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ラグビー コラム 2024年4月26日

明治大学vs.流通経済大学、明治は3人の1年生がメンバー入り。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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明治大学vs.流通経済大学

先週、Bグループの慶應義塾大学vs.立教大学で幕を開けた、第13回関東大学春季交流大会。4月28日(日)からはAとCグループの試合も始まり、本格化する。昨季大学選手権準優勝だった明治大学(昨季対抗戦2位)は、明治大学の東京・八幡山のグラウンドに「RKU」こと、流通経済大学(昨季リーグ戦2位)を迎える。

関東春季交流大会は、昨秋の順位に基づいて、関東大学対抗戦と関東大学リーグ戦の各9チームを、A~Cの3つのグループに分けて総当たり戦で行われる。

◆Aグループ:対抗戦A・リーグ戦1部の1~3位
・帝京大学、明治大学、早稲田大学/東海大学、流通経済大学、法政大学

◆Bグループ:対抗戦A・リーグ戦1部の4~6位
・筑波大学、慶應義塾大学、立教大学/大東文化大学、東洋大学、日本大学

◆Cグループ:対抗戦A・リーグ戦1部の7・8位と対抗抗戦B・リーグ戦2部の1位
・青山学院大学、日本体育大学、成蹊大学/立正大学、関東学院大学、拓殖大学

昨季は創部100周年の節目を迎えたが、関東対抗戦、そして大学選手権でも3連覇を達成した帝京大学に敗れた明治大学。101年目の今季は「奪還」をスローガンに掲げた。3シーズン目の神鳥裕之監督はチーム内競争を促し、チームを活性化させてきたという。

ホームで迎える春の初戦、先発メンバーに「JAPAN XV」として、サモア遠征に参加していたメンバーは入らず、昨季の大学選手権決勝と比べて、先発12人が変わったフレッシュな顔ぶれとなった。

FW(フォワード)では、昨季の大学選手権決勝に出場し、この試合でも先発するのは、101代目のキャプテンNO8(ナンバーエイト)木戸大士郎、FWリーダーFL(フランカー)福田大晟、空中戦に強いLO(ロック)佐藤大地(いずれも4年)の3人だけだった。

他にPR(プロップ)は田代大介(2年)、倉島昂大(4年)の2人。HO(フッカー)に西野帆平(3年)。佐藤とコンビを組むLOは、小椋健介(3年)、もう1人のFLは利川桐生(3年)が入った。

BK(バックス)を見ると、ハーフ団はSH(スクラムハーフ)柴田竜成(3年)と、セブンズで気を吐いていた攻撃的な司令塔であるSO仲間航太(3年)がコンビを組み、CTB(センター)は蓬田雄(3年)と山田歩季(4年)の2人。

両翼はWTB金昂平、WTB坂本公平の4年生、そして最後尾のFB(フルバック)には、この春卒業したPR為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)の弟・幸之介(1年/常翔学園出身)が抜擢された。

控えにはHO山本文士郎(4年)、PR伊藤潤乃助(3年)、PR朝島燎夏(3年)、「JAPAN TALENT SQAD」に選出されたLO/FL田島貫太郎(4年)に、FL最上太尊(3年)、SH登根大斗(4年)、CTB吉田輝雅(4年)、NO8藤井達哉(2年)、FB山川遥之(3年)。

さらに昨季の「花園」こと、全国高校ラグビー大会で桐蔭学園の優勝に大きく貢献したCTB白井瑛人、SO萩井耀司(ともに1年)もベンチ入りを果たした。

明治大学としては伝統的に武器であるスクラム、セットプレーでプレッシャーをかけつつ、SH柴田、SO仲間のゲームコントロールでしっかりと得点を挙げていきたい。また、高校時代から注目されてきた1年生3人の躍動も楽しみだ。

対する昨季リーグ戦2位の流通経済大学は、大学選手権3回戦で、茨城のライバルである筑波大学(昨季対抗戦4位)に27-33で競り負けてシーズンを終えた。ただ、池英基監督が指揮官となり、2シーズン目を迎えるが、どこからでも積極的にアタックを仕掛ける「ダイナミックラグビー」は不変だ。

キャプテンはLOシンクル蓮が就き、副将・BKリーダーはチームの司令塔SO佐々木開(ともに4年)、FWリーダーは昨季リーグ戦の「ベスト15」に輝いた、NO8ティシレリ・ロケティ(3年)が就いた。

春の初戦は、LOシンクル、SO佐々木、爆発力のあるNO8ロケティ、そしてスピードスターのWTB中村楓馬(4年)、昨季は1年ながら活躍したWTBアポロサ・デレナラギ(2年)が先発に名を連ねた。

他のメンバーを見ると、FW第1列はPR土屋英慈(3年)、本間宇輝(2年)、HO山本陽生(3年)。シンクルとコンビを組むLOは園田虎之介(2年)、バックローはFL豊田晃清小河平太郎の2年コンビ。SHは幸妻怜治(3年)、CTBの2人は仲野優輝(3年)と寮長の横山伊織(4年)、FBには青木鴻志(3年)が入った。

ベンチにはPR松尾燎治(3年)、HO小澤天(2年)、PR長田士導(3年)、LO山本龍作(3年)、NO8永井伊吹(4年)、SH諸井仁穏(3年)、SO/CTB紺井大士(3年)、FB如澤海流(4年)、CTB島田幹大(3年)、CTB加藤アディナン(2年)、WTB/FB野村祐輔(3年)が入り、ルーキーのメンバー入りはなかった。

流通経済大学は、昨季の春季交流大会で明治大学に12-58、3シーズン前も29-68で大敗しており、まずはディフェンスで、相手にプレッシャーをかけて接戦に持ち込みたい。そしてボールをワイドに動かすアタック、モールでトライを挙げて白星を奪取したいところだ。

春季交流大会のAグループの開幕戦となる明治大学vs.流通経済大学は、4月28日(日)13:00にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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