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バドミントン コラム 2023年6月30日

五輪レース未勝利の桃田、ジャパンOP挑戦最後の可能性「なきにしもあらず」

バド×レポ by 平野 貴也
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ジャパンOPでのプレーに期待がかかる桃田

■ジャパンOPの出場権確保「ギリギリ救われた分、思い切りプレーしたい」
レース開幕後、国際大会の勝利がない状況だ。大きな期待に応え続けた日々とは、戦いの様相は異なっている。桃田は、世界選手権を連覇した19年にギネス記録となる主要国際大会11勝をマーク。21年12月まで世界ランク1位を3年以上堅持した。しかし、20年1月にマレーシアで交通事故に見舞われ、21年3月に復帰してからは、東京五輪で予選リーグ敗退を喫するなど国際大会で思うように勝てない状況が続いている。最近では、競技キャリアをいつまで続けられるか分からないといった趣旨の発言も目立つ。主要国際大会の出場枠は32だが、6月27日更新時の世界ランクは34位。7月下旬に控えるダイハツジャパンOPは、ランク上位者に出場しない選手がいたため、他力本願ながら出場権を得ることができた。「ギリギリ救われた分、思い切りプレーしたい。自分が大好きな大会。そこで良いプレーをできるように調整していきたい」と話した桃田に、競技キャリアの中で最後のジャパンOPになる可能性を感じているのかと聞くと「その感覚も、なきにしもあらず。そういう感じですね。いつまでやるか分からないですけど、気持ちを入れてジャパンOPを戦いたい」と否定はしなかった。

決して悲観せずポジティブな桃田

■「レースとは関係なく、自分の強い思いを持って」
今後は、7月4日開幕のカナダOP(スーパー500)、18日開幕の韓国OP、そして25日開幕のジャパンOPと連戦に挑む予定だ。腰痛からの復調具合が気がかり。桃田は「カナダOPは、復帰戦のような感じなので、まずはケガを再発させないように注意しながら。ジャパンOPは、レースとは関係なく、自分の強い思いを持ってプレーしたい」と尻上がりに調子を上げるイメージを描いていた。

国際大会で苦しみ、世界のトップ争いから後退していることは、事実として受け止めてはいる。一方で、昨年末に全日本総合選手権を優勝した際には、場内インタビューで「やっている本人は終わりたくないですし、まだまだ強くありたい」と再浮上への意欲が消えているわけではないことをアピールした。ジャパンOPでは、2018年、19年に連覇を果たしている。思い入れの強い大会で、苦境でも前向きにプレーする姿を見せた先に、どんな未来が待っているのか。決して悲観せず、ポジティブに。ファンが見守る中、桃田は楽しみを求めてコートに立つ。

文:平野 貴也
平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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