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野球 コラム 2018年5月14日

打者・大谷翔平、メジャートップの投手を攻略できるか?エンジェルスvs.アストロズ3連戦のみどころ

MLBコラム by 松山 ようこ
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「似合ってるかどうかは、皆さんが判断してください」。

5月の第2日曜は「母の日」。メジャーリーグでは、恒例の乳がん撲滅キャンペーンが行われ、ピンクリボン運動にちなんで、選手たちはピンク色の道具を身につけてプレーした。

この日に先発した大谷翔平は、ピンク色のキャップを被ってプレー。試合後の記者会見で、冒頭のコメントを柔らかな表情で語った。だが、この顔とは対照的にマウンドでは、「攻めることができた」と強気のピッチングを披露。

大谷は、ツインズ打線を5回までで10奪三振(!)。6回には、先頭ブライアン・ドジャーに四球、続くマックス・ケプラーにはワイルドピッチで、無死二塁とピンチを招くも、その後は外野フライ、内野ゴロで打ち取り、最後は四番エディ・ロサリオを空振り三振に。

ピンチ脱出の3アウトを号砲に、雄叫びを上げ、グラブをパーンと叩いて、ベンチへと引き上げた。

大谷はこの日、今季最多の103球を投げて、7回途中に降板。4勝目はならなかったが、このパフォーマンスには「another gem」(またしても輝かしい活躍)「dominant」(圧巻の)といった、お馴染みの絶賛フレーズが現地メディアに並んだ。

ますますの注目を集める大谷が所属するエンジェルスは、明日から本拠地に昨季ワールドチャンピオンのアストロズ迎えて3連戦に挑む。

◆敵地でより燃える?ビジターに強い両者の首位攻防戦

エンジェルスにとって、同地区の最大のライバルでもあるアストロズとのシリーズは、今季これが2度目。前回は、4月23日に敵地に乗り込んで3連戦を戦い、エンジェルスが2勝1敗と勝ち越した。

この時、大谷は第2戦に先発登板し、6回途中4失点で降板。大谷に勝ち負けはつかずも、チームは勝利。今度は打者として、大谷は勝利に貢献できるか。

なお、本来ならホームが優位のはずなのだが、なぜか両チームともに、本拠地よりも敵地で勝ち星を多く稼ぎ出している。エンジェルスはここまで、本拠地で9勝12敗も、敵地で14勝4敗の勝率.778をマーク。

一方のアストロズは、かろうじて本拠地で11勝10敗と勝ち越しているものの、やはり敵地で14勝6敗とこちらも勝率.700と共に7割超え。

このロードの勝率は、エンジェルスがメジャートップ、アストロズがメジャー2位という。

やたらと「敵地に強い」両チーム。この数字通り、前回の首位攻防戦でも、アストロズの本拠地でエンジェルスが2勝1敗と勝ち越している。今回はエンジェルスの本拠地だが、果たして?

◆初戦は「エンジェルスキラー」、第3戦は「豪腕」のバーランダーが登板

大事なカード頭の第1戦。アストロズは、「エンジェルスキラー」のランス・マッカラーズJr.(5勝1敗、防御率3.72)が先発する。

メジャー4年目のマッカラーズJr.は、これまでエンジェルス戦で9先発しているが、3勝1敗、防御率1.78をマーク。これは彼にとって、複数回対戦したなかでは、どのチームよりも好成績という。そのキラーぶりが明日も発揮されるか。

そもそもアストロズは、メジャー最高の先発陣を擁していると言っても過言ではない。チーム防御率2.52とチーム奪三振数428は、目下ともにメジャートップ。

エンジェルス戦でも、この数字に大きく貢献している好投手が後に続く。第2戦はメジャー2位の防御率1.43のゲリット・コールが先発し、第3戦はメジャートップの防御率1.21の豪腕ジャスティン・バーランダーが先発する。

マッカラーズJr.は、ナックルカーブの使い手で、コールとバーランダーはともに平均球速が150キロ台中盤の本格派右腕。

打者・大谷が、こうしたメジャートップクラスの投手陣を相手に、どんなバッティングを披露するのか。注目は否応なく高まっている。

◆エンジェルス vs. アストロズ 放送予定
5月15日(火)午前11:00 J SPORTS 4
5月16日(水)午前11:00 J SPORTS 4
5月17日(木)午前10:30 J SPORTS 3

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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