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野球 コラム 2018年5月22日

大谷翔平、打線の火付け役なるか。エンジェルスvs.ブルージェイズ3連戦のみどころ

MLBコラム by 松山 ようこ
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「Sho Time」はなおも続く……。投打で活躍中の大谷翔平が、今度は「連敗ストッパー」として躍進して見せた。

日本時間21日(現地20日)、大谷はレイズとの第4戦に先発登板すると、メジャーに移籍して最長となる7回2/3、110球を投げて、6安打2失点と力投。

チームがレイズに3連敗で、今季ワーストの5連敗にあえぐなか、しっかりと試合を作り、チームに勝利をもたらした。

大谷は3回に先制のソロを浴びた。だがその時も「いや、今日は勝てる」と信じて投げ続けたという。むしろ、この1発でさらに最大の武器であるストレートに磨きをかけていった大谷。

要所で、大きく曲がるカーブを投げ込むなどして9奪三振。3試合で計18得点と勢いづくレイズを封じ、不調なエンジェルス打線も、10試合ぶりに5得点をあげて、大谷は4勝目を挙げた。

なお、大谷にはこれが7試合目のマウンド。「MLB公式」によると、メジャーデビュー以来、7試合のうち、6試合で6奪三振以上をマークしたのは、1908年以降で見ると、1955年にデビューしたインディアンスのハーブ・スコア、2014年にデビューしたヤンキースの田中将大以来3人目の快挙という。

6奪三振できなかったのは、右手中指のマメのため、2回で降板したあの4月24日のレッドソックス戦のみ。

メジャーの本格派として認められる証でもある「奪三振」。マメという例外のハプニングさえなければ、登板する度にそうしたパフォーマンスを見せてきたのだから、彼が「勝てる」と信じて投げれば、チームも「勝てる」というムードに満ちていくのだろう。

連敗ストッパーを演じたことで、ますます大谷の存在感が増しているエンジェルス。明日からは大陸を大横断しての過酷なロード11連戦。その最初のカードは、カナダ唯一の球団ブルージェイズとの3連戦だ。

◆打者・大谷のSho Timeなるか アメリカ大陸横断移動の影響は?

カナダの東海岸トロントに位置するブルージェイズの本拠地で戦うため、西海岸の本拠地ロサンジェルスからはアメリカ大陸横断の大移動になる。

メジャーならではの大移動をしての試合は、大谷にとって初めて。時差は3時間もある。さらに、この3連戦の後は、南へ下ってヤンキースタジアムへ。日本のファンが今から楽しみにしている田中将大との投げ合いが実現しそうだ。

その前のブルージェイズとの3連戦。ブルージェイズは、5月からカード勝ち越しがなく、ホームでは6連敗中と低迷が続いている。なかでも先発投手の崩壊ぶりは大きい。

しかしながら、エンジェルス戦の初戦は、その中でも5勝と気を吐いているAJ.ハップが先発する。ブルージェイズは、初戦のハップで立ち直りのきっかけをつかみたいところ。

エンジェルスは、先の連敗でア・リーグ西地区3位に転落してしまった。不調のブルージェイズからは、勝ち星をひとつでも多く稼ぎ出したいところ。

打線でも、大谷がカギになりそうだ。球団資料によると、大谷は打者として21試合のうち18試合でヒットを記録。ここまでの6本塁打は、ア・リーグのルーキーのなかでもトップという。

ただし、ホームランはすべて本拠地で打ったもの。敵地でも豪快なホームランが飛び出せば、連敗を脱出したエンジェルス打線も勢いに乗れそうだ。気掛かりなのは、初体験でもある時差という声もあるが果たして?

◆大谷翔平 出場予定試合 ブルージェイズ vs. エンジェルス
・5月23日(水)午前08:00 J SPORTS 4
・5月24日(木)午前08:00 J SPORTS 4
・5月24日(木)深夜01:30 J SPORTS 3

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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