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ラグビー コラム 2024年10月10日

筑波大破り勢いある青山学院が早大に挑む。早大は新人、服部亮太が攻撃力引き出す。

ラグビーレポート by 田村一博
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黒地に黄ラインの入ったジャージーが、どれだけ突き刺されるか。好ゲームになるか否か、焦点はそこに絞られる。

10月12日(土)、関東大学対抗戦Aの2試合が群馬・太田市運動公園陸上競技場で開催される。
14時キックオフの明大×立教大に先立って、11時30分にキックオフとなるのが早大×青山学院大だ。

青山学院大は前戦、9月29日(日)におこなわれた筑波大戦に30-22と勝利し、チームに勢いがある。
その試合でも見せた前に出るディフェンスで勝利をつかみたい。

31年ぶりに筑波大に勝った試合で青山学院大は、今季が創部100周年という節目の年。チームは全国大学選手権8強というターゲットを掲げている。
実現すれば部の歴史が変わる。

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そのためにチームは、前年より練習量を2倍以上に増やし、走る量も約3倍にして土台を厚くしてきた。
その成果は、攻守で何度でも前に出るフィットネスの高さと、ブレイクダウンでの力強さに如実に表れている。

今季初戦の明大戦こそ17-73と大量失点を喫して敗れたものの、次戦の帝京大戦は5-40。最終的には差を広げられたが、前半は5-14と競った。
接点で一方的にやられず、セットプレーでも対抗。チーム全体が同じ絵を見て戦えていることを示した。

その手応えを筑波大戦で結果に結びつけたチームは、確信を持って早大に挑む。
ゲームコントロールを任されているのはSO青沼駿昌だ。攻める方向とキックの判断に長け、自分でも動ける。

青山学院大学

頼もしいのは河村凌馬主将、榎本拓真のCTBコンビだ。河村はSOの動きもカバーできて、ランプレーも鋭い。
榎本は筑波大戦でも見せた猛タックルが伝えるように、迷いのないプレーでチームに勢いを与える存在だ。

FWでは、1年生の松崎天晴、3年生の八尋祥吾で組むFLコンビがよく働く。しつこく、激しいディフェンスが持ち味だ。
強気の1番、木村陽太が自信を持つスクラムもチームの武器のひとつ。

青山学院大としては、ロースコアに持ち込むことが今季2勝目を手にいれる最低条件。
全員で何度でもタックルし、得点差を広げられずに終盤に入りたい。

9月22日(日)に今季第2戦の日体大戦を戦って以来の試合となる早大は、3週間ぶりの実戦となる。
序盤の試合勘にやや不安が残るも、十分な準備期間に積み上げてきたものを出すことに集中する。

早稲田大学

注目されるのは、初めでの先発だったその日体大戦で、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された1年生の服部亮太だ。
高校3年時には佐賀工を花園でベスト4に引き上げた司令塔は、178センチ、80キロと均整のとれた体躯。長短のパスで周囲を動かし、キックの距離も出る。自ら走ることもできて、豊かな将来性を感じさせる。

その服部をインサイドCTBの位置でサポートする野中健吾の存在も大きい。
コミュニケーション能力が高く、周囲からは「近くにいてくれるとやりやすい」の声が聞こえる。
13番の福島秀法は183センチ、95キロとサイズもあり、突破力も抜群。相手にとっては脅威となるフロントスリーだ。

さらに日本代表で国際舞台を経験し、ますますスケールが大きくなったFB矢崎由高(10月の日本代表合宿にも招集され、国内合宿に参加予定)もいるのだから、得点力は高い。
攻め手が多いだけに、青山学院大も守りづらくなる。

キャプテンのHO佐藤健次はコンディションが万全でないため、日体大戦に続いて欠場する。ゲームキャプテンはSH細矢聖樹に託される。

2番を背負う安恒直人は走力もあり、よくタックルもする。その元気の良さは、佐藤不在をきっと感じさせない。
スクラムに自信を持つ相手を前に出させなければ、自慢のBKラインが存分に力を発揮しそうだ。

昨年より指導陣と選手間、選手同士の対話が増えたチームは、一人ひとりが主体性を持って動き、意志のある集団となりつつある。
勢いのあるチームにしっかり勝ち切れたら、結束はさらに強くなるだろう。

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文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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