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野球 コラム 2018年5月28日

大谷翔平が投打で見られるか?タイガースvs.エンジェルス4連戦のみどころ

MLBコラム by 松山 ようこ
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「彼(大谷翔平)のおかげで(僕も)注目してもらえて」と田中将大が語っていた。ヤンキースとエンジェルスの試合後の記者会見でのこと。

確かに日米で大谷の注目度は比類ないが、田中のメジャーでの経験と進化を忘れてはいけない。この日の田中は、そう知らしめるに十分な見事なピッチングで、大谷から2三振を奪った。

打者・大谷と田中の対戦成績は、日本での2013年以来という。この時の大谷は、日本ハムの高卒ルーキーだ。

対する 24歳の田中は、渡米前のシーズンで、あの24勝0敗をマークしている年。スーパールーキー大谷は、「神の子」田中の前に、11打数無安打と封じられた。

それ以来の対決だった。今度はメジャーで名門ヤンキースの本拠地という大舞台。日米が大注目する中だったが、想像を絶するプレッシャーは、彼らにとって珍しいことではないのかもしれない。

大谷が打席に入るたび、ニューヨークの地元ファンは盛大なブーイングを浴びせ、クールに闘志をみなぎらせた田中は、制御の効いた最高のボールを投げ込み、大谷のバットが何度となく空を斬った。

「日本時代と比べて、変化球が多かった」と大谷は振り返ったが、それこそ田中のメジャーでの進化に他ならない。

データ競争と分析の凄まじいメジャーで、何度も「丸裸」にされながら、結果を出してきたのだ。「とても勉強になりました」というクレバーな大谷は、多くを吸収したに違いない。次の対戦が今から待ち遠しい。

と、その前に、お待ちかね(?)の投手・大谷が見られそうだ。エンジェルスは、明日からデトロイトの敵地でタイガースと4連戦を戦う。

大谷は、日本時間31日(現地30日)の第3戦に登板することが予定されている。また、打者・大谷は主軸としても欠かせない存在のため、こちらも見られるかもしれないという。

ファンにとっては、投打が同時に見られるチャンス。だが、タイガースのロン・ガーデンハイア監督は、脅威に感じているようで、「大谷が投打で出場するかもしれないのは懸念材料だ」と語ったそうだ。現地「Detroit Free Press」などが伝えている。

◆三塁打が最も多いコメリカ・パーク。大谷の激走、カブレラ復帰はあるか

メリーゴーラウンドもあるタイガースの本拠地コメリカ・パーク。最大の特徴のひとつは、センターまでの距離が約128メートルと最も深いところ。そのため、メジャーで最も三塁打が出やすい球場とも言われている。

同じく、打者有利で三塁打が出やすいとされるロイヤルズの本拠地カウフマン・スタジアムで、大谷が三塁打を放って話題をさらったのも記憶に新しい。そうした場面が再び見られるか。

タイガースで最もその”恩恵”に与っているのが、タイガースのニコラス・カステヤーノス。昨季はリーグトップの10三塁打をマークした。今季はこのカステヤーノスと、ジェイマー・キャンデラリオがここまで三塁打数が「3」でリーグ3位タイ。

球場の特徴と強打者の不在もあって、タイガースのチーム本塁打数はリーグワーストの44本だが、チームの二塁打と三塁打は、いずれもリーグ2位と塁上を賑わせることが多い。

なお、「メジャー最高の打者」として長年その名を轟かせていたミゲル・カブレラは、昨季のスランプに続き、今季は5月4日に右のハムストリングを痛めて、故障者リスト入りしている。だが、すでに打撃練習を始めているといい、もう復帰は間近と伝えられている。

ヤンキース戦では、打者・大谷を抑えるために、クローザーのアロルディス・チャップマンが8回に前倒して投入され、大きな話題を呼んだ。投手・大谷を攻略するため、大打者カブレラが復帰するというシナリオもあるかもしれない。

◆大谷翔平 出場予定試合 タイガースvs.エンジェルス戦
・5月28日(月)深夜2:00 J SPORTS 3
・5月30日(水)午前8:00 J SPORTS 3
・5月31日(木)午前8:00 J SPORTS 4
・5月31日(木)深夜2:00 J SPORTS 3

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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