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ラグビー コラム 2024年6月12日

【ハイライト動画あり】明治大学、昨年度王者と引き分け。選手コメントで振り返る帝京大学戦。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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トライを挙げるCTB秋濱悠太

6月9日(日)、静岡の地で帝京大学と対戦した。昨年度は一度も勝てなかった相手。スローガンである『奪還』を果たすために、関東大学春季交流大会の山場となる負けられない戦いとなった。

明治大学はまずディフェンスで強さを見せる。2分間に及ぶアタックを完璧に防ぎ帝京大を勢いづかせない。「全員が相手を見てノミネートし、プレッシャーをかけることができ、自分たちがやりたいディフェンスをできたと思う」(NO8/ナンバーエイト木戸大士郎主将・文4=常翔学園)。

その直後の前半11分、ラインアウトから左FL(フランカー)利川桐生(政経3=大阪桐蔭)が3人を倒すキャリーを見せ、走り込んだ右CTB(センター)秋濱悠太 (商4=桐蔭学園)が先制トライ。「フィジカルの強い相手でもボールを持ったら1mでも前進することを意識した」(利川)。

しかし、帝京大も火がつき、スクラムで押されラインが下げられると、自陣ゴールライン付近からモールでトライを許す。「組みたいように組ませてくれなかった。先手でアタックできず、全て相手のしたいようにされていた」(右PR/プロップ山口匠・政経2=流経大柏)。

その中で27分、スクラムからボールをすぐに出し、BK(バックス)勝負に。秋濱が裏に抜け出し前に蹴り出すと、そのボールを自分でつかみグラウディング。「BKの役割として外でゲームするところがあったため、しっかり僕が取り切れてよかった」(秋濱)。

続く31分にはスクラムで押されながらもボールを出すと、左CTB/蓬田雄(政経3=流経大柏)の正確なキックを秋濱がキャッチ。左WTB/ウイング坂本公平 (情コミ4=東福岡)がパスを受け取りトライ。「相手が滑ったところを最後まで見れていたためいけた」(坂本)。最後にはPG(ペナルティゴール)を決め、24-5で前半を終える。

「FW(フォワード)としてセットプレーが安定してなかったので、そのセットプレーをどう修正していくかを話した」(HO/フッカー西野帆平・文3=東福岡)。ハーフタイムに修正点を話し合い迎えた後半は、拮抗した展開で始まる。

「明治スクラム」と叫ぶ木戸主将

しかし、スクラムで勝てない明大はマイボールがキープできない。「スクラムでプレッシャーを受け続け、自分たちに焦りが出てアタックでもディフェンスでも後手に回ってしまった」(利川)。

帝京大に連続でトライを許すと、後半30分には同点に。その後も自陣深くでプレーする時間が続くも、明大らしい粘り強いディフェンスが逆転トライを許さない。

44分、スクラムでのペナルティから明大にシンビンが出る。するとラストワンプレーで1人少ない明大のアタックには明治コールが響いた。「静岡の地でも明大のファンの方が応援してくれるのはすごくありがたいと思う」(秋濱)。最後は両チームノックオンで試合終了。春の帝京大戦は24-24の引き分けに終わった。

「選手たちはよくやってくれたと思う。先週の早稲田大学戦の接点とディフェンスの粘りの部分の反省を生かして、しっかりと選手たちがパフォーマンスで成長を感じさせてくれるゲームを見せてくれた」(神鳥裕之監督)。

また、スクラムに関しては「クリアな課題ができたので、ポジティブにここを直せば勝てる気持ちで、しっかり取り組めれば良いと思う」(神鳥監督)。

早大戦から1週間で大きな成長をみせた明大。この帝京大戦を経てさらに成長するだろう。次戦は春季大会最終戦・東海大戦だ。

「想定外のことをしっかり想定内にして、自分たちがどのようなアタックやディフェンスをするか細かく突き詰めて、来週の試合は絶対勝てるようにしていきたい」(SO/スタンドオフ萩井耀司・商1=桐蔭学園)。

春の最後を勝ちで締めくくり、夏に向けて弾みをつけることはできるだろうか。

文:保坂啓太郎/写真:森口絵美理(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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