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果たしてツーウェイ・センセーションの大谷翔平が全米を沸かせているのかどうか、その辺のところは定かではないが、インターネットの情報を精査する限り、少なくとも彼がロサンゼルスの地元紙や、スポーツ専門メディアを賑わせているのは確かなところである。
そんな大谷に関する記事の情報源として、対戦するチームの地元紙も見逃すことのできない存在となっている。やはり、対戦相手にとって大谷は要注意選手であり、その街の新聞とて、それは同じなのである。
今週に関しては、エンゼルスが本拠地に迎えるレッドソックスの地元、ボストンの新聞が対象となる。というわけで、今回はボストンの地元紙「ボストングローブ」の電子版に掲載された大谷に関する記事を紹介しよう。
同サイトには、現地14日付で「ショーヘイ・オオタニのスタートは、更なる二刀流選手の登場につながるか」と題された記事が掲載されている。記事では、大谷とメジャーで二刀流の素質のあった選手たちとを比較し、「野球識者は大谷を比類ない選手であると考えている」と論じている。
例えば、カル・リプケンJr.は1978年に投手としてオリオールズにドラフトされるも、プロとしては一度もマウンドに上がったことはなく、メジャーで投手と外野手としてプレーしたリック・アンキールも、同一シーズンに二刀流としてプレーした経験はないなどの実例を引き合いに、二刀流の難易度の高さを説明。
その上で、オリオールズGMの「大谷は比類ない個人だと思います。あのような選手は、そう見られるものではありません。とは言え、各チームはこれから選手たちを少し違った見方で見るようになると思います」というコメントを引用。
さらに「恐らく投手、そして打者としての能力を持っている若手には、もっと機会を与えるようになるのではないかと思います。少なくとも、これまでよりその機会は増えるはずです」という発言で、大谷効果による今後の可能性を示唆した。
記事によると、現在、大谷以外では2017年にドラフト1位でレイズに入団したブレンダン・マッカイが、一塁手兼投手のツーウェイでプレー中とのこと。
もっとも、マッカイはマイナーリーグでプレーしており、昨年はシングルAで打者として出場した36試合で、打率2割3分3厘、4本塁打、22打点を記録し、投手としては6試合に登板し、防御率1.80、WHIP(投球回あたり与四球被安打合計数)0.750という数字を残している。
「オオタニ、マッカイ、そして、その他の若いツーウェイの選手たちがこのスポーツを変えることができるかどうかは誰にも分からない。しかし、大谷はその技能に対する関心を大いに高めた。彼は打席でもマウンド上でも関心事なのである」。
そして今週、「レッドソックスは彼の才能に対処する方法を見つけなければならない」というのが、この記事の末尾なのであるが、これが書かれたのは大谷が登板予定だったロイヤルズ戦が延期となる前であり、レッドソックスは打者・大谷とのみ対峙することを前提としていた。
しかし、大谷の先発が現地火曜のレッドソックス戦にずれ込んだことで(登板翌日の水曜を挟み、木曜は打者として出場する可能性が高いため)、レッドソックスは正しく大谷の二刀流を相手に試合をすることになった。
果たして大谷は投打でレッドソックス関係者を脅かすことができるのか。元祖ツーウェイのベーブ・ルースが投打で名を馳せたチームに、現代のベーブ・ルースが立ち向かう。
◆メジャーリーグ中継 大谷翔平 登板予定試合
・4月18日(水)午前11:00 エンジェルス vs. レッドソックス J SPORTS 3
J SPORTS 編集部
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