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ラグビー コラム 2024年5月27日

MVPはリッチー・モウンガ、新人賞は高本幹也。ベスト15はフレッシュな顔ぶれに。リーグワンアワード

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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NTTリーグワンアワード2023-24

前日、ディビジョン1のプレーオフファイナルが終わり、5月27日(月)には東京都内のホテルで、3シーズン目のリーグワンを締めくくる年間表彰式「NTTリーグワンアワード2023-24」が開催された。

冒頭、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンの玉塚元一理事長は「非常にいい3シーズン目だったのではないかと感じています。1シーズン目のファン総観客数48万人、2シーズン目は75万人、3シーズン目は115万人を達成しました。本当に選手のみなさんが素晴らしいゲームをしてくれたし、チームを支えるみなさんがチケットの販売、ファン作りをやっていただいた賜物だと思います」。

挨拶するリーグワンの玉塚理事長

「4シーズン目からの4年間はフェイズ2として、フェイズ1の3年間でいろいろトライアルしたことをもう一度振り返って、どうリーグ全体をさらに盛り上げていくか議論して参ります。リーグワンロスになりますが、6月からはエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が率いる日本代表がシーズンインします」。

「リーグワンの試合のレベルがどんどん上がって、日本代表の強化にさらにつながり、スタジアムに来ていただいて、『やっぱりラグビーが面白い!』とファンを増やしていく流れを作るのがリーグワンの目的だと思っています。3シーズン目にいい流れを作れたファン、関係者、選手に感謝します」と挨拶した。

優勝したブレイブルーパスのリーチ主将

その後、各賞が発表されていった。前日、埼玉パナソニックワイルドナイツとの激闘を制した、東芝ブレイブルーパス東京のNO8リーチ マイケルは、「やっとチャンピオンになれてうれしく思います。最高でした。リーグワンが世界一になれるように盛り上げていきたい」と挨拶した。

そして、個人賞も発表された。ディビジョン3のMVPは、清水建設江東ブルーシャークスのFB(フルバック)コンラッド・バンワイクが初受賞し、バンワイクはディビジョン3の得点王と、プレーヤー・オブ・ザ・シーズンにも選出された。「とても光栄に思っています。賞を受賞できたのはチームメイトのおかげです。チームとしてもディビジョン2へ昇格できて満足しています」。

ディビジョン2のMVPには、浦安D-Rocksの優勝とディビジョン1への昇格に貢献したWTB(ウィング)石井魁が初受賞。石井はディビジョン2の最多トライゲッターにも選ばれた。「大変うれしく思いますが、私の1人の力ではなく、チームの力だと思います。来季はディビジョン1で、激しい試合が続くと思いますが、この賞に恥じないように頑張ります」。

新人賞はサンゴリアスのSO高本

新人賞にはディシジョン1でリーグ戦、プレーオフの全試合に出場し、東京サントリーサンゴリアスの3位入賞に寄与したSO(スタンドオフ)高本幹也(帝京大学出身)が選ばれた。「目標は全試合出場しての優勝でした。優勝はできなかったが、全試合出場できました。来季は優勝できるように頑張りたい」。

そして、注目のディビジョン1のMVPには、1年目で東芝ブレイブルーパスを優勝に導いたSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガが選出された。モウンガは選手が選ぶプレーヤー・オブ・ザ・シーズン、「ベスト15」、さらにMVPと優勝だけでなく個人3冠にも輝いた。

MVPに輝いたブレイブルーパスのSOリッチー・モウンガ

「MVPは(シーズン中に亡くなった)天国の父に捧げたい。このような賞をいただき光栄に思います。賞をいただけたのはチームメイト、ヘッドコーチであるトッド(・ブラックアダーHC)が信頼して試合に使ってくれたから、彼らと一緒に試合ができたからだと思います。決勝で対戦したパナソニックは素晴らしいチームで、彼らのようなチームとプレーできて誇りに思います。アリガトウゴザイマシタ」。

また、ディビジョン1の「ベスト15」は15人中11人が初受賞というフレッシュな顔ぶれとなった。ただし、決勝に進んだ両チーム、ブレイブルーパスから5人、ワイルドナイツから5人の計10人と今季を反映した結果になったと言えよう。

