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エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ体制になって、ただいまテストマッチ3連敗中。
8月25日の14時(日本時間26日/午前6時)、カナダ・バンクーバーでキックオフとなる日本代表vs.カナダ代表は、サクラのエンブレムを胸に付けるチームにとっては、必ず勝たなければいけない一戦だ。
8月23日のフィジーvs.サモア(42-16)で開幕したパシフィックネーションズカップ2024。日本代表にとっては、これが初戦となる。
カナダは、昨年フランスで開催されたワールドカップには出場できなかった。これは、同国にとっては史上初めてのことだ。
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ラグビー パシフィック・ネーションズカップ2024 プールB カナダ vs. 日本(08/25)
配信期間 : 2024年8月26日午前5:45 ~
1991年大会ではベスト8に進出した伝統国は現在、再建の途中にある。
しかし日本代表は、勝利を簡単につかめると思ってはいけない。新体制になって初めてのアウェーでの試合でもある。様々な圧を受けるだろう。
一方で若いチームにとっては、勝てば自信になる試合だ。
主将を務める立川理道はベンチスタートとなった。10番、12番とも対応できるリーダーが控えているのは心強い。
本人は、「ゲームに出る、出ないで自分の準備は変わらないし、23人に選ばれた中で自分のベストを尽くすだけ」と、安定したマインドで戦いに挑む姿勢を示した。
またリーダーとして、「激しい競争の中で、メンバーに選ばれなかった選手たちの貢献は大きい。試合に出る選手たちは責任を果たしていきたい」とした。
エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、このテストマッチに挑む両国の特色について、「ともに若いチームという点は似ている」としながらも、「フィジカル(カナダ)対超速(日本)」と両者の強みに明確な違いがあるとした。
「我々としてはフィジカル面でも負けることなく、ブレイクダウンで相手を凌駕し、クイックボールを出して超速ラグビーを実現したいと思っています」
勝負の重要ポイントのひとつとして、「スクラムとモール」を挙げた。
試合登録メンバーの23人については「常に、その時点でのベストメンバーを選んでいる」とし、PR三浦昌悟、ゲームキャプテンを務めるHO坂手淳史、PR為房慶次朗の先発フロントローは、相手の強みに対抗できる3人と考えている。
FW第3列の6番、7番、8番についても期待値は高い。
FLティエナン・コストリーについてはランプレーに魅力を感じ、7番の下川甲嗣を「ワークレートが高く、ハードワークし続けられる」と評価する。
ファウルア・マキシへの期待も大きく「世界でもベストなNO8になれる」と話した。
ジョーンズHCは、藤原忍、李承信で組むハーフ団について、「(SHの)藤原はアタックが強みで、我々の求めているラグビースタイルに合っています。今回は初めてのスタート。大きな責任を担いますが、経験から学ぶことが多いでしょう」と話した。
10番の李についても「(藤原同様)まだまだ成長途中」と言い、続けた。
「サマーキャンペーン(国内で3試合戦ったテストマッチ)で2試合先発し、イタリア戦ではベンチスターと。そして今回は先発。所属チーム(コベルコ神戸スティーラーズ)では、あまり10番ではプレーできていない。それぞれの経験から学べることがある」とした。
チームの歩調について、成長と結果の両方を求めていくとしているジョーンズHC。ハーフ団に関しても、2人が秘める可能性を伸ばしていくつもりだ。
カナダを率いるキングスリー・ジョーンズHCは、試合出場予定の発表と同時に、「チームはバンクーバーでの試合を楽しみにしています。7月のテストマッチ(スコットランドに大敗。ルーマニアに辛勝)から、ホームでのプレーがどれほど貴重か実感しています」とコメントを出した。
ルーキーも含むチームは、自分たちの強み、すなわちフィジカリティーを前面に出して挑んでくる。
日本代表がそこで一歩も引かず、自分たちのスタイルに持ち込めるなら、新体制初のテストマッチ勝利が実現するだろう。
文: 田村 一博
田村一博
前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。
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