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野球 コラム 2018年5月17日

大谷翔平、カード初戦で「奪三振名人」を打ち崩せるか?エンジェルスvs. レイズ4連戦のみどころ

MLBコラム by 松山 ようこ
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ダルビッシュ有がメジャーに移籍する時、「より強い相手と真剣勝負がしたかったから」と明かしたことを思い出した。メジャートップ選手同士の真剣勝負は、いつ見ても、画面から熱がこぼれて伝わってくるようなのだ。

今日のエンジェルスとアストロズ戦のこと。ア・リーグ西地区の首位攻防戦で、両者譲らずの1勝1敗で迎えた第3戦だった。

アストロズの先発は、百戦錬磨のベテラン豪腕ジャスティン・バーランダー。この日の9回、バーランダーは大谷翔平と4度目の対戦で、スーパールーキー大谷から3度目の三振を奪った。

その瞬間、バーランダーはメジャー史上33人目となる通算2500奪三振をマーク。現地実況は、その偉大なマイルストーンを高らかに称えた。

だが、画面上のバーランダーは「記録はわかっていた」にもかかわらず、そんな様子はおくびにも出さず静かに集中を続ける。

大谷は先頭打者だったからだ。バーランダーはその後、8回に続いて得点圏にランナーを背負うピンチに見舞われるも、結果は118球5安打無失点で完封。重要な首位攻防戦を勝ち越しに導いた。

バーランダーが、完封劇で奪った三振は7。うち3三振を大谷から奪っている。まるでルーキーに洗礼を与えるように。

大谷は、前回のヤンキース戦でルイス・セベリーノの投じた内角への剛速球をソロ本塁打に仕留めたが、以来どの球団も、大谷への内角攻めが急激に減っていた。

だが、バーランダーは繰り返し内角を攻めると、外の球で誘って三振。今後の大谷攻略に大きく影響を与える「奪三振ショー」を見せた。

大谷だけではない。この日のバーランダーは、マイク・トラウト、ジャスティン・アップトンら上位の好打者も4度ずつ対戦し、すべて凡退に仕留めている。

相手が強打者であるほど、しっかりと抑える35歳のサイ・ヤング投手が、完封を記録したのは、実に2年ぶりという。

現地メディアは、「スーパールーキーの大谷を黙らせた」と、経験豊富なスター投手バーランダーの活躍に大盛り上がりだ。

このシリーズを負け越し、首位アストロズとのゲーム差を2に広げられたア・リーグ西地区2位のエンジェルス。明日からはア・リーグ東地区4位のレイズをホームに迎えて4連戦を戦う。

大谷は第4戦での先発が予定されているといい、投打の活躍が期待されている。

◆カード頭のエース攻略がカギか

チーム再建中のレイズ。チーム力は、やはりエンジェルスが上なのだが、レイズはエンジェルスの本拠地で、ここ数年めっぽう強い。球団資料によると、レイズは2015年6月2日からエンジェルス本拠地で8試合を戦っていて、7勝1敗。

大事なカード頭に先発するエースのクリス・アーチャーは、これまでエンジェルス戦に7先発しているが、こちらも5勝1敗、防御率2.55と相性が良い。

ただし、アーチャーは前回のオリオールズ戦で、7回を投げて3被弾を含む7安打6失点と炎上。開幕から低迷気味で防御率は5点台と、これまでにない苦戦ぶりが目立つ。

チーム再建中のレイズは、昨季からエース放出で資金を捻出しようとしていることから、こうした動きでピッチングに集中できていないのではとも囁かれている。

レイズがこのまま低迷を続ければ、おそらく夏にも放出されるとも噂されているアーチャー。ならば、トレードの価値を下げないためにも、これまで通りの活躍が期待されているが、次は復調の好投となるのか。

アーチャーが本来のピッチングを披露すれば、奪三振ショーは必至。一方のエンジェルスの先発陣も、マッチアップのタイラー・スキャッグス含めて安定しているため、ともに持ち味を発揮すれば、ロースコアの展開もあり得る。

まずは、バーランダーに続いて、メジャー屈指の「strikeout artist」(奪三振の名人)と、エンジェルス打線とのガチンコの戦いが見られることに期待したい。

◆エンジェルスvs.レイズ 大谷翔平 出場予定試合
・5月18日(金)午前11:00 J SPORTS 3
・5月19日(土)午前11:00 J SPORTS 4
・5月20日(日)午前10:00 J SPORTS 2
・5月21日(月)午前05:00 J SPORTS 4

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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