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ボーズウイックHC(写真は2023ワールドカップ)
「超速ラグビー」を掲げる新生エディー・ジャパンの初陣の相手は、6月22日(土)、東京・国立競技場で戦うイングランド代表。そのイングランド代表は今夏、ニュージーランド代表と2試合行う予定で、その直前に日本代表と東京でテストマッチを行う。
◆イングランド代表 2024年夏のツアー
・6月22日(土)vs.日本代表(東京)
・7月06日(土)vs.ニュージーランド代表(ダニーデン)
・7月13日(土)vs.ニュージーランド代表(オークランド)
イングランド代表の指揮官は、2015年のワールドカップで、エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)とともにFW(フォワード)コーチとして日本代表を指導したスティーヴ・ボーズウィックHCだ。「サマーシリーズは、このチームを継続的に成長させるための貴重な機会であり、シーズンを締めくくる厳しいチャレンジ」と話した。
そのボーズウィックHCは6月10日(月)、今夏の遠征のメンバー、FW20名、BK(バックス)16名の計36名を発表した。イングランドでは、9日(日)にノーサンプトン・セインツvs.バースのプレミアシップの決勝が行われ、セインツが優勝を飾ったが、その両チームのメンバーも加わり、36名中6名がノンキャップの選手となった。
HOジョージ主将とFLアンダーヒル(写真は2019ワールドカップ)
2023年ワールドカップのスコッド(FW:19名、BK:14名)と比べ、平均年齢が27.2歳から25.8歳へと若返り、総キャップ数も826と600近く減った。キャプテンは、シックスネーションズから引き続き、HO(フッカー)ジェイミー・ジョージ(サラセンズ)が務める。
36人中、2023年ワールドカップスコッドは15人と半数以下で、前キャプテンのSO(スタンドオフ)オーウェン・ファレル、ジョージ・フォード、PR(プロップ)エリス・ゲンジらも入っていない。
「若い選手の中には、イングランド代表として初めて海外遠征に参加する選手もいる。一緒に旅をすることは、より親密な絆を築くための素晴らしい方法であり、新しい選手たちが、私たちの環境に慣れるための重要な機会となる」(ボーズウィックHC)。
FWからメンバーを見ていくと、第1列はキャプテンのHOジョージやワールドカップ4大会出場で、今回最年長のPRダン・コール、2023年ワールドカップの日本代表戦で、ヘディングによりトライをアシストしたPRジョー・マーラーなどのベテラン。
また、今季ハレクインズで成長しプレミアシップでベスト15にも選出された22歳のPRフィン・バクスター、23歳のビーヴァン・ロッド、HOテオ・ダンら若手とバランスの取れたメンバーとなった。
また、2列目、3列目はLO(ロック)マロ・イトジェ、FL(フランカー)トム・カリー、サム・アンダーヒル、ベン・アールなど比較的経験豊富な選手を揃え、今年のシックス・ネーションでデビューしたニュージーランド育ちの21歳のFLチャンドラー・カニンガム=サウス、オークランド生まれのイーサン・ルーツとニュージーランドのラグビーを知る成長株も名を連ねた。
一方のBKはワールドカップとはかなりメンバーが変わっている。SH(スクラムハーフ)はベテランのベン・ヤングスや、ダニー・ケアが代表引退し、ワールドカップで活躍したアレックス・ミッチェルが中心となるだろう。
また、昨年のワールドカップスコッドに入ったものの、ケガで出場できなかった22歳のジャック・ヴァン=ポールヴリートはトレーニングキャンプには参加していたが、今回の遠征メンバーには入らなかった。
SO(スタンドオフ)もファレル、フォードが欠場ということもあり、エディー・ジョーンズHCが、イングランドの指揮官時代に発掘したマーカス・スミスと今年のシックス・ネーションズでデビューした、22歳のフィン・スミスと若い2人の『スミス』がゲームをコントロールすることになりそうだ。
