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現地で、大谷翔平の活躍を本人の名前になぞらえて“Sho-Time”と報じるのは既にお馴染みとなっている。
今回は「ESPN」電子版に掲載された、「マイク・トラウト最大のアシスト?それは“ショウ・タイム”の幕開けを助けたこと」というタイトルの記事を紹介しよう。
そもそも、この“ショウ・タイム”、記事では事の発端は次の通りだったとしている。
「4月1日にホテルから球場へ向かうバスに乗り込んだ大谷が、ステップを上り切ったとき、バスの後方からマイケル・バッファー的に発せられた“イッツ・ショウ・タイム”という声が沈黙を破った」。
「オオタニは破顔し、バス全体が笑いに包まれた。案の定と言うべきか、後方の席から響いてきた声の主は、マイク・トラウトだった」。
上記は記事の抜粋をそのまま翻訳したものだが、一つ訂正しておくと、マイケル・バッファーは“Let's get ready to rumble”の方の決め台詞で有名なリングアナウンサーであり、“It’s show time”を決め台詞としているのはジミー・レノンJr.である。
まあ、細かい話はさておき、“ショウ・タイム”という言葉の発案はもとより、トラウトは大谷がエンゼルのクラブハウスやメジャーリーグ全体に溶け込めるよう、その移行の過程で大きな助力をしたと記事には書かれている。
「俺が話すと、彼はとにかく笑うんだ。彼が俺の言っていることを理解しているのかどうかさえ、分からないけれど、彼はいい奴だよ」というのは、記事に掲載されたトラウトのコメントである。
トラウトを始めとするチームメイトたちは、大谷に色々と英語のフレーズを教えているようだが、エンゼルスで日本メディア向けの調整役を務めるグレース・マクナミーによると、「活字にできるのは、“weak sauce”(ガッカリなもの)という一語ぐらいよ」とのこと。
仲間から学ぶ外国語の初歩が、放送や報道に適さないスラングであるというのは世の常であるが、彼女は記事の中でこうも述べている。
「マイクはショウヘイの緊張をほぐすのに素晴らしい仕事をしてきたし、彼は本当に素晴らしい手本となる人物なの。最高の選手で、メジャーリーグで超成功している人間が、謙虚で、親切で面白いのよ」.
日本からきたナイスガイをアメリカのナイスガイが支える。しかも2人は揃って並外れた選手なのだから、桁外れの相乗効果が生まれるのも道理である。
なお、そんな“いい人”のトラウトにも、気をつけなければならない点はあるようだ。記事の末尾で、エンゼルス戦の放送で解説者をしているマーク・グビクザはこう語っている。
「スプリング・トレーニングでは、ショウヘイが日本で好きだったことについて笑い合っていたのだけど、彼はファンタジー・フットボールをやっていると言ったから、私はこう言ったんだ」。
「イーグルスの選手を大勢選ぶべきだ。さもないと、トラウトは二度と口をきいてくれないぞ、とね」(※トラウトはNFLのフィラデルフィア・イーグルスの大ファン)。
J SPORTS 編集部
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