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【ハイライト動画あり】明治大学、東海大学に2点差で逃げ切り。選手コメントで振り返る東海大学戦。ラグビー関東大学春季交流大会
ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部ラインアウトでボールを競る佐藤大地
関東大学春季交流大会もいよいよ最終戦。最後に迎えたのは明治大学同様、フィジカルに定評のある東海大学。
序盤から明大がBK(バックス)のスピードを生かして点数を伸ばす中、FW(フォワード)の息がなかなか合わず、モールで押し込まれる苦しい展開に。40-38と勝利は手にしたが、今後の課題が浮き彫りになるゲーム内容となった。
開始早々仕掛けたのは明大BK陣。左LO(ロック)田島貫太郎(政経4=東福岡)のアシストから抜け出した左WTB(ウイング)坂本公平(情コミ4=東福岡)が、最後まで走り抜けトライ。コンバージョンキックも自身で決め切り、7点を先制した。「味方のプレーをしっかり生かすことができた」(坂本)。
スピード感で東海大を圧倒していた明大だが、FW陣がなかなか自分たちのペースをつかむことができなかった。11分にはコラプシングを取られ、東海大に得点機を与えてしまう。力強いピック&ゴーを抑え込むことができず、7点を献上する形となった。
ボールキャリーをする山田歩季
その後は明大が流れを握る。20分に左CTB(センター)山田歩季(商4=京都成章)がトライを挙げると、続く26分にも明大が得点。ここでも何度も組み直していたスクラムだったが、SO(スタンドオフ)萩井耀司(商1=桐蔭学園)が素早く球を出すと、またもや坂本が抜け出しトライを決めた。
坂本は春季交流大会で計8トライ、コンバージョン成功率も21/23と好成績を収めた。「1本目は味方のサポートをしっかり受けて、2本目はセットプレーからしっかり取り切れて良かった」と今試合のトライシーンを振り返った。
前半ロスタイム、スクラム時に反則が重なり、右FL利川桐生(政経3=大阪桐蔭)がシンビンになると、相手のモールに押され失点。前半スコア26-12で試合を折り返した。
大きくメンバーを変更して挑んだ後半最初のスクラム、7人で組んだこともあり相手のパワーを抑えることができない。早々に得点を許す形で後半がスタートした。「東海の結構かけてくるスクラムに対して、自分たちがあまり対応できていなかった」(右LO/佐藤大地・法4=国学院栃木)。
ラグビー 関東大学春季交流大会2024
【ハイライト動画】Aグループ 明治大学 vs. 東海大学|明治、終盤の追い上げを許すも勝利
明大の得点が動いたのは後半12分、SO伊藤龍之介(商2=國學院栃木)の際どいタッチキックで前進すると、モールから抜け出したSH(スクラムハーフ)登根大斗(法4=御所実)がグラウンディング。「しっかり勝っていく上で、最後トライまでする。そこをしっかりこだわって突き詰めて今後もやっていきたい」(登根)。
33分には相手の反則からスクラムを選択した明大。「FWがここで勝負したい。組める、押せると言っていたので、そこはしっかりFWの意見を聞いて、こだわらせようと決めた」(登根)。
最後はFWの意地を見せスクラムを起点に前進すると、WTB(ウィング)大沼隼人(政経2=国学院久我山)が押し込みグラウンディング。スコアを40-24とした。紫紺デビュー戦で初トライを挙げた。「トライできたのはうれしいが、それ以外は駄目だったので、次の試合に向けて頑張りたい」(大沼)。
終盤には2トライで追い上げられ、最終スコアは40-38と勝利を挙げたものの2点差という結果。今後の課題が浮き彫りとなった。「ミスで取られているなというのが何回もある。BKのパスミスだったり僕たちのスクラムやラインアウトのミスだったり。それらをつかれて取られてる部分が多い」(田島)。
「たくさん課題をもらえた試合だったので、しっかりとその辺りは見て、来週もまだ試合が残っていますし(6月23日同志社大学との定期戦)、7月の夏合宿に向けてしっかりとまたレベルアップをしていきたい」(神鳥裕之監督)。
今大会は3勝1分1敗で3位と、昨年度より順位を1つ落とした今シーズン。メンバー争いも激しい中、今後選手たちにとって最大の敵は自分自身となる。『奪還』への道のりは決して容易いものではないが、シーズンを通して、紫紺の強さはより色濃くなる。
文:成田美彩子/写真:晴山赳生(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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