CTB(センター)は今季のプレミアシップの得点王でリーグMVPとなった62キャップのヘンリー・スレイドと、オリー・ローレンスの2人が中心となろう。WTB(ウイング)の4人は、今季のプレミアシップのトライ王、オリー・スレイトームと、プレミアシップ新人賞のイマニュエル・ヘイ=ワボソが入るなど、ノンキャップ2人を含む全員が10キャップ以下、平均年齢22,9歳のフレッシュな顔ぶれとなった。
FBフレディ・スチュワード(写真は2023ワールドカップ)
FB(フルバック)は昨年ワールドカップ日本代表戦でも活躍した長身のフレディ・スチュワード、今年のシックス・ネーションズで安定したプレーを見せたジョージ・ファーバンクが軸となろう。
日本代表、そしてジョーンズHCをよく知るボーズウィックHCは「気候やプレーコンディションの変化、そして対戦する2チームの対照的なラグビースタイルによって、私たちはフィールド内外で挑戦を受けることになるだろう」。
「東京の国立競技場は、テストマッチのラグビーにとって素晴らしい場所。私たちは、スピーディーなプレーを狙う日本代表のチームに対して、最高の状態で臨む必要がある」と意気込んだ。
イングランド代表は6月11日(火)に集合してトレーニングを行い、その後日本に向けて出発する。
【イングランド代表メンバー】
※( )内はクラブ、6月11日現在の年齢/キャップ数)
★:2023年/☆:2019年/◎:2015年/○:2011年のワールドカップスコッド
◆PR(プロップ)
フィン・バクスター(ハレクインズ、22歳/0)
ダン・コール(レスター・タイガース、37歳/112)★☆◎○
ジョー・ヘイズ(レスター・タイガース、25歳/7)
ジョー・マーラー(ハレクインズ、33歳/92)★☆◎
ビーヴァン・ロッド(セール・シャークス、23歳/5)★
ウィル・スチュアート(バース、27歳/38)★
◆HO(フッカー)
テオ・ダン(サラセンズ、23歳/12)★
ジェイミー・ジョージ(サラセンズ、33歳/90)★☆◎※キャプテン
ガブリエル・オーガー(ブリストル・ベアーズ、26歳、0)
◆LO(ロック)
アレックス・コールズ(ノーサンプトン・セインツ、24歳/5)
チャーリー・ユーウェルズ(バース、28歳、30)
マロ・イトジェ(サラセンズ、29歳/81)★☆
ジョージ・マーティン(レスター・タイガース、22歳/12)★
◆FL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト)
チャンドラー・カニンガム=サウス(ハレクインズ、22歳/4)
ベン・カリー(セール・シャークス、25歳/5)
トム・カリー(セール・シャークス、25歳/50)★☆
アレックス・ドンブラント(ハレクインズ、27歳/17)
ベン・アール(サラセンズ、26歳/30)★
イーサン・ルーツ(エクセター・チーフス、26歳/4)
サム・アンダーヒル(バース、27歳/35)★☆
◆SH(スクラムハーフ)
アレックス・ミッチェル(ノーサンプトン・セインツ、27歳/16)★
ハリー・ランドール(ブリストル・ベアーズ、26歳/6)
ベン・スペンサー(バース、31歳/5)☆
◆SO(スタンドオフ)
フィン・スミス(ノーサンプトン・セインツ、22歳/2)
マーカス・スミス(ハレクインズ、25歳/32)★
◆CTB(センター)
フレイザー・ディンウォール(ノーサンプトン・セインツ、25歳/2)
オリー・ローレンス(バース、24歳/24)★
ルーク・ノースモア(ハレクインズ、27歳/0)
ヘンリー・スレイド(エクセター・チーフス、31歳/62)☆◎
◆WTB(ウイング)
イマニュエル・ヘイ=ワボソ(エクセター・チーフス、21歳/3)
トミー・フリーマン(ノーサンプトン・セインツ、23歳/8)
トム・ローバック(セール・シャークス、23歳/0)
オリー・スレイトーム(ノーサンプトン・セインツ、24歳/0)
◆FB(フルバック)
ジョー・カーペンター(セール・シャークス、22歳/0)
ジョージ・ファーバンク(ノーサンプトン・セインツ、27歳/9)
フレディ・スチュワード(レスター・タイガース、23歳/33)★
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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