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ラグビー コラム 2024年11月4日

進化したディフェンス見せて明治大学が快勝。筑波大学に得点与えず。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 田村一博
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明大が筑波大に31-0と完勝

緑の絨毯の上で紫紺のジャージーが気持ち良さそうだった。
11月3日(日・祝)に秩父宮ラグビー場でおこなわれた関東大学対抗戦A、明大×筑波大は、31-0と明大が完勝した。

11月に入り、大学シーンも熱気が高まる。開幕から負けなしの明大は、これで5戦全勝。春から夏と不安定だった足取りがしっかりしてきた。
筑波大は3勝2敗となった。好ランナーを多く擁しているものの、なかなか結果を出せないでいる。

午前11時30分にキックオフとなった試合。明大は立ち上がりから全開で攻めた。
開始3分、ラインアウトから押し込んだモールに勢いがあった。前進後に展開。最後はWTB白井瑛人がインゴール右端に飛び込んだ。

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8分過ぎには安定したスクラムを押し込んで相手の防御の出足を止める。右へ展開。SO伊藤龍之介からのピンポイントのパスを受けたCTB秋濱悠太がまっすぐ走って突破し、そのままインゴールまで走り切る。
CTB平翔太のコンバージョンキックも決まって12-0と差を広げた。

個々の高い能力が随所に見られた明大のパフォーマンス。前半32分にも、鮮やかなスキルでトライを追加した。
ラインアウトからの攻撃。パスアウトされたボールを受けたWTB海老澤琥珀は相手防御裏にショートパントを上げると、自ら受けてパス。SO伊藤がトライを決めた。
コンバージョンゴールも決まって19-0とした。

筑波大もWTB大畑亮太やFB増山将の好ランニングでいっきに敵陣に入るシーンがあった。
前半終盤も明大ゴール前で好機をつかみ、スクラムもしっかり圧力をかけた。しかし、明大の集中力高いディフェンスを受けてフィニッシュできなかった。

19-0と明大がリードして始まった後半も、明大が主導権を握る時間が長かった。
立ち上がりは筑波大が攻め込んでいた。ラインアウト後のモールがインゴールに入ったもののグラウンディングができず、好機を逃したのが痛かった。
紫紺のジャージーが息を吹き返すチャンスを与えた。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

【ハイライト】筑波大学 vs. 明治大学|明大が筑波大に完封勝ち

明大は、相手ボールのスクラムで圧力を与え、反則を誘う。その直後のPKから筑波大陣に入った。
11分、そのチャンスにラインアウトから攻め、ショートサイドから切れ込んだWTB海老澤がHO西野帆平からのパスをインゴールへ。久々の好機で高い集中力を見せたのは流石だった。

明大は35分にはFW、BK一体となった攻めを見せてトライを奪い、31-0とファイナルスコアを刻んだ。
試合終了前に筑波大WTB大畑にビッグゲインされるも、必死のバッキングで止めて完封勝ちとした。

明大の神鳥裕之監督は、「いいスタートを切れた試合だった。しかし、相手の粘り強さに責め切れなかった時間があったのは、これからのシーズン終盤に向けての反省点。改善していかないといけない」と話した。

5トライを挙げ、相手に得点を与えなかったことには満足そうだった。「この時期に相手をゼロに抑えたのは収穫」とチームの成長を口にした。

「ボールキャリアーに対して2人で倒しながらも(ダブルタックル)、そこで人数をかけ過ぎず、すぐに次に動いていた。そういう基本的な動きができていた」

NO8木戸大士郎主将(プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出)は、「夏合宿(の練習試合)で負けていたのでリベンジしたかった。その気持ちが立ち上がりの良さにつながった」とした。

しかし、ミスが多かったことは反省した。この日、最初のトライと、5フェーズを重ねた5トライ目こそ粘り強く攻めて取り切ったトライだったが、ミスで終わるアタックも少なくなかった。
もっと精度を高めないとシーズンクライマックスを勝ち切れなくなる。

敗れた筑波大の嶋埼達也監督は、「セットプレー、1次攻撃、2次攻撃でモメンタムを生み出してその後の攻撃に結び付けたかったが、うまくいかなかった。また、チャンスにミスが出て得点できなかった」とした。

中野真太郎主将は「明治は中盤のディフェンスがよかった」と話し、夏より進化していると感じた体感を口にした。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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