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野球 コラム 2018年5月13日

【広島好き】新井さんが、新井貴浩が帰って来た!!

野球好きコラム by 大井 智保子
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「お話にならない」。開幕直前、自分自身の不甲斐無さをその一言に詰め込んで、左腓腹筋つまりヒダリフクラハギを痛めてしまっていた新井さんが、42日の遅れをとってついに開幕した。

きっと、広島じゅうのお父さんたちは会社で叫んだことだろう。広島県の女子大は黄色い歓声でタイガースファンよりも黄色に染まっていたかもしれない。Twitterは大盛り上がり、公示が発表されたプレイボール前のわたしのタイムラインは全て“新井さん”で埋め尽くされた。

そしてそれと共に、とっても分かりやすく、カープ打線の勢いも帰って来た。

新井さんが帰ってきた、それだけで、カープは完全に本来の強さを取り戻したようだ。「水を得た魚」とは「新井さんが帰ってきた鯉」のことを指すのだろうか。

2018年、これまで昨年ほどの勢いがみられなかった打線が、生まれ変わったほどの勢いをみせた。「何とか首位を保っていた」、その言い方がぴったりなほど、故障者が多い2018カープだったから。この状態がしばらく続くならば首位キープは難しいとさえ思っていた。

そんな時に最も頼もしい男が復活したのだ。新井さんがいるだけで、ベンチの笑顔が増え、チームに活気が生まれる。全員の全力のプレーが蘇る。何より不動のセカンド菊池涼介のあの全開の笑顔は久しぶりだった。

1回裏、菊池の「お帰りタカ君!」と聞こえてきそうなソロホームランで先制すると、サビエル・バティスタも続き二者連続でホームラン。

さらには7回裏にも再び同じ二人が二者連続ホームラン。菊池本人も「完璧でした」という見事な3ランホームランでさらに試合を盛り上げた。

他の選手にも同じことがいえた。ここまで、昨年と比べ明らかに覇気が薄れていた安部友裕も、初球から打ち左中間を抜けるタイムリースリーベースヒットで全面的にアピール。

さらには、新井の次にベテランである石原慶幸が、1打席目今季初のホームランを放った。3回に再び石原の打席が回ってくると、今度はレフトへのシングルヒットでマルチ安打。

なんとそれは、1000安打という記録を達成するヒットであった。4月26日に大記録まで残り2としつつもくすぶってきたのは、新井さんの目の前で達成したかったのかと思わせるほどであった。

当の本人は、5番ファーストでスタメン出場すると、2回裏の2打席目で初安打。センターオーバーのタイムリーツーベースヒットで8点目をあげた!

14-1

カープは今季最高得点・最多本塁打、そして石原1000安打で新井さんの復帰に花を添えた。

新井貴浩には「大黒柱」という言葉がぴったりだった。そこにいるだけで、そこに1本立っているだけで、彼がいるかいないかでこんなにも違うのだということを痛感させられた。家族の絆・強度が倍に、いやそれ以上になっていた。

2015年に黒田博樹と新井貴浩が戻った時から、若手・中堅・ベテランのバランスの良さが、ここ最近の強いカープの強さ、V2の秘訣であったのだ。開幕してこれまで足りなかった1つのピースがやっと埋まったこと、それは2日間の試合で一目瞭然だ。

丸佳浩の怪我に野村祐輔の怪我、まだまだ不完全ではあるけれど、今のこのメンバーでなら補い合って乗り越えることができるはずだ。そう、そこに新井さんの笑顔があるから。

お帰りなさい、新井さん。お帰りなさい、タカ君。

大井 智保子

大井 智保子

年間40試合以上は球場へ観戦に行く、広島県江田島市出身のカープファン(天谷世代)。「カープ女子」という言葉を世に広め、2014年にはユーキャン新語・流行語大賞でトップ10を受賞。"カープ女子神3"と呼ばれる。本業は広告代理店のOLだが、ライターとの二刀流を目指す! Twitterアカウント

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