入社1年目の昨夏は三菱重工広島から出場したが、今夏は中国地区第2代表のJR西日本に補強されることになった。河野は鳴門高校時代にも3年夏の選手権ベスト8入りを果たしている。

彼は小さなテイクバックから投げ込んでくる実戦派。140キロ台を記録する速球やスライダーに加えて「超スローカーブ」を織り交ぜてくる。ドラフト的には「2019年」の候補だが、上を目指せる才能だ。

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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