人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2024年5月27日

【ハイライト動画あり】帝京大学、主力FW不在も後半突き放して開幕3連勝。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

帝京大学 vs. 東海大学

4月下旬から始まったラグビー関東大学春季交流大会。関東大学対抗戦とリーグ戦の上位3チームが総当たりで対戦するAグループは、5月26日(日)に第4節を迎えた。

大学選手権で、3年連続12回目の優勝を達成した帝京大学(関東対抗戦1位)が山梨・JITリサイクルインクスタジアムに、リーグ戦6連覇中の東海大学(リーグ戦1位)を迎えた。つまり対抗戦、リーグ戦の王者同士の激突となった。

帝京大学は昨季と大きくメンバーが替わる中、春季大会は法政大学(リーグ戦3位)に61-7、流通経済大学に57-19と快勝し、調子は上向きだ。セットプレーで、やや不安定な面を見せたこともあったが、接点での力強さは今季も変わらない。

ただ、この試合では前節先発していたキャプテンのFL(フランカー)青木惠斗(4年)、LO(ロック)本橋拓馬(4年)、新人のFL福田大和(中部大春日丘出身)の3人。さらにPR(プロップ)森山飛翔(2年)は、15人制日本代表のトレーニングスコッドに選ばれて、菅平合宿中のため試合に出場することはできなかったが、相馬朋和監督は「いつも練習している仲間ですから、自信を持って送り出した」という。

一方、春季大会の初戦を先週迎えた東海大学。前節の早稲田大学戦では前半連続トライでリードした場面もあったが、イエローカードから崩れてしまい、26-59で大敗。規律、ディフェンスの部分を修正しつつ、接点、セットプレーでプレッシャーを掛けて、BK(バックス)陣にいいボールを供給し、昨季王者に勝利したいところだった。

試合は曇天の中、1300人を超える観客を集めて午後1:00にキックオフされた。序盤はチャレンジャーの東海大学が、ボールを継続してアタックを仕掛ける。

エースWTB(ウィング)中川湧眞(4年)と小池椋太(3年)、最後尾のFB(フルバック)千葉康瑛(4年)のランでゴール前に果敢に攻め込むが、相手ディフェンス、タックルの圧力もあり、ゴールラインを超えることができなかった。

ラグビー関東大学春季交流大会2024

【ハイライト動画】 Aグループ 帝京大学 vs. 東海大学|後半突き放した帝京大学が勝利

すると先に得点を挙げたのは帝京大学だった。後半23分、自陣で相手からボールを奪い返すと、アタックを継続し、ブラインドサイドを攻めて、ゲームキャプテンSH(スクラムハーフ)李錦寿(4年)、ルーキーSO(スタンドオフ)神田丈英(常翔学園出身)、WTB寺山廉太郎(4年)とつないで、WTB寺山が左サイドから内にステップを切ってそのままトライ。

CTB(センター)大町佳生(3年)はゴールを決められなかったが、5点を先制した。その後は、前半は互いに得点を重ねられず、5-0でハーフタイムを迎えた。

後半、いきなりビッグプレーを見せて主導権を握ったのは、やはり帝京大学だった。後半1分、キックオフしたボールを相手がノックオンし、そのボールを後半から出場したFL倉橋歓太(4年)が拾い上げて、そのまま右隅にトライした(10-0)。

13分、東海大学はラインアウトからのアタックを継続して左に展開。相手の圧力をものともせず、WTB中川が抜けだし、そのままファイブポインターとなった。SO奥田泰進(4年)がゴールを沈めて、3点差に追い上げる。しかし、東海大学のトライはこの1本に終わってしまった。

再び試合は帝京大学のペースとなり、28分、モールを起点にボールを動かし、FL倉橋がパワーを見せて右隅に豪快にトライ。15-7とした。34分、さらにモールを押し込んだ後、最後はHO(フッカー)當眞蓮(4年)がトライ。ロスタイムには再びモールから途中出場のHO知念優来(4年)と、新人のCTB佐藤楓斗(尾道)がトライを挙げた。

終わって見れば帝京大学が、後半だけで5トライを重ねて34-7で快勝した。「粘り強くディフェンスができた」と相馬監督が言えば、SH李は「青木キャプテンがいないので、チームを引っ張っていこうとした。1戦1戦、自分たちがやるべきことをやりたい」と先を見据えた。

残り12分まで、3点差と僅差だった東海大学にとっては悔しい敗戦となった。モールでのディフェンスを改善し、前半、自分たちの時間で1トライ、2トライと取り切ることができれば、もっと接戦に持ち込むことができたはずだ。

開幕3連勝で首位に立った帝京大学は、次の試合は6月9日(日)、静岡・エコパスタジアムで明治大学(昨季対抗戦2位)と激突し、6月16日(日)には早稲田大学戦も控えている。

一方、春季大会で、開幕2連敗となってしまった東海大学は6月2日(日)に、神奈川・東海大学グラウンドに法政大学(昨季リーグ戦3位)を迎え、リーグ戦のライバル校相手にしっかりと白星を掴みたい。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