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野球 コラム 2018年6月16日

陸の王者・慶應義塾、3発に沈む。夢は秋に持ち越し。全日本大学野球選手権

野球好きコラム by 慶應スポーツ新聞会
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全日本大学野球選手権準決勝、慶應義塾大学は東北福祉大学と対戦し、3-7で敗れた。

持ち味の粘りがここぞで発揮できなかった。3-2と1点リードの6回2死から不運な内野安打と四死球で満塁とされる。

中1日となる高橋亮吾(総3・慶應湘南藤沢)の最後の踏ん張りどころだったが、打球がふらふらと上がりショート後方に落ちてしまう。二塁走者まで生還し、3-4と逆転されてしまう。

3本塁打を浴びた高橋亮

いつもならばここで抑えて1点を追う展開、になるはずだったが続く打者に左翼席へ痛恨の一発を浴びて、3-7となってしまった。リーグ戦13試合で被本塁打4本の投手陣が浴びた、この日3本目となる3ラン本塁打で春の日本一は夢と散った。

打線もチャンスを得点に結び付けられなかった。初回から四球に4番郡司裕也(環3・仙台育英)の安打で2死一、二塁とするも得点できない。

ソロ本塁打で先制された直後の3回裏、2つの四球を貰うと、2番渡部遼人(環1・桐光学園)がバントを試みる。相手投手がすぐさまサードに送るも、セーフのタイミングだった。

しかし、送球がサードの横に逸れると、バックアップのレフトも取れない。ボールが無人の野を行く間に打者走者の渡部まで生還し、一挙3点を得て3-1と逆転した。

しかし、結局得点はこの相手のミスで得た3点だけにとどまった。4・5回にも相手を攻めてランナーを2人溜めるも、得点できずに主導権を握れないまま、6回に一挙逆転を許してしまった。

逆転を許した6回裏には先頭の小原和樹(環3・盛岡三)がレフト前へ運びチャンスメークすると、四球と河合大樹主将(総4・関西学院)の安打で1死満塁を作ってバッターは上位打線。

しかし、ここであと1本が出ずに無得点に終わると、流れを完全に失い、その後はチャンスすら作り出せずに敗戦を喫した。

昨日続発したエラーはこの日改善できていたものの、リーグ戦から課題だったチャンスでのあと1本、特に中押し点が入らなかったことが試合を優位に進められなかった要因だろう。

投手もここまでなんとか粘ってきた部分で痛恨の一発を浴びるという“らしくない”をしてしまったことが敗戦に繋がってしまった。

打率.636と打線をけん引した河合

一方で、昨秋の躍進を支えた投手、そして旧4年の内野陣が抜けて1から作り直したチームで秋春連覇を成し遂げ、全国大会初戦敗退に終わった昨秋を超えることに成功した。

昨秋も優勝できなかった昨春を超えると意気込んで超えてきた。となればこのチームも春を超えることだって出来る。この日があって秋が最高になるように。今日をスタートラインに陸の王者は新たなる歩みを始める。

文・写真:尾崎崚登(慶應スポーツ)

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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