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ラグビー コラム 2024年4月28日

【ハイライト動画あり】「1000回タックルした感じ」と、リーチ マイケル。ブレイブルーパス東京、宿命のライバルに粘り勝ち

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)

「全身が痛いです」。試合直後、リーチ マイケルはこの試合を端的に表現した。その表情は充実感にあふれていた。2024年4月27日(土)、リーグワンのディビジョン1(D1)第15節、すでにプレーオフ進出を決めている東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)と、東京サントリーサンゴリアス(東京SG)の「府中ダービー」は予想に違わぬ好試合になった。

午後12時5分、BL東京のSO中尾隼太のキックオフで激闘の幕が上がる。東京SGのNO8タマティ・イオアネがキャッチするもバランスを崩して倒れると、BL東京のFL佐々木剛がすかさずジャッカルしてPKを誘う。中尾が先制PGを決めて、3-0。前半11分、BL東京のWTBマイケル・コリンズが相手のキックを受けてカウンターアタックを仕掛け、防御背後に蹴ったボールを自ら確保してチャンスを作り、最後はWTBジョネ・ナイカブラが爆発的な加速で1人、2人とディフェンダーをかわし、CTBセタ・タマニバルにつないでトライ。10-0とする。

ニコラス・マクカラン(東芝ブレイブルーパス東京)

17分、東京SGのSO高本幹也にPGを決められたが、19分、BL東京は中尾が防御背後にショートパントを使い、このボールをキャッチしたタマニバルからCTBニコラス・マクカランにパスが通ってトライ。17-3とリードを広げた。東京SGは、BL東京のディフェンスに跳ね返されながらも連続攻撃を仕掛け、前半終了間際には、SO高本幹也、CTB中村亮土、WTB尾崎晟也とパスをつないでトライを奪う。

リーチマイケル(東芝ブレイブルーパス東京)

前半は17-10でBL東京がリードしたが、前半だけで170タックル(東京SG=41)と、圧倒的に攻められていた。後半の序盤はBL東京が攻勢に出る。6分、ハーフウェイライン付近のラインアウトから攻めると、リーチがディフェンスを突破し、マクカラン、SH杉山優平、FB松永拓朗、WTBマイケル・コリンズとパスが渡ってトライ。杉山のバックフリップパス、松永の山なりとパスと、質の高いスキルが連続するトライだった。続く11分、東京SGのゴール前のPKからのサインプレーで、ナイカブラがインゴールに飛び込む。スコアは、31-10となる。

ジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1

【第15節ハイライト】東芝ブレイブルーパス東京 vs. 東京サンゴリアス

宮崎達也(東京サンゴリアス)

攻め続けながら決めきれない東京SGは、後半24分、ゴール前のラインアウトからモールを組み、交代出場のHO宮崎達也が身長164cmという低さを生かし、タックルをかいくぐってトライ。BL東京に1トライ追加されたが、30分、PR小林賢太がディフェンスを突破、松島幸太朗がゴールに迫り、江見翔太がトライ。36-22と食い下がる。しかし、ノーサイド直前にCTBイザヤ・プニヴァイのトライで36-27とするも届かなかった。「ブレイブルーパスのフィジカリティはわかっていたけど強かったです」と東京SG田中澄憲監督。しかし、多くの時間でアタックし続けたことには手ごたえをつかんだようだ。

一方、勝ったBL東京のリーチキャプテンは「ディフェンスは自信があります。全選手が体を張りました」とコメント。リーチはこの試合で27タックル、11キャリーと、まさに体を張って先頭に立った。リーチのタックル数を上回ったのは、FL佐々木剛の30回。もう一人のFLシャノン・フリゼルも21回でFW第三列の3人がディフェンス面で軸になった。この試合の結果、BL東京の2位が確定。東京SGの3位か4位かは決まっていないが、3位の場合は、プレーオフ準決勝で再び府中市を本拠地とする両チームが対戦することになる。第16節、BL東京は静岡のヤマハスタジアムで静岡ブルーレヴズと対戦(5月5日)。東京SGは秩父宮ラグビー場でクボタスピアーズ船橋・東京ベイと戦う(5月4日)。

文: 村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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