なお、リーグワンになってから3シーズン連続での受賞はPRオペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)と、CTBディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)の2人だけとなった。またアイザック・ルーカス(リコーブラックラムズ東京)は、2シーズン前はSOでの選出だったが、今季はFBとして選出された。その他の受賞は以下の通り。

【ディビジョン1 ベスト15】

・PR1:木村星南(東芝ブレイブルーパス東京/初)
・HO :原田 衛(東芝ブレイブルーパス東京/初)
・PR3:オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/3季連続3回目)
・LO :ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/2季連続2回目)
・LO :ルード・デヤハー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/初)
・FL :アーディ・サベア(コベルコ神戸スティーラーズ/初)
・FL :シャノン・フリゼル(東芝ブレイブルーパス東京/初)
・NO8:ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/初)

・SH :小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ/初)
・SO :リッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京/初)
・CTB:ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/3季連続3回目)
・CTB:ダミアン・デアレンデ(埼玉パナソニックワイルドナイツ/初)
・WTB:マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ/初)
・WTB・尾崎晟也(東京サントリーサンゴリアス/2季連続2回目)
・FB :アイザック・ルーカス(リコーブラックラムズ東京/2季ぶり2回目)

【得点王】
・ディビジョン1:SOブリン・ガットランド(コベルコ神戸スティーラーズ)
・ディビジョン2:SOフレディー・バーンズ(豊田自動織機シャトルズ愛知)
・ディビジョン3:FBコンラッド・バンワイク(清水建設江東ブルーシャークス)
※いずれも初受賞

【最多トライゲッター】
・D1:WTBマロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ/初受賞)
・D2:WTB/FBヘンリー ジェイミー(日本製鉄釜石シーウェイブス)、WTB石井魁(浦安D-Rocks)、FB安田卓平(浦安D-Rocks)
・D3:FBコンラッド・バンワイク(清水建設江東ブルーシャークス)
※いずれも初受賞

【ベストキッカー】
・D1:SOブリン・ガットランド(コベルコ神戸スティーラーズ)
・D2:SOティアン・スワネポール(NECグリーンロケッツ東葛)
・D3:SOピアーズ・フランシス(クリタウォーターガッシュ昭島)
※いずれも初受賞

【ベストラインブレイカー】
・D1:WTB尾崎晟也(東京サントリーサンゴリアス)
・D2:FBレメキロマノラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)
・D3:WTB金澤徹(清水建設江東ブルーシャークス)
※いずれも初受賞

【ベストタックラー】
・D1:FLピーター・ラピース・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
・D2:LO藤田達成(レッドハリケーンズ大阪)
・D3:FLエドワード・カーク(中国電力レッドレグリオンズ)
※いずれも初受賞

【優秀ヘッドコーチ賞】
・D1:トッド・ブラックアダー(東芝ブレイブルーパス東京)
・D2:ヨハン・アッカーマン(浦安D-Rocks)
・D3:苑田右二(日野レッドドルフィンズ)
※いずれも初受賞

ベストホイッスルは古瀬レフリー

【ベストホイッスル賞】
・古瀬健樹(日本ラグビーフットボール協会/2季連続2回目)

【功労賞】
・PR山下裕史(コベルコ神戸スティーラーズ)
・HO堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
・SH田中史朗(NECグリーンロケッツ東葛)

【プレーヤーズ・チョイス・プライズ】※選手投票による賞
・ディビジョン1:SOリッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)
・ディビジョン2:FBレメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)
・ディビジョン3:FBコンラッド・バンワイク(清水建設江東ブルーシャークス)
※いずれも初受賞

【ゴールデンショルダー】※実際に受けたタックルから選ぶベストタックラー
・D1:FLジョーンズリチャード剛(静岡ブルーレヴズ/初受賞)
・D2:FL武者大輔(日本製鉄釜石シーウェイブス/初受賞)
・D3:FL森山皓太(中国電力レッドレグリオンズ/2季ぶり2回目)

【社会貢献賞】
・静岡ブルーレヴズ、日野レッドドルフィンズ
※いずれも初受賞

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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