大谷翔平はDHでオールスターにノミネート。エンジェルスvs.ロイヤルズ3連戦のみどころ

レギュラーシーズン162試合のうち60試合が消化され、メジャーのスーパールーキー大谷翔平のデータが様々に出揃ってきた。

開幕からセンセーションを巻き起こしてきただけに、各チームも注目して攻略にかかっているからだろうか。

打者・大谷は、ヤンキースとの3連戦で打率が3割を切ってしまっただけでなく、右ピッチャーからの打率.325に比べて、左ピッチャーからの打率が.148と課題が顕になった。

大谷擁するエンジェルスは、明日からホームでロイヤルズと3連戦。大谷は、日本時間7日（現地6日）の第3戦で、投手として先発登板することが予定されている。

打者として出場する可能性は、第1戦の「代打」に多少は残されているものの、ロイヤルズの先発は“左腕”のダニー・ダフィーが先発する。次はまず、投手・大谷の活躍を心待ちにすることになりそうだ。

ロイヤルズは、2015年のワールドチャンピオン。だが、今季のチームは再建途中で、ここまで中継ぎの崩壊が著しい。

球団資料などによると、59試合を消化した時点での救援の防御率5.46は、メジャー30球団で28位。エンジェルスは序盤に我慢が強いられたとしても、後半にも勝利のチャンスが訪れそうだ。

◆オールスターに大谷がDHでノミネート。日本からも投票可能

打者として、課題が浮き彫りになったばかりの大谷だが、その能力の高さは、わずか2ヶ月で6本塁打を放つなど、すでに「実証済み」だ。そのため先日、メジャーのオールスター投票のメンバーにDHとして選出された。

メジャーのオールスターゲームは、「All Star Ballot」（https://www.mlb.com/all-star/ballot）という公式サイトにある投票ページで、ポジションごとに候補選手が並び、ファンはそれぞれのお気に入り選手を選んで“繰り返し”投票できるようになっている。

投票は6月1日から7月1日までで、1人あたり35回（！）まで（かつ24時間内に5回まで）なのだ。上限は設けられているものの、まめにMAXまで投票するような熱心なファンが多いほど、当選する確率が高くなる。

思い出されるのは、2015年のこと。ロイヤルズのファンが熱心すぎて（？）、オールスターのナインのうち実に8人がロイヤルズの選手で占められることが中間発表で判明したのだ。

事態を憂慮した他の熱心なファンが追い上げたのか、最終的には4人で落ち着いたが、それでも4人は多く、しばらく議論が起きていた。

なお、投手の場合はローテーションの問題もあって、選手間投票などで決まる。大谷は、たとえDHで落選しても、メジャーの選手間でもセンセーショナルに話題を集めてきたので、投手としても候補に名前があがるかもしれない。

MLB公式に長年寄稿しているアンソニー・カストロビンス氏は、自身の記事で、「DHの選出は大谷か、レッドソックスのJ.D.マルティネスかのどちらかを選ぶべきか、が焦点になる」と書いている。

大谷については、そのスター性や希少性からも、やはり見たいということで得票を集めそうなのだ。ただし、大谷の打席数はマルティネスのそれと比べて、100打席以上も少ない。

実績を重んじるべきという観点からすると、ここまでメジャートップの19本塁打で50打点のマルティネスが妥当ということになるからだ。

全米のベースボールファンを夢中にさせつつある大谷。果たして、オールスター投票はどうなるのかも気になるところだ。

◆エンジェルス vs. ロイヤルズ
・6月5日（火）午前11:00　J SPORTS 4
・6月6日（水）午前11:00　J SPORTS 4
・6月7日（木）午前11:00　J SPORTS 4