人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
黒地に黄ラインの入ったジャージーが、どれだけ突き刺されるか。好ゲームになるか否か、焦点はそこに絞られる。
青山学院大は前戦、9月29日(日)におこなわれた筑波大戦に30-22と勝利し、チームに勢いがある。
その試合でも見せた前に出るディフェンスで勝利をつかみたい。
31年ぶりに筑波大に勝った試合で青山学院大は、今季が創部100周年という節目の年。チームは全国大学選手権8強というターゲットを掲げている。
実現すれば部の歴史が変わる。
J SPORTS オンデマンド番組情報
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 早稲田大学 vs. 青山学院大学
10月12日(土)午前11:20~ LIVE配信
そのためにチームは、前年より練習量を2倍以上に増やし、走る量も約3倍にして土台を厚くしてきた。
その成果は、攻守で何度でも前に出るフィットネスの高さと、ブレイクダウンでの力強さに如実に表れている。
今季初戦の明大戦こそ17-73と大量失点を喫して敗れたものの、次戦の帝京大戦は5-40。最終的には差を広げられたが、前半は5-14と競った。
接点で一方的にやられず、セットプレーでも対抗。チーム全体が同じ絵を見て戦えていることを示した。
その手応えを筑波大戦で結果に結びつけたチームは、確信を持って早大に挑む。
ゲームコントロールを任されているのはSO青沼駿昌だ。攻める方向とキックの判断に長け、自分でも動ける。
青山学院大学
頼もしいのは河村凌馬主将、榎本拓真のCTBコンビだ。河村はSOの動きもカバーできて、ランプレーも鋭い。
榎本は筑波大戦でも見せた猛タックルが伝えるように、迷いのないプレーでチームに勢いを与える存在だ。
FWでは、1年生の松崎天晴、3年生の八尋祥吾で組むFLコンビがよく働く。しつこく、激しいディフェンスが持ち味だ。
強気の1番、木村陽太が自信を持つスクラムもチームの武器のひとつ。
大学ラグビー特集ページ
青山学院大としては、ロースコアに持ち込むことが今季2勝目を手にいれる最低条件。
全員で何度でもタックルし、得点差を広げられずに終盤に入りたい。
9月22日(日)に今季第2戦の日体大戦を戦って以来の試合となる早大は、3週間ぶりの実戦となる。
序盤の試合勘にやや不安が残るも、十分な準備期間に積み上げてきたものを出すことに集中する。
早稲田大学
注目されるのは、初めでの先発だったその日体大戦で、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された1年生の服部亮太だ。
高校3年時には佐賀工を花園でベスト4に引き上げた司令塔は、178センチ、80キロと均整のとれた体躯。長短のパスで周囲を動かし、キックの距離も出る。自ら走ることもできて、豊かな将来性を感じさせる。
その服部をインサイドCTBの位置でサポートする野中健吾の存在も大きい。
コミュニケーション能力が高く、周囲からは「近くにいてくれるとやりやすい」の声が聞こえる。
13番の福島秀法は183センチ、95キロとサイズもあり、突破力も抜群。相手にとっては脅威となるフロントスリーだ。
さらに日本代表で国際舞台を経験し、ますますスケールが大きくなったFB矢崎由高(10月の日本代表合宿にも招集され、国内合宿に参加予定)もいるのだから、得点力は高い。
攻め手が多いだけに、青山学院大も守りづらくなる。
2番を背負う安恒直人は走力もあり、よくタックルもする。その元気の良さは、佐藤不在をきっと感じさせない。
スクラムに自信を持つ相手を前に出させなければ、自慢のBKラインが存分に力を発揮しそうだ。
昨年より指導陣と選手間、選手同士の対話が増えたチームは、一人ひとりが主体性を持って動き、意志のある集団となりつつある。
勢いのあるチームにしっかり勝ち切れたら、結束はさらに強くなるだろう。
文: 田村 一博
田村一博
前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
リポビタンDツアー2024 ラグビー日本代表テストマッチ 日本 vs. ウルグアイ(11/16)
11月16日 午後10:15〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 明治大学
11月17日 午後1:50〜
-
ラグビー 関西大学リーグ2024 天理大学 vs. 近畿大学 / 関西学院大学 vs. 京都産業大学
11月17日 午前11:35〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 早稲田大学 vs. 筑波大学
11月10日 午後1:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 早稲田大学
11月3日 午後1:50〜
-
【限定】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 奈良県予選 決勝
11月17日 午後1:55〜
-
【限定】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 神奈川県予選 決勝
11月17日 午後12:55〜
-
【先行】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 大阪府予選 決勝
11月17日 午前10:55〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!