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野球 コラム 2018年6月7日

関西学生リーグを制した立命館、初の大学日本一を目指す。全日本大学野球選手権

野球好きコラム by 立命スポーツ編集局
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6月11日(月)より、神宮球場、東京ドームにて、第67回全日本学生野球選手権が開催される。大学野球日本一を決める大会には全国より27校が出場し、トーナメントにより優勝を争う。

2年ぶりに関西学生リーグを制した立命館大学。この大会への出場は今回で18回目となるが、ここまでの成績を振り返ると準優勝こそ3度あるが、優勝は1度もない。

2年前の前回出場時はエース東(現・横浜DeNA)を中心とする強力投手陣を擁したが、2回戦で東海大学北海道キャンパスに敗れる悔しい結果となった。

エースの山上大輔

その時以来、2年ぶりの関西学生リーグ優勝を目指した今季、京都大学戦から始まった。1回戦、先発の山上(産4)が好投を続けると、9回に奈良龍(文4)の適時打で勝ち越し勝利。

すると、2回戦では坂本(文3)が7回途中までパーフェクトと素晴らしい投球を見せ連勝。勝ち点1をつかんだ。

続く関西大学戦。初戦は山上が相手打線を2失点に抑え勝利。2戦目は中盤5点差をつけるも、6回に坂本が1点差に迫られる。しかし、後を受けた小橋(産4)が無失点に抑え逃げ切り、勝ち点2とした。

関西学院大学戦は2戦目を落とすと、3戦目も山上が本調子でなく4失点を喫するも、最後は踏ん張り完投勝利。勝ち点を3に伸ばした。

優勝を決めた近畿大学戦。ここ3季、優勝を逃していたその期間、全て近大から勝ち点を落としていた。優勝のカギを握るこのカードは熱い戦いとなった。初戦はエースの山上が、まさかの5回6失点で降板。後続の投手も打たれ大敗を喫した。

優勝のためには絶対に落とすわけにはいかない2戦目。初回に辰己(産4)の安打を足掛かりに3点を先制すると、中盤にも追加点を挙げ5点をリードとした。

一方、先発の坂本は8回に突如崩れ3失点を喫するも、後を受けた桐畑(文3)、小橋が抑え見事に勝利。

そして、勝てば優勝が決まる3回戦。初戦のリベンジを果たすべくマウンドへ上がった先発の山上が9回1失点と素晴らしい投球を見せ胴上げ投手となった。

優勝決定後の同志社大学戦では全日本へ向け、新たな選手を試しながらの戦いとなった。その中で活躍が光ったのが、捕手の榮枝(文2)である。

初スタメンとなった初戦は好リードで完封勝利に導くと、2戦目は9回に代打で逆転サヨナラ適時打を放ち、勝利に大きく貢献した。榮枝の活躍もあり、「立同戦」を2連勝で締めた立命館は、勝ち点5の完全優勝を成し遂げた。

今大会、立命館は1回戦で奈良学園大学、勝てば2回戦で国際武道大学と戦う。今大会は1週間で最大5戦となり過密日程となる。しかしながら厚い投手陣を有する立命館にはさほど苦にならないであろう。

エースの山上は今季5完投を記録するなどスタミナ十分。最優秀投手賞も受賞する活躍を見せており、今大会でも活躍が期待される。

その他にも春季リーグで2戦目の先発を務めた坂本や、中継ぎの切り札となる小橋ら好投手が多い。特に小橋は6試合に登板し自責点は僅かに1。小橋の使いどころが勝負を分ける可能性も高い。

主将の辰己涼介

一方の野手陣は主将も務める辰己が中心となる。打撃面では、打率はリーグ3位となる.429を記録。本塁打も2本放つ長打力を見せる。さらに辰己の強みは足と肩である。

持ち味の俊足で内野安打を稼ぐシーンや、強肩で走者の進塁を防ぐなどの活躍も見せた。今大会でも走攻守ともに活躍が期待される。

その他にも首位打者となった橋本和(産2)などを擁する強力立命館打線。今大会でも打線爆発が期待される。

投打ともに戦力がそろっている今季。悲願の初優勝をつかむための舞台は整っている。

立命館大学と奈良学園大学の対戦は6月11日(月)午前8:55から、J SPORTS 2で生中継される

取材・文:橋本拓真、福井大祐/写真:橋本拓真(立命スポーツ)

立命スポーツ編集局

立命スポーツ編集局

立命スポーツ編集局では立命館大学体育会の活躍を多くの人に知ってもらえるよう、週末を中心とした取材活動や、定期的な新聞・号外の発行、HP記事の掲載を行っています。取材した試合の速報はTwitterで、写真はFacebookでそれぞれ配信しています。公式サイト

